スゥルタイ・コントロール(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 8月 4日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 コントロール・デッキの魅力のひとつは、クリーチャーによる攻撃で勝負を決める必要がないことです。だから私は、クリーチャーが11枚も採用されているコントロール・デッキのリストを目にしたら、一体どういうことなのかよく見直さずにはいられません。ですがロバート・ヴォーガン/Robert Vaughanの「スゥルタイ・コントロール」をよく見直すと、あることがはっきりとわかりました――それは普通のコントロール・デッキと同様に、クリーチャーで大きなダメージを与えるのが目的ではなかったのです。

 それを物語っているのが、《棲み家の防御者》です。このカードは通常《死霧の猛禽》と手を組んで、『タルキール龍紀伝』の発売以来スタンダードの主力として活躍を続けてきました。今回のデッキにおける《棲み家の防御者》の役割は、最適な呪文を手札に戻すことです。コントロール・デッキは、状況によって効果の良し悪しが異なる様々な呪文を採用することが多くなります。そのため、普通はそういった呪文を4枚搭載するわけにはいかず、皆さんご覧の通り、ロバートも状況次第のカードの採用を1枚か2枚に抑えています。そこで、ある呪文が効果的なマッチアップを迎えたときに、《棲み家の防御者》はその効果的な呪文を2回唱えられるようにしてくれるのです。

 《サテュロスの道探し》もまた、コントロール・デッキとって非常に使い勝手の良いカードです。まずなんと言っても、このカードはマナ基盤を整えてくれます。もちろん、必要な土地を確実に手に入れてくれる、という保証はありません。ですがたとえ一番望ましくない土地であったとしても、カード・アドバンテージは得られるのです。《サテュロスの道探し》はまた、クリーチャーとして戦場に残ってくれます。小さいながらもダメージを与えたり、あるいは強烈な攻撃を前にチャンプ・ブロックに入ったりしつつ、同時に墓地を肥やして「探査」カードを唱える助けにもなるのです。

 とはいえ、このデッキ最大の勝ち組は《ヴリンの神童、ジェイス》でしょう。このカードが『マジック・オリジン』で登場した当初は、多くのプレイヤーがこれに懐疑的でした。しかし彼は、次々と大会上位入賞デッキのリストにその名を残していったのです。半年にわたりこのカードと付き合ってきた者として、皆さんにお伝えします。彼は「本物」ですよ。「ただの《マーフォークの物あさり》じゃないか」とけなす前に、《マーフォークの物あさり》が手札の質を高めてくれるということを思い出してください――今回のように、状況によって効果のほどが変わる呪文を採用したデッキにおいて、手札の質を高めることは非常に大切なことなのです。また、確かに《ヴリンの神童、ジェイス》はただの《マーフォークの物あさり》に見えるかもしれません。ですがその裏には、2マナのプレインズウォーカーという姿が隠れているのです。プレインズウォーカーの灯を点したジェイスは、強力な動きを見せてくれますよ。

Robert Vaughan -「スゥルタイ・コントロール」

スタンダード
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