オドリックの軍団

更新日 Building on a Budget on 2012年 6月 13日

By Jacob Van Lunen

Jacob Van Lunen began playing Magic in 1995. He has participated in organized play at every level of competition and was a member of the winning team at Pro Tour San Diego in 2007, thanks to an innovative draft strategy. As a writer, Van Lunen has had more than three hundred Magic strategy pieces published

 こんにちは、そしてデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013プレビュー・ウィークにようこそ! デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズはすでにマジックの大きな一部となっている。Xbox Live版デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズで遊んでマジックを覚えたんだ、と私に教えてくれるマジック・プレイヤーと会うことが、どんどん増えているよ。私も時々オンラインに入って何戦か楽しく遊んでいる――インターフェイスは綺麗で、操作は直観的だ。

 デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013には基本セット2013に収録予定の新しいカードがいくつか収録されている。今日は、君たちの戦場に強力な存在感を与えるふたつのエキサイティングなクリーチャーを紹介するつもりだ。

 はじめに、〈熟練の戦術家、オドリック〉という名の紳士を紹介したい。オドリックは戦闘のプランを編み出すのに最適だ。彼にふさわしいリスや騎士、クレリックの軍団を与えれば、ドラゴンの群れを打ち倒す道を見つけ出すだろう。このお方はデザイン・チームに敬意を表されてしかるべきだ


 マジックのゲームに内在するファンタジー的な面を要約するのは、多くの場合で難しい。オドリックはまさに「熟練の戦術家」が成すことをしている。彼は戦闘のプランを練り上げるが、それを実行するためには兵団が必要だ。ついでに彼は戦い方というものを知っていて、パワー3の先制攻撃へのブロックを強制させる、というのはただごとではない。この能力がどれだけ楽しいか、というのも計り知れない。私が攻撃して、対戦相手のブロッカーを私が選ぶ。待ちきれないね。

〈熟練の戦術家、オドリック〉 アート:MichaelMichael Komarck

 それなら、〈熟練の戦術家、オドリック〉の強みを最大限活かしたデッキを考えてみよう。非常に強力な盤面構築力を持つデッキが欲しいところだ。トークンを生み出すカードがオドリックと一緒に使うのに最適だ。多くのカードを偉大なる《審判の日》や他の全体除去の前に晒すことなく、オドリックの能力の誘発条件を満たしたい。(うん、1枚のカードで3枚失うのはたまらないけれど、4枚失うよりはマシだね)。しかしながら、トークンを出すカードばかり使うのは問題がある。〈熟練の戦術家、オドリック〉の誘発型能力は、君たちの攻撃で毎ターン対戦相手の軍団を潰すことができるときに最大化される。対戦相手が《原始のタイタン》を場に出していたら、それと殴り合える超大型クリーチャーが必要になるだろう。

 幸い、オドリックには仲間がいる。〈オドリックの十字軍〉を紹介しよう。オドリックは大群を率いて戦場の深いところに駆け、敵の防御を壊滅させる。〈オドリックの十字軍〉はオドリックの人望によるアドバンテージを十分に受け取っているのだ


〈オドリックの十字軍〉 アート:Michael Komarck

 さあ、いよいよデッキを組むときだ。私たちはたくさんのデッキと関わってきたので、白いデッキを使うなら、《清浄の名誉》を入れるべきだ、というのは言うまでもないだろう。しかるべき量の白いトークンを生み出すカードがあれば、《清浄の名誉》は大量ダメージと完全防御そのものということになる。

 1マナの有力候補に目を通すと、《宿命の旅人》がこのデッキに最適だということが際立つようになる。《宿命の旅人》は、死してなお自身をまた別の白のクリーチャーに取り替える。戦場に出た《清浄の名誉》と《宿命の旅人》の組み合わせは非常に重要な動きで、《秘密を掘り下げる者》デッキのような相手は、1マナのものに対して《蒸気の絡みつき》を使う、というような中途半端なプレイを強いられることになるだろう。

清浄の名誉
宿命の旅人

 《町民の結集》も確実に入る。2マナで《オドリックの十字軍》をふた回り大きくし、君たちが戦闘を完全に掌握するところへと近づけてくれる。《町民の結集》は《清浄の名誉》とも〈熟練の戦術家、オドリック〉とも〈オドリックの十字軍〉とも強力なシナジーを持っているのだ。

 1枚で軍団を作るカードも欲しいところだ。《高まる献身》はオドリックが求める以上に応えてくれて、〈オドリックの十字軍〉に+5/+5もの修整をくれる。〈オドリックの十字軍〉、〈熟練の戦術家、オドリック〉、《高まる献身》の順にワン、ツー、スリーとパンチを決められたら、誰だって全体除去を使わないと勝てないだろう。その過程で《清浄の名誉》を織り込んだら、途方もないことになる。

町民の結集
高まる献身

 《深夜の出没》はトークンを生み出すカードと回避能力を足してくれる。それはこのデッキのトークンにバランスを与えるのに良いだろう。ときどき、地上では効果的な攻撃ができず立ち往生してしまう盤面があるけれど、それは対戦相手も同じだ。こちらのトークンの何体かが飛行を持っているなら、こういった状況に強い。《深夜の出没》はまた全体除去に対して驚くほど強い。相手が《金屑の嵐》を撃った後の終了ステップに《深夜の出没》を唱えれば、ゲームの運転席を取り戻すことができる。

 《堂々たる撤廃者》はゲームの進行を変える1枚だ。《堂々たる撤廃者》が戦場にいる状態で〈熟練の戦術家、オドリック〉の能力が誘発すれば、非常に有益な戦闘が保証されるだろう。

深夜の出没
堂々たる撤廃者

 改めて、《清浄の名誉》は良いカードだ。5枚以上使いたくなるほどに。《無形の美徳》は最適とは言えないけれど、1枚使う分には十分に良いだろう。個人的には《無形の美徳》を4枚フル投入はしたくない。今回の形では、複数の《無形の美徳》を引いてトークンを生み出すカードを引かない、ということになりかねないからだ。それは大惨事だ。

 《信仰の盾》は優秀なコンバット・トリックだ。私の最近の白いデッキにはほとんど1枚入っているし、いつもこれで心地よくなっている。正直1枚引けば十分なので、1枚差しでとどめることにした。

無形の美徳
信仰の盾

 《レオニンの遺物囲い》は、このデッキ最大の頭痛の種となり得る《戦争と平和の剣》へのこの上ない回答だ。クリーチャーに《解呪/Disenchant(TSB)》効果を持たせることで、対戦相手の最も強力な脅威に反撃しながらも前線を押し上げるので、極めて強い。

 《忘却の輪》は万能の回答として機能する。マジックのゲーム中は予測できない情況が多々起こり得る。《忘却の輪》は回答を確保してくれる。私は《ワームとぐろエンジン》を使うデッキに対して強いカードが欲しくて、《忘却の輪》は《存在の破棄》よりメイン・デッキの選択肢として信頼できるように見えるのだ。

 これら全てをまとめたのがこのデッキだ!

オドリックの軍団

Download Arena Decklist

 これは素敵な新カードの強みを活かした低予算デッキの、初期段階だ。このデッキに黒をタッチして、《未練ある魂》、あるいは〈熟練の戦術家、オドリック〉と素晴らしいシナジーを持つ土地《大天使の霊堂》を投入して改良できるだろう。

 〈熟練の戦術家、オドリック〉はカジュアル環境に大きなインパクトを与えるだろう。カジュアルには戦場が固まる機会がより多くある。多くの場合で、両方のプレイヤーが相手を睨み付けたまま、どちらかが探し求めていた《踏み荒らし》を見つけるまで、ただひたすらにより多くのクリーチャーを繰り出し続けるだけになる。〈熟練の戦術家、オドリック〉が戦場にいれば、ゲームの状態は劇的に変わるだろう。

 オドリックは、偉大な統率者でもある! ぜひ、君たちお気に入りのトークンを生み出すカードと《栄光の頌歌》系のカード、そして速やかに〈熟練の戦術家、オドリック〉を呼び出せる方法を詰め込んだデッキを組んでみてくれ。私は《聖なるメサ》とオドリックを一緒に使うのが好きかな。

 私たちが〈オドリックの十字軍〉と〈熟練の戦術家、オドリック〉を使える最初のチャンスは、6月20日、デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013が次元を追い求める輝きの中で手に入るときだ。紙の方は基本セット2013のリリースと共に使えるようになるだろう。

 基本セット2013プレリリースまでひと月を切っている! 行きつけのショップへの予約を忘れずに。アヴァシンの帰還プレリリースは多くの店舗で大人気で、満席となったところもあったらしい。

 それではまた来週、次のBuilding on a Budgetでお会いしよう。ぜひとも新しいデッキのアイデアをメールで送るかフォーラムに書き込むかしてくれ!


(Tr. Tetsuya Yabuki / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)


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