Evil Phelddagrif(統率者戦)

更新日 Daily Deck on 2015年 7月 22日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 マジックのデザイナー、ショーン・メイン/Shawn Mainのお気に入りの統率者戦用デッキは、統率者に『アライアンス』の《Phelddagrif》を用いるものです。ショーンは「グレート・デザイナーズ・サーチ2」(リンク先は英語)の頂点に登りつめ、2011年からウィザーズ社の一員となりました。最近では、『コンスピラシー』や『マジック・オリジン』でリード・デザイナーを務めています。

 《Phelddagrif》は、翼を持つ紫のカバ、という不思議な生き物です。「Phelddagrif」という名前は、実はマジックの生みの親であるリチャード・ガーフィールド/Richard Garfieldを表すアナグラムになっています。「Phelddagrif」のアルファベットを並べ替えると、「Garfield PhD(ガーフィールド博士)」になるのです。《Phelddagrif》は統率者として大人気のカードで、普通は「協調重視」のデッキで使われます。「協調重視」のデッキとは、ゲームを卓内の全員にとって面白くフェアなものにすることを目的にしたデッキです。すべてのプレイヤーに等しく恩恵を与える手段として、このデッキにはよく全員にカードを与えるもの(《ジェイス・ベレレン》《年季奉公のジン》など)、追加の土地を与えるもの(《老練の探険者》など)、それからクリーチャーをコストなしに戦場に出せるようにするもの(《狩り立てられたウンパス》や《超起源》など)が採用されます。

 しかしショーンは、《Phelddagrif》を異なるアプローチで駆使しています。彼は対戦相手にたくさんのカバを与えようとしているのです。ですがもちろん、彼の狙いはまったく別のところにあります。彼のデッキは、戦場に多くのクリーチャーを持つ対戦相手を罰する形になっているのです。中でもショーンが好きなのは、《縫合の僧侶》や《骨の結界》、《前線への配備》、そして《正義の勇者ギデオン》を使うことだそうです。それからこのデッキには、《風生まれの詩神》や《ノーンの別館》など、1/1のカバを無力化する手段が多く搭載されています。もちろん《カストーディの霊魂縛り》のことも忘れないでくださいね。このデッキでは、このカードがかなり巨大になる可能性があるのです。

 このショーンのデッキから私がお気に入りを1枚挙げるなら、《藻のガリアル》です。統率者戦のような多人数向けフォーマットでは、クリーチャーが次から次へと死亡します。さらにこのデッキが生み出すトークンを活かしてやれば、《藻のガリアル》は本当に手に負えないものとなるのです。残念なことに、このカードは呪禁ではなく「被覆」を持つため、装備品やオーラで強化することはできません。それでもこのデッキでなら、20/20以上のサイズに育て上げることだって実に簡単なのです!

 ショーンのデッキにはもうひとつ、翼を持つ不思議なカバが採用されています。それは《探索するフェルダグリフ》です。このカードが伝説のクリーチャーでなく、統率者に指定できないのは本当に悲しいですね。でもきっと、《探索するフェルダグリフ》も対戦相手にカバを与える手段として十分に機能すると思いますよ。

Shawn Main’s Evil Phelddagrif

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COMMANDER: Phelddagrif
99 カード

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