青緑フェアリー(『メルカディアン・マスクス』時代のスタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 7月 24日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 皆さんも『マジック・オリジン』に夢中なことですし、開発部の「オリジン・ストーリー・デッキ」をもうひとつご紹介するなら絶好の機会ですね。本日ご紹介するのは、マジックのデザイナー、ジャッキー・リー/Jackie Leeのデッキです。ジャッキーはウィザーズに入社して、もうすぐ1年ほどになります。彼女は最近までプロ・プレイヤーで、戦略記事のライターでもありました。彼女はそのマジック・キャリアを通して多くの記事を書いてきました。そのほとんどがマジックの戦略に関わるものですが、心理学をテーマにしたものやマジックと女性についての記事も書いています。

 ジャッキーの最も大切な思い出のデッキは、『ウルザ』ブロックや『マスクス』ブロックの超強力なオーラを駆使した「青緑フェアリー」です。このデッキについて、彼女自身が語ってくれました。

 私がマジックを始めたのは1998年、ちょうど『ストロングホールド』が登場したころでした。

 ミドル・スクールの友だちがマジックに夢中で、そこで私もマジックの遊び方を知りました。私と友だちのディアンナ/Deannaは毎朝バスの一番後ろの席に座っていて、登校時間にバスの最後尾の席でマジックをプレイしたものです。このゲームはクールで楽しいだけでなく、創造性を発揮できるものでもありました。マジックをずっと一緒に続けた友だちは様々なデッキを持っていて、様々な動きを見せてくれました。

 当時私が持っていたのは、黒赤と白青、それから緑単色のデッキです。一番多くのカードを持っていたのが緑だったので、緑は単色で組めました。その後明確な目的をもってデッキを組んだのは、(今で言う)「バント・ウォール」が初めてです。《木の壁》や《氷河の壁》、《剣の壁》といったクリーチャーを並べていくデッキです。当時の私は、対戦相手のクリーチャーをすべて止めて、勝ち手段が来るのを待とうと考えたのです。ああそういえば! そのデッキは60枚じゃなくて70枚でしたね!

 皆さんのご想像通り、その「バント・ウォール」は決して良いデッキではありませんでした。対戦相手のクリーチャーすべてを止めようとするのは楽しかったですが、何度か挑戦してまったく努力に見合わないことがわかったのでした。

 『ウルザズ・サーガ』のプレリリースが終わると、私は新たなカードの数々を眺めました。そこで私は、《錬金術の研究》と《猛毒の牙》を見つけたのです。「これだ!」と思いました。でも、どこにエンチャントすればいいんでしょう?

 そこでフェアリーの出番です。森や小川に住むこの小さな妖精たちはコストが軽く、一見無害なものです。ですがエンチャントで着飾ってやれば、止めようのない脅威と化すのです! 対戦相手のクリーチャーは、この小さな暗殺者の針に刺されて倒れます。その間にこちらは、フェアリーを別の顔、巨大な破壊者へと育て上げ、相手を踏み潰し勝利を得るのです。

 この「フェアリー」デッキは、私が組み上げてその後も使い続けた初めてのデッキでした。このデッキは私のマジックの遊び方にも影響を与え、私はデッキを強化するカードを求めてプレイするようになりました。それは何年も続き、私はドラフトとデッキ構築を繰り返して様々なデッキのパーツを入れ替えていきました。このマジックというゲームに夢中であり続けた私は、やがてあるとき、気づけば子どものころの目標を叶えていたのでした。プロツアー出場という夢を。

Jackie Lee -「青緑フェアリー」

『メルカディアン・マスクス』時代のスタンダード
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