エンチャントレス(エクステンデッド)

更新日 Daily Deck on 2015年 7月 2日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 本日ご紹介するデッキは、私が大好きな構築フォーマットのひとつ――『アルファ版』の「デュアル・ランド」が使用可能だった時代のエクステンデッドからの一品です。当時は「ドネイト」や「Full English Breakfast」、そして「《ドルイドの誓い》」といった強力なコンボ・デッキが大きな勢力を誇っていたのですが、そんな中、フロリダ州出身で現在は編集チームの一員として開発部に所属するグレン・ジョーンズ/Glenn Jonesは「エンチャントレス」デッキを選択したのでした。

「僕が初めて大会でトップ8に入ったのは、たしかこんなデッキだったね。(もし違っていても、かなり近いものだったと思うよ!)あのときの経験は、僕の人生とマジックを様々なところで結びつけたよ。僕は長らく緑単色の『エンチャントレス』デッキを使っていたんだけど、フロリダで人気を集めていた超強力なコンボ・デッキの数々にはまるで歯が立たなかった。オーランドで開催される大きなイベントへ出発する前、友人のジェレミア/Jeremiahと一緒に彼の『エンチャントの箱』を漁ったんだ――すると、僕の目は《基本に帰れ》に釘づけになった。僕のデッキのマナ加速があれば、この厄介なものを早ければ2ターン目に繰り出すことができる。これで対戦相手がマナも出せずブロッカーも用意できなくなれば、《ヤヴィマヤの女魔術師》……に限らず《祖先の仮面》をつけたクリーチャーを止められないだろうね」

 《祖先の仮面》と《怨恨》は、それ単体ならいたって普通のカードですが、それらに合うデッキに組み込んでやれば素晴らしい力を発揮するものです。さらに当時は、クリーチャーの質が現在と比べて低く、除去もかなり不足していました。そのため「エンチャントレス」デッキがひとたび機能し出すと、《ヤヴィマヤの女魔術師》は42/40トランプルまで膨れ上がり、対処が極めて難しくなるのです。

 現在も「エンチャントレス」デッキはレガシーに存在していますが、それとはまったくの別物です。レガシーではクリーチャーが支配的であり、どのデッキにも除去が搭載されています。そこでは《ヤヴィマヤの女魔術師》と《祖先の仮面》の組み合わせが勝ち手段として信頼のおけるものではないため、レガシーの「エンチャントレス」デッキは《空位の玉座の印章》や《気流の言葉》を決め手にした遅めのコンボ・デッキに仕上がっているのです。ほとんどのレガシー・デッキが、「エンチャントレス」の出鼻をくじく妨害手段を豊富に持っています。そして《アルゴスの女魔術師》は、15年前と比べてはるかに除去されやすくなっているのです。それでも、このデッキには爆発力があります。私は今でも、「エンチャントレス」デッキが上位にくるたびに喜びを爆発させていますよ。

Glenn Jones -「エンチャントレス」

エクステンデッド
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