ナヤ・ブリッツ(モダン)

更新日 Daily Deck on 2015年 9月 22日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 ご存じない方のために記しますと、スタンダードの「ナヤ・ブリッツ」とは、『ラヴニカへの回帰』ブロック当時にトップメタに君臨していたデッキです。「ナヤ・ブリッツ」は、軽量クリーチャーを素早く展開して盤面を圧倒する超アグレッシブなデッキで、その根幹を成していたのが《炎樹族の使者》でした。このカードは戦場に出たときに2マナを生み出すため、同じターンにもう1体クリーチャーを繰り出すことができます。ゲーム序盤に《炎樹族の使者》を複数引き込もうものなら、《炎樹族の使者》から《炎樹族の使者》へと繋ぐことで、2ターン目にして強大な軍勢を作り上げることができたのです!

 このデッキについて私が一番印象に残っているのは、その圧倒的な速度です。地元のあるプレイヤーがスタンダードの「ナヤ・ブリッツ」をレガシーのイベントへ持ち込み(もちろん《稲妻》は4枚加えましたけどね)、そのイベントで優勝したことは思い出深いです。スタンダードのデッキがエターナル・フォーマットでも通用したのですから、その強さはまさに本物と言えるでしょう。

 本日ご紹介するのは、ダグ・ヘンドリクソン/Doug Hendricksonがグランプリ・オクラホマシティ2015で使用し、第9位に入賞したモダン版の「ナヤ・ブリッツ」です(参考:リンク先は英語カバレージ)。数年前のスタンダードで活躍した形とほぼ同じものですが、いくつかアップグレードが加えられていますね。舞台をモダンに移したことで《稲妻》や《流刑への道》といった1マナの除去を搭載できるようになり、そしてもちろん、《タルモゴイフ》という緑の2マナ域最強クリーチャーを採用するようになりました。《ゴブリンの先達》もまた赤の1マナ域最強クリーチャーの一角であり、このデッキを支える大きな後押しになっています。

 スタンダードのころ、「ナヤ・ブリッツ」はマナ基盤に問題を抱えていました。歴史的に見ても、スタンダードにおける3色のアグロ・デッキはマナに苦しんできました。すべての呪文をマナ・カーブに沿って使っていく必要があるため、1色でもマナが出なければ大きく後退することになってしまうのです。しかしこれは、モダンでは問題になりません。「フェッチ・ランド」と「デュアル・ランド」が織り成すマナ基盤のおかげで、ほぼ確実に必要な色を揃えることができるのです。これが、モダンで3色のアグロ・デッキが活躍できる理由のひとつですね。

Doug Hendrickson - 「ナヤ・ブリッツ」

モダン
Download Arena Decklist

最新Daily Deck記事

DAILY DECK

2015年 12月 11日

黒赤エルドラージ(モダン) by, Melissa DeTora

 こんにちは、皆さん。今年の「Daily Deck」は今回で最後です。本日ご紹介するのは、『戦乱のゼンディカー』で登場した新たなメカニズム「昇華者」を用いたモダンのデッキです。「昇華者」メカニズムといえば《不毛の地の絞殺者》がスタンダードで活躍を見せ始めていますが、それを用いたモダンのデッキを目にするのは初めてです。  《不毛の地の絞殺者》は、かつて環境を支配した《火炎舌...

記事を読む

DAILY DECK

2015年 12月 10日

Pox(レガシー) by, Melissa DeTora

 本日の「Daily Deck」では、レガシーで使えるものの嫌われやすい戦略をひとつ見ていきます。このデッキは《小悪疫》を中心に組まれたもので、対戦相手の手札を取り去り土地を破壊し、何もできない状態に追いやってゲームから締め出すことを狙っています。今回このデッキを選んだ理由は、このデッキが私に黎明期のマジックを思い起こさせてくれたからです。(「小」ではない)《悪疫》(Po...

記事を読む

記事

記事

Daily Deck Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る