第12回戦:森 勝洋(東京) vs. 渡辺 雄也(神奈川)

更新日 Daily Deck on 2013年 12月 21日

 今回のグランプリ・静岡も、ここまで日をまたぎ11回もの戦いが繰り広げられた。

 これだけの大舞台、これだけの激闘が繰り返されれば、昨日も見られたように勝ち上がった「強者」同士が相見えることになるのは必然と言えよう。

 そう、今ふたたび、2柱の神々が激突した。


「世界王者」森 勝洋。
「世界最強」渡辺 雄也。

 続々とギャラリーが集まる中、両者は雑談に興じ、和やかにシャッフルの時間が過ぎていく。

 しかしながら、森はここまで8勝1敗1分け、渡辺は7勝1敗2分け。トップ8を見据えた上では勝ち星を落とせない一戦だ。

「ほんと厳しくなったよね」――森
「人数多いからねえ」――渡辺

 両者はテンポ良くシャッフルを終えると、第12回戦へ突入する。

    森 勝洋(黒単信心) vs. 渡辺 雄也(エスパー・コントロール)

 森の初手《思考囲い》からゲーム・スタート。1枚ずつ並べられる渡辺の手札に《アゾリウスのギルド門》と《平地》を見て、「お、アゾリウスだ」とつぶやく。が、最後に置かれた1枚は《思考囲い》。「あ、エスパーだった」と森。

 公開された渡辺の手札は《拘留の宝球》、《スフィンクスの啓示》、《至高の評決》、《思考囲い》、土地3枚という強力なもの。森は《至高の評決》を墓地へ落とす。

 続けて2ターン目、《群れネズミ》を繰り出す森。3ターン目にはネズミを増やし、急戦の構えをとる。

黒単最強の動きのひとつ。

 このゲームの分水嶺は、渡辺の3ターン目に訪れた。彼は《拘留の宝球》で《群れネズミ》を除去「しない」ことを選択。そこへ森の2枚目の《思考囲い》が突き刺さる。渡辺はこれで《群れネズミ》を対処する手段を失ってしまった。

 そのまま《群れネズミ》で押しこむ森。渡辺は《スフィンクスの啓示》X=1で解答を探しにいくが、成就せず。森の電撃の攻めが第1ゲームを奪った。

森 1-0 渡辺

 サイドボーディングも手早く行いながら、渡辺が3ターン目に《拘留の宝球》を使わなかったことについて言葉を交わす両者。

「あそこは使うかな」と森。

「迷ったんだけどねえ……あそこで使っちゃうと、後の手札が弱くて」渡辺は渋面を作る。

森 勝洋

 第2ゲームも森の1ターン目《思考囲い》で幕を開けた。公開された手札は土地と《肉貪り》、《今わの際》、《至高の評決》、そして《真髄の針》。森は《真髄の針》を落とす。

 一方、《静寂の神殿》を並べ続ける渡辺。森の盤面に《死者の神、エレボス》が着地する。

 返しのターン、渡辺は大きくため息を吐き《太陽の勇者、エルズペス》。兵士トークン3体を繰り出すものの、これは即《英雄の破滅》で落とされる。

渡辺 雄也

 ときおり視線を上げ、渡辺を見やる森。一瞬両者の視線が交錯する。

 森は《冒涜の悪魔》を盤面へ。渡辺も、《ヴィズコーパの血男爵》を展開。森は続けて2枚目の《冒涜の悪魔》を繰り出し、《死者の神、エレボス》が顕現する。

 攻めに転じる森の《強迫》に対応して、X=4で《スフィンクスの啓示》を放つ渡辺。しかし、ドローを見るなり苦笑して「弱え」と漏らした。


 公開された手札は初手からほとんど変化が見られない。森は《至高の評決》を抜き去った。

 渡辺は《太陽の勇者、エルズペス》が残したトークンで《冒涜の悪魔》を2枚ともタップさせるが、《変わり谷》を含めた厳しい攻撃が襲いかかる。《ヴィズコーパの血男爵》の絆魂も機能せず、ライフの回復も許されない。

 渡辺のターン終了時に《肉貪り》の撃ち合いが起こり、渡辺は《変わり谷》を、一方森は《冒涜の悪魔》を1体生け贄にすると、《死者の神、エレボス》はクリーチャーでなくなった。

 それでも戦場に残る《冒涜の悪魔》は8/8と巨大だ。

 森は《思考囲い》で前方確認後、渡辺の戦場を支える《ヴィズコーパの血男爵》をふたたびの《肉貪り》で屠ると、《変わり谷》を含めた「デーモンの群れ」に全軍攻撃を命じ、この神話級の戦いに幕を下ろしたのだった。

森 2-0 渡辺

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