第11回戦:永井 守(神奈川) vs. 尹 壽漢(東京)

更新日 Daily Deck on 2013年 12月 21日

 グランプリ2日目の2回戦目、2敗ラインから注目の対戦をお届けしよう。

永井 守 vs. 尹 壽漢

 尹は関東では一目置かれるデッキビルダーであり、トッププレイヤーでも尹へデッキのシェアを求める者も少なくない。対する永井もプロツアートップ8経験がある、強豪プレイヤーである。尹のデッキはエスパーコントロール、永井はオーソドックスな黒単信心。ともにこの環境ではメジャーなコントロールデッキである。

    ゲーム1

 先手の永井の2ターン目《群れネズミ》がオープニングアクション。対する尹は《欺瞞の神殿》《静寂の神殿》を出しながら静かに手札を整える。

 永井は3ターン目、《群れネズミ》で攻撃を行い、1点のみのダメージを通した後に、《地下世界の人脈》を《》に装着する。《群れネズミ》の能力を起動する選択肢もあったとは思うが、尹のデッキがエスパーであることもほぼ判明しており、《拘留の宝球》を警戒しリスクヘッジした形か。尹の3ターン目は、予定調和の《拘留の宝球》、対象は悩みつつ《地下世界の人脈》。

 永井の4ターン目、《拘留の宝球》を使わせたこともあり、《群れネズミ》の能力を起動しつつ、オリジナル1体で尹を攻撃しライフを17に落とす。対して尹は2枚目の《拘留の宝球》を持っており、2体の《群れネズミ》を追放することで、カードアドバンテージを得ることとなった。

 永井は、《群れネズミ》ビートの態勢を崩されてしまったため、2枚目の《地下世界の人脈》を《》にエンチャントし、先ほど失ったカードアドバンテージを取り戻す方向へゲームを進めようとする。永井は次のターン《地下世界の人脈》のドローで《思考囲い》を引き込んで、そのまま尹に放つが、尹はノータイムで《思考囲い》を《解消》。尹の手札には《スフィンクスの啓示》が控えておりこれを守った形である。このゲームは尹が十分な大きさの《スフィンクスの啓示》をプレイできるかがカギとなりそうだ。

 尹は手札にあった《思考を築く者、ジェイス》をプレイし[-2]能力を起動、《解消》/土地2枚で分けられたうちから、《解消》を手札に加える。対する永井は《地下世界の人脈》を起動しながら攻め手を探すも、なにもせずにターンエンドとなってしまう。《冒涜の悪魔》は手札にあるのだが、《地下世界の人脈》を起動すると3マナしか残らずプレイできない。もちろん《冒涜の悪魔》をプレイする選択肢もあるのだが、ここはドローを掘り進めることを選択している。

 尹は次のターン、再度《思考を築く者、ジェイス》の[-2]能力を起動。《スフィンクスの啓示》/土地、《破滅の刃》で分けられたうちから、土地と《破滅の刃》を入手。さらに《拘留の宝球》で《地下世界の人脈》を取り除き、永井がライブラリーを掘り進めることも許さない。


 永井は手札にとどまっていた《冒涜の悪魔》を出そうとするが、《解消》され、攻撃の態勢も作ることができず、逆に尹が《霊異種》を召喚し、ついに攻守が逆転する。永井は次のターンにもう一体《冒涜の悪魔》を召喚しこれは成就。対する尹はマナオープンでターンを返し、《スフィンクスの啓示》の構えを見せる。永井は《アスフォデルの灰色商人》を召喚し、尹のライフを9点まで落とす。


 ここで、尹がついに《スフィンクスの啓示》をX=5で唱え、手札を補充。尹は自ターンに《思考囲い》で永井の手札を確認し、《夜帷の死霊》2枚、《英雄の破滅》、《アスフォデルの灰色商人》、《地下世界の人脈》から《アスフォデルの灰色商人》を抜き、《歪んだ体形》を《冒涜の悪魔》に、そして《霊異種》がついに攻撃を始める。


 永井もトップした《思考囲い》で尹の手札を確認し、《思考囲い》、《破滅の刃》、《今わの際》土地3枚のところから《破滅の刃》を抜き、《地下世界の人脈》を《変わり谷》に装着してドローをしてからターンを返す。

 ここで、尹のライフが12に対して、永井のライフは15。永井は尹の《霊異種》による攻撃をぎりぎりまで受けて、そこからは《英雄の破滅》などで誤魔化し、延命措置を施すも回答にたどり着くことは出来なかった。

永井 0-1 尹

    ゲーム2
尹 壽漢

 先攻の永井による《強迫》が尹の手札から《スフィンクスの啓示》を抜く。対する尹は《欺瞞の神殿》でトップにステイしてエンド。永井は次のターンに《思考囲い》を唱え、土地2枚、《解消》、《拘留の宝球》、《スフィンクスの啓示》、《真髄の針》、《歪んだ体形》から《拘留の宝球》を抜いて、手札に2枚いる《夜帷の死霊》や《冒涜の悪魔》が活躍できる状況を作る。

 尹がトップに前のターン仕込んでいたのは《群れネズミ》であり盤面に登場。永井の手札には除去が無いため、互いに殴りあう速攻ゲームとなりそうだ。

 永井が《夜帷の死霊》、《冒涜の悪魔》と攻撃態勢を整える中、《夜帷の死霊》こそ《歪んだ体形》で除去されるが、《冒涜の悪魔》への対処方法を尹が持たず、《冒涜の悪魔》の攻撃が通り始める。更に永井は《アスフォデルの灰色商人》を盤面に加え、尹のライフは致死圏内に。

 尹が《ヴィズコーパの血男爵》の絆魂でぎりぎり凌げるかという盤面を作るも、永井の手札からは尹へ死の宣告をする《死者の神、エレボス》。尹は投了することとなった。


永井 1-1 尹

    ゲーム3
永井 守

 後手の永井が、1ターン目、2ターン目立て続けの《思考囲い》で尹の《スフィンクスの啓示》、《思考を築く者、ジェイス》を抜く。尹の手札からとりあえずの脅威を取り除いた形となったが、尹は3ターン目の《欺瞞の神殿》を挟んで4ターン目にはしっかり《思考を築く者、ジェイス》を着地させ[-2]能力でアドバンテージを取りにかかる。《歪んだ体形》/土地2枚に分けられた中から、《歪んだ体形》を手札に加え、《思考を築く者、ジェイス》を守る態勢を作る。対する永井も《死者の神、エレボス》を出し、ハンドアドバンテージでは負けないような状況となった。

 尹はもう一度《思考を築く者、ジェイス》の[-2]能力を用い、土地、《解消》/《群れネズミ》。ここで尹は《群れネズミ》を手札に加えてすぐに場に出し、《群れネズミ》ビートダウンを敢行する戦術を取る。

 対する永井もトップした《群れネズミ》で防御態勢を築こうとするが、尹は永井のエンドに《群れネズミ》を増殖させ、自分のメインに《歪んだ体形》で《群れネズミ》を除去(永井は《歪んだ体形》スタック中に《群れネズミ》起動)、たった今生まれた永井の《群れネズミ》も《英雄の破滅》で除去し、《群れネズミ》2体で攻撃。

 永井のライフは《思考囲い》でのライフルーズも合わせ、すでに12まで落ち込んでしまう。永井は《地下世界の人脈》をプレイし、ドローを掘り進めるも、この状況を覆せるカードはもはやなくなってしまっている。

 尹は次のターン、手札をオールインして《群れネズミ》を4体に増殖させ、2体で攻撃。永井のライフは3となる。永井はトップから引いた《アスフォデルの灰色商人》を出してライフを8まで上げるが、根本的な解決には全くなっていない。尹の攻撃宣言を聞いたところで、永井は無念の投了となった。


永井 1-2 尹

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