ビッグ・レッド(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 7月 28日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 皆さんそろそろ、『マジック・オリジン』発売後初めてとなるスタンダードの大会のトップ8デッキリストをご覧になったことでしょう。それらのデッキが極めて強力なものであるのは間違いありませんが、私はいつも、トップ8に届かなかったデッキにも注目するようにしています。本日ご紹介するデッキは、先週末シカゴで行われた「SCG Open」(リンク先は英語)にてシェイン・キャンベル/Shane Campbellが操り、トップ16に入ったものです。764人の参加者を集めたこの大会で上位16人に名を連ねるのは簡単なことではありません――このデッキが可能性を秘めているのは明らかですね。

 このデッキの主役は《ピア・ナラーとキラン・ナラー》です。わずか4マナで3体のクリーチャーが戦場に出てそれらの合計パワーとタフネスも4と文句なしの性能を誇るこのカードですが、なんとそれだけではありません。アーティファクトを用いるデッキにおいては、《ピア・ナラーとキラン・ナラー》の持つ起動型能力もまた強力なものとなるのです。確かに、今回のデッキはアーティファクトをテーマにしたものではありません。しかし《雷破の執政》や《かき立てる炎》、そして《紅蓮の達人チャンドラ》といったカードで与えうるダメージを考えると、《ピア・ナラーとキラン・ナラー》で止めを刺せる機会は多いと思われます。何はともあれ少なくとも3体のクリーチャーが戦場に出て、対戦相手はそれらへの対処を迫られます。しかもそのうち2体は飛行を持っているのです!

 他に『マジック・オリジン』で登場した新カードの中で私がこのデッキにぴったりだと思うのは、《領事の鋳造所》です。マナがかかる割に効果が小さいように思われがちですが、このカードがマナを生み出す以外にも能力を持つ「土地」であることに注目するべきでしょう。スタンダードでこの手の土地が登場するのは久しぶりのことですが、この《領事の鋳造所》のような種類のカードは間違いなく、手札を使い切りトップデッキに頼るようになったときに大きな助けとなるのです。それから、《ピア・ナラーとキラン・ナラー》との相性も抜群です。

 こうして大会で「ビッグ・レッド」が活躍しているのを見るのは、とても心が躍りますね。《》の入ったデッキを見ると、大抵は《鋳造所通りの住人》や《鐘突きのズルゴ》といった赤の小型クリーチャーがリストを占めているものです。赤い「コントロール」デッキも非常に強力なのですが、なかなか目にする機会はありません――コントロールを使うプレイヤーの多くが青や白に向かい、赤を使うプレイヤーの多くはアグロ・デッキに向かってしまうのです。

Shane Campbell -「ビッグ・レッド」

スタンダード
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(デッキリスト:StarCityGames.com より引用)

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