第5回戦:彌永 淳也(東京) vs. 小島 義史(神奈川)

更新日 Daily Deck on 2013年 12月 20日

 第5回戦。初日9回戦あるラウンドのちょうど半分が経過したことになる。

 ここでフィーチャーテーブルに呼ばれたのは、渡辺 雄也(東京) 対 中島主税(東京)、グランプリ・北九州準優勝の工藤 耕一(東京) 。そして2011年の世界選手権優勝の彌永 淳也(東京)だ。その中から彌永の対戦を見ていこうと思う。

 彌永はこの環境を「毎週勝ち組のデッキが入れ替わっていて、何が勝つかはわからない。」と判断しており、それらのデッキの中で最も安定してるものをということでエスパーコントロールの選択となったようだ。一方、対戦相手の小島は青白コントロール。コントロール対決のじっくりとした対決になりそうだ。

    ゲーム1

 1ターン目に占術土地を置きあったところから、彌永が2ターン目に《思考囲い》をプレイ。小島の手札は《解消》が2枚、《アゾリウスの魔除け》《拘留の宝球》《スフィンクスの啓示》《神聖なる泉》。その中から、最もインパクトのある《スフィンクスの啓示》を抜いてターンを返した。


 小島は2枚の《解消》を盾に着々と土地を置き続ける。こうなると彌永も2枚の《解消》を突破するだけのスタッフが揃うまで土地を置き続けるしかなく、結局この後十数ターン土地を置き合うこととなった。

 途中土地を置けなくなったプレイヤーが、邪魔となる《至高の評決》や《今わの際》をディスカードしていくが、延々と土地を置き続けてターンエンドを繰り返す。

 その土地合戦が十数ターンも繰り返されると、お互いの手札が飽和してくる。まずは彌永が《思考を築く者、ジェイス》から口火を切ると、小島はそれを《解消》。続くターンに小島が《スフィンクスの啓示》をX=3でプレイしこれはスルー。

 彌永は小島のターンエンドにX=7で《スフィンクスの啓示》をプレイ。あからさまにカウンターを誘っているが、手札の質で差がつくわけにもいかない小島はこれもカウンター。するとメインフェイズで《思考囲い》をプレイ。ここに《解消》《解消》《解消》《中略》とカウンター合戦が発生し、最後には彌永がこれを制した。


 明らかになった小島の手札は《至高の評決》《思考を築く者、ジェイス》《太陽の勇者、エルズペス》。ここから《太陽の勇者、エルズペス》を抜いて《霊異種》をプレイすると、小島は投了を宣言した。

彌永 1-0 小島

    ゲーム2

 コントロール対決ということで後手を選択した小島。最初の数ターンは1戦目と同じように土地の置き合いというゲームが開始される。

 しかし今回は6マナにして彌永の土地がストップ。《解消》や《反論》《スフィンクスの啓示》を打つマッチアップからすると6枚という土地の数はまだまだ十分ではない。

 《思考囲い》で小島の出足をくじこうとするが、小島はそれを《解消》。彌永は《反論》でなんとか小島の手札を確認しにいくが、さらに《反論》をくらって諦めることに。


 土地が伸びない彌永は仕方なく大振りとなる《思考を築く者、ジェイス》をプレイ。するとこれはスルーされる。小島の《変わり谷》を見て、[+1]能力を使ってターンを返す。

 すると小島は《霊異種》。彌永は最後のマナで《反論》で《霊異種》をカウンターしようとするが、小島はもちろん《否認》を持っていて、着地を許してしまう。

 彌永は《思考を築く者、ジェイス》の能力で《罪の収集者》を手に入れ、小島のさらなる《解消》を追放するが、これではまだ《霊異種》という脅威が解決されたわけではない。


 《思考を築く者、ジェイス》を無視してプレイヤーに攻撃をしてきた《霊異種》を前に、彌永はその能力で《霊異種》をゲットしプレイする。ところが小島は《スフィンクスの啓示》X=3からメインで2体目の《霊異種》。

 これで彌永は投了となってしまった。

小島 義史

彌永 1-1 小島

    ゲーム3

 選択権のある彌永はもちろん後手を選ぶ。

彌永 淳也

 今回は4ターン目に小島が《思考を築く者、ジェイス》をプレイ、それが着地するという高速なゲームがスタートした。残り時間は十数分。引き分けになりたくないということからの選択だろう。


 彌永は返しで《罪の収集者》をプレイし、たった今《思考を築く者、ジェイス》の能力で手に入れた小島の《スフィンクスの啓示》を除去する。その《罪の収集者》は《思考を築く者、ジェイス》を攻撃し、さらなる《罪の収集者》がプレイされる。

 《思考を築く者、ジェイス》が《罪の収集者》で除去されてしまったところで、小島は《拘留の宝球》をドロー。《罪の収集者》をまとめて除去することに成功はしたが、《思考を築く者、ジェイス》を維持するには一歩遅かった。

 小島は《スフィンクスの啓示》をプレイするも、彌永はそれを《解消》。そして今度は彌永が《思考を築く者、ジェイス》を着地させる。

 彌永の《スフィンクスの啓示》には《反論》がヒットするも、次々と後続を《思考を築く者、ジェイス》で集められてしまい、徐々に手札に差が出てきてしまう。

 小島は彌永の《概念泥棒》は《反論》できたものの、次のターンの《霊異種》チャレンジは《解消》で阻まれた上に、《思考囲い》で《霊異種》《至高の評決》《真髄の針》という手札が晒されてしまい、虎の子の《霊異種》が抜かれてしまう。

 そのまま《太陽の勇者、エルズペス》でトークンを出した彌永に対し、小島は見えている手札全部である《至高の評決》《真髄の針》を使い対処。実質2対1交換をとったことになる。

 小島の手札は今引いた1枚のみ。

 彌永は颯爽と《霊異種》をプレイするが、そのドローした1枚が《反論》。小島からすれば最良のトップデッキをしたかに思えたが、彌永の最後の手札は《中略》。この《霊異種》が通ったところで、小島の投了となった。


彌永 2-1 小島

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