もう土地はいらないよね

更新日 Daily Deck on 2012年 8月 28日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

 今週提出されたデッキからわかったことは、いかに多くの読者が対戦相手の土地を破壊することに喜びを感じているかということだ。

 それらは当然だと推察する。対戦相手に何もさせず、あなたの靴の裏をなめさせながら、2/2の大群で確かめるようにチクチクといたぶるのは楽しいに決まっている。うぅぅぅぅん、んまい。呪いの言葉で味付けされた、涙のスープの味は最高だ。


 だが、ちょっとフォローさせてくれ。

 ミラディンの傷跡が剣を引っ提げてスタンダードに登場して2年が経過し、別れを告げる時がついに来た。来週にはラヴニカへの回帰プレビューが始まり(訳注:原文の掲載時点。現在はプレビューがすでに始まっております)、その時へと戻ることはない。そう、ミラディンの傷跡の終焉だ。

 部分的に最初の記事が出ている。魔除けやギルド魔道士によって、あなたの脳がその大脳皮質のいたるところから脳汁を噴出させる前に、水銀海とそこで何が起こっているかの最後の一口を味わおう。

 今週のチャレンジでは傷跡ブロックのカードをベースにしたデッキを送ってくれるようお願いし、エキサイティングなカードのものが100以上も提出された。それらは《新たな造形》から《憤怒の抽出機》、《マイアのタービン》のようなカードが含まれているデッキリストや――この後チェックしていくようなものが含まれていた。

 しかしながら、とあるカードは桁違いの数送られてきた。私があなた方に見せたいもの。それはあなたが見たいものと、私がたくさん受け取った単一の予期しないカード。ならばそれに注目しない理由があるだろうか?

 みんな準備はいいか。《液鋼の塗膜》のお出ましだ!

ユーリィ・スラビッキーの液鋼の塗膜・土地破壊

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インスタント (12)
4 溶解 4 古えの遺恨 4 銀白の突然変異
アーティファクト (4)
4 液鋼の塗膜
60 カード

    戦闘プラン

 これは真の意味では土地破壊デッキではない。時折、偶然2ターン目から毎ターン破壊し始めたりもするが。

 このデッキがどう動くのか? それは、無害なアーティファクト・《液鋼の塗膜》を中心に構築されている。


 塗膜はマナ消費なしの起動で、なんでもアーティファクトへと変貌させる。そしてウィザーズは傷跡ブロックが万が一手に負えなくなった場合に備えて多くの攻撃的なアーティファクト対策を印刷してある。

 このことは、時々以下のようなことが起こるということを意味する。


 この時点では、いともたやすく対戦相手を完全にロックすることができる。4枚のフラッシュバックや《瞬唱の魔道士》の力を借りつつ19枚のカードがアーティファクトを破壊することができ、対戦相手は時の渦よりも深い深い穴へと呑みこまれていく。

 もちろん、ゲームが長引くこともある。いつも塗膜が2ターン目にあるとは限らない。その時は《古えの遺恨》や《溶解》が手札で腐ってしまうのが大きな問題だ。だがいい話としては、たとえ対戦相手がたくさんの土地を並べたとしても、軽くてインスタントスピードの《名誉回復》をたくさん持っているということだ――塗膜さえ見つけて出せればね。

 このデッキは、塗膜を出すか、そうでなければ戦略が破綻するかのどっちかだ。私の目的の1つはたとえ塗膜を引かなくてもそこそこ戦えることだが、3枚の《溶解》を手札に抱えてゲームを終えるとしても高密度なアーティファクト除去は必要だ。それは《液鋼の塗膜》を使おうとすることと引き換えだからだ。幸運なことに、塗膜を引いたゲームはすさまじいものとなる!

液鋼の塗膜》 アート:Johann Bodin

    デッキ分析

 さて、デッキに入っているカードを、キープするのか交代させたいのかを駆け足で見ていってみよう。

液鋼の塗膜

デッキの中心たるカードであり、可能な限り各ゲームの早いターンに引いておきたい。4枚以外にありえない。実際の問題となるのは、デッキの残りの部分を見ていくうえで、一貫してどのように塗膜を見つけるか、どのようにして塗膜がない時に勝つのか。幸運なことに、両方の疑問のための良い答えがある。

アーティファクト除去

 このカテゴリーはかなり幅広くなるが、それぞれの利点を見て決定できると言う点で非常に意味がある。

 現在このデッキには《酸のスライム》、《松明の悪鬼》、《躁の蛮人》、《古えの遺恨》、《溶解》が含まれている――《瞬唱の魔道士》2枚は言うまでもない。私の本能が、それはおそらく若干多すぎると告げている。状況が限定的なカードが3分の1もあると、あなたに実に悪いドローをもたらす。「ちょうど」15枚あれば、塗膜を引いて出すまでに、少なくとも2、3枚のアーティファクト除去が手札にあって繰り出すことができる。それだけあれば対戦相手を退かせるには十分だ。

 さて、どれを取り除くべきか? 順位づけして見つけよう!

 《古えの遺恨》と《酸のスライム》がリストのトップに挙がる。エンジンがあれば1枚しか手札になくても遺恨の反復使用は破壊効果を倍化する。スライムは自前で他のタイプを殺すことができる2/2の接死持ちで、高いコストでもその用途は広い。

 それらに比べ弱いのが《溶解》、《躁の蛮人》、《松明の悪鬼》だ。《溶解》は塗膜なしだと完全に死に体だし、《古えの遺恨》があればそれほど手札に多くは必要ない。それがあなたのベスト・ドローに寄与する一方、鳥を引いたときの問題と同様、探すことの役には立たない。だが《溶解》は瞬唱するとアドバンテージが稼げるという面もある。

 悪鬼と蛮人はいずれもクリーチャーで、それ自体がナイスアドバンテージだが、彼らは遅く、そのターンにはそれ以上のことをしない。また蛮人はインスタントスピードの利益がない。一方で、マナ・コストはそれほど重要ではない。これらは両方2ターン目の塗膜のあとのカーブで十分だからだ。

 全体的に、ほとんどの場合において《溶解》よりもクリーチャーの方を好むが、《溶解》は瞬唱と一緒だと良く働く。そこで私はこれらを組み合わせるのがベストだと考え、2枚の《溶解》と6枚のクリーチャーを残すことにする。

銀白の突然変異

 私が考える《銀白の突然変異》は無用の長物ともいえるカードだ。このデッキに与えられれば、とてもすごい何かができるはずだ――だが、その何かはとても遅い。

 《溶解》の1枚を3マナでなんでも壊せるようにアップグレードできる。手札の《溶解》の手助けとなるとしても、このカード自体は非常に弱く遅いのでプレイしたいと思わない。《忌むべき者のかがり火》、《鞭打ち炎》もしくは《思案》のような長時間のゲームを助ける、かつ/または塗膜を見つける助けになるようなカードの方が私の好みに合っている。

瞬唱の魔道士

 再利用したい他の呪文(《思案》のようなもの)を水増しできる。このデッキで4枚で満足できるものはない。3分の1以上加えられるものなら、もっとインスタントやソーサリー(《思案》のような―何をしたいかわかると思うが)を加えたいくらいだ。

極楽鳥

 鳥はベスト・ドローを導くための大いなる手助けになる。もし《液鋼の塗膜》を使ってこのデッキの能力を最大限に引き出そうとするのなら、私はアーティファクト除去満載、8か12枚の1マナ・マナクリーチャー、4枚の《思案》に数枚の大規模ドロー呪文の入った別のバージョンのデッキをプレイするだろう。


 しかしながら、私が作ろうとしているデッキとはそれは全く異なる。それだと塗膜がなければ完全にプランが崩壊する。あなたがその動きに全力を尽くしたいのであればそういうデッキを作ることはたやすい。実際に、やってみたいのであれば起点となるベースの呪文を提示するのでやってみて欲しい。

4 《酸のスライム

4 《極楽鳥

4 《ラノワールのエルフ

4 《松明の悪鬼

2 《瞬唱の魔道士

1 《聖別されたスフィンクス

4 《液鋼の塗膜

4 《溶解

4 《古えの遺恨

4 《思案

2 《材料集め

1 《押し潰す蔦


 この記事で作ろうとしているデッキは、できるだけ安定したものを作りたい。実際、1マナ加速は必要とせず 、明らかにマナ加速や《火柱》や《電弧の痕跡》を入れる余裕はない。実際に、可能ならば《鞭打ち炎》をプレイしたい。その理由は、このデッキに鳥が入っていても全く興奮しないからだ。もし、そういった効果を欲する場合は、序盤の頓死回避と長期戦に役立つので《不屈の自然》をプレイしたい。

狙い澄ましの航海士

 このデッキにはエンドカードになるような、より脅威となるカードが明らかに欲しく、狙い澄ましは《酸のスライム》や《躁の蛮人》と一緒だと(塗膜が出ているものとして)とてつもなく魅力的だ。《瞬唱の魔道士》でも遜色ない。裏を返すと、戦場に出たときの能力を持つクリーチャーがいなければ、狙い澄まして後悔することになる。

 《霜のタイタン》、《業火のタイタン》、《聖別されたスフィンクス》のように6マナには良いものが多く存在しているが、5ターン目に引くことを考えると、若干コストが高い。《記憶の熟達者、ジェイス》は、塗膜が動き始めると、対戦相手のライブラリーを削ることができる点でも実に優秀だ。

 しかしながら、私は塗膜なしでも使えるカードを探していて、そんな中、私の目を引いたカードが《月の賢者タミヨウ》だ。彼女は問題となる脅威をロックしてくれて、探し物の手伝いをしてくる上、このデッキにゲームに終わりをもたらす最終奥義を持っている。彼女はクリーチャーではないが、十分な役割を果たしてくれるので喜んで2枚投入する。

 私が加えたいたくさんのカードは上に挙げた通りで、私が何をしたいかを提示してきた。しかしながら、加えたいがお見せしていないカードがまだ何枚かある。

高原の狩りの達人

 このデッキのために、それ自身が強力で時間が稼げるようなカードを探していて、それらを両方満たしてくれるのが狩りの達人だ。2ターン目の《不屈の自然》からの狩りの達人は非常に恐ろしく、そしてどこにも《液鋼の塗膜》を必要としていない。狩りの達人が舞って対戦相手の気を引いている間、塗膜を探す時間をあなたにもたらす。

 一旦、塗膜で対戦相手のマナ基盤を制約し始めれば、狩りの達人はたやすく毎ターンひっくり返る。これは対戦相手をゲームに戻ってこれなくする。

思案

 上ではこれに詳しく触れていなかった。このデッキに欠けているものは一貫性と出すべき特定のカードを見つけ出す方法なので、単純に入れるべきだ。《思案》は基本的にこれらの問題に答えてくれる。

鞭打ち炎

 同様にこのカードについても言及したが、その深い詳細には触れていなかった。本質的な、このデッキの弱点の1つは速攻系のマナエルフの大群と戦うときだ。たとえ塗膜が有効になってもそれらのデッキだと、マナを枯渇させることができない。加えて大きな問題となるのが、対戦相手の《聖トラフトの霊》で、あなたの2/2の大軍を除去されれば盤面は絶望的だ。あなたのデッキが小粒なクリーチャーぞろいであるにも関わらず《鞭打ち炎》が大きな働きをみせる。

 これらの追加と前述の変更を元にできたデッキリストがこれだ。

ミラディンに土地戦争は二度起こらない

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Planeswalker (2)
2 月の賢者タミヨウ
ソーサリー (10)
4 思案 3 不屈の自然 3 鞭打ち炎
インスタント (6)
2 溶解 4 古えの遺恨
アーティファクト (4)
4 液鋼の塗膜
60 カード

 あなたがここで見ているものは、ローカルのフライデー・ナイト・マジックに持っていって楽しめる(ええ、少なくともあなたにとってはね)デッキだ。もし《液鋼の塗膜》を早く引くことができ、マナもそろっているなら、どのデッキに対しても良い形になるだろう。さらによいお知らせがある。それはもし《出産の殻》に依存した対戦相手ならば、おそらく納得の形になる。

 サイドボード後のゲームはほとんどの展開はメインデッキそのままの時のものと変わらない。あなたの主たる計画に付け加えることは多くなく、追加の除去呪文が手助けになるという程度で…あなたが改造しなければ!

 もし対戦相手がたくさんのアーティファクト対策を含んでいたなら、あなたの塗膜エンジンを戦場に出す価値はない。あなたはそれを入れ替えることもできるが、結局、死にカードを巻きなおしても十分なインパクトはない。とにかく典型的にサイドボードをしていないので、幸運なことにあなたには変更する余地が多くある!

 あなたの対戦相手が塗膜に対応している間、サイドボードの大量の5マナの強力なカードを入れて圧倒することができる。サイドボードのランプ呪文は少し奇妙に見えるかもしれないが、すばやく対戦相手にプレッシャーをかける5マナの呪文を唱えることを保証するための大事なカードだ。

    惜しくも選ばれなかったデッキたち

 傷跡ブロックに注目した彼らの遺書ともいうべきデッキリストを見たいかい? じゃあ、それらのいくつかを見てみよう!


(Tr. Shin'ichiro Tachibana / TSV testing)

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Antonio Faillaceの知識の呪い

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ソーサリー (11)
4 ギタクシア派の調査 4 思案 3 審判の日
インスタント (10)
1 神への捧げ物 4 マナ漏出 3 熟慮 2 四肢切断
アーティファクト (2)
2 知識槽
エンチャント (5)
1 忘却の輪 4 疲労の呪い
60 カード

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アーティファクト (30)
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