ティムール果敢(モダン)

更新日 Daily Deck on 2015年 9月 21日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 まさか《ケラル砦の修道院長》がモダンに姿を現すことになるとは、思いもしませんでした。ですが、パトリック・チャピン/Patrick Chapinが革新的なティムール・デッキを組み上げ、私のその見立てが誤りであったことを示したのです。このデッキは、動きとしては通常のアグロ・コントロール・デッキと同様で、コストの軽い脅威を繰り出したのちにその脅威を守ったり対戦相手の企みを潰したりできる強烈な呪文を駆使していきます。

 このデッキが他の多くのアグロ・コントロール・デッキと少し異なるのは、一気に勝負に出られるところです。基本的に、このデッキではまず果敢を持つクリーチャーをプレイして、その後可能な限り呪文を多く唱えて果敢クリーチャーを強化します。このデッキには《ミシュラのガラクタ》と《ギタクシア派の調査》という0マナで唱えられる呪文が合わせて8枚搭載されており、それらは対戦相手に与えるダメージの底上げに大いに役立つのです。それらのキャントリップ呪文は1ターン目に唱えたくなるものですが、このデッキでは《ケラル砦の修道院長》や《僧院の速槍》が繰り出されるまで待った方がずっと効果的でしょう。

 一度に強化して攻めるプランが失敗しても、その後には信頼の《タルモゴイフ》が控えています。《タルモゴイフ》には、果敢クリーチャーのように後押しが必要になることはありません。他の《タルモゴイフ》を扱うデッキの多くに採用されていない「アーティファクト」や「エンチャント」を搭載しているため、このデッキにおける《タルモゴイフ》は巨大なサイズに膨れ上がるのです。まあもちろん、対戦相手の《タルモゴイフ》もその分大きくなってしまいますけどね。

 このデッキはビートダウンに長けたものですが、《稲妻》と《瞬唱の魔道士》の強力なコンビのおかげで、ビートダウンに躍起になる必要もありません。《怨恨》は密かにダメージを通すのに大いに役立ち、また《タルモゴイフ》のにらみ合いを制する助けにもなるでしょう。この「ティムール果敢」デッキは、クリーチャーの質で上回られゲームが長引いても強い「ジャンド」や「アブザン」に対しては不利ですが、それでも《蒸気の絡みつき》や《差し戻し》をタイミングよく引き込めれば勝ち目は十分にあるはずです。

 この最高に楽しいデッキを組んでグランプリ・オクラホマシティ2015へ持ち込み、トップ64に入賞したパトリック・チャピンに拍手!

Patrick Chapin - 「ティムール果敢」

モダン
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