白黒トークン(モダン)

更新日 Daily Deck on 2015年 9月 23日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 先週末に行われたモダンのプレミア・イベントにて「白黒トークン」がトップ8に入賞したことを、私は嬉しく思います。「白黒トークン」は、私のモダンでのお気に入りのデッキです。それはモダンに存在する多くのデッキに対して相性が良く、また使っていてとても楽しいのです。

 スタンダードで使用可能だった2年間を通して圧倒的な活躍を見せた《苦花》は、モダンというフォーマットが発表された当初に禁止カードに指定されましたが、1年ほど前に禁止が解けました。《苦花》解禁によって、これを用いた最も強力なアーキタイプである「フェアリー」が戻ってくると多くのプレイヤーが考えましたが、しかし《瞬唱の魔道士》と《稲妻》がはびこるモダンにおいて「フェアリー」の活躍の舞台はそう見つからないことがはっきりとしました。ですがそれでも、《苦花》は「白黒トークン」にその居場所を見出しました。そして、そこで真の輝きを放ったのです。

 とはいえ、このデッキにおける力の源はフェアリー・ならず者・トークンではなく、スピリット・トークンです。《幽体の行列》や《未練ある魂》に《無形の美徳》が組み合わさったとき、このデッキは力を発揮するのです。この「白黒トークン」はさらに、《コジレックの審問》や《思考囲い》といった手札破壊で脇を固め、また4マナのプレインズウォーカーたちのおかげでゲーム後半にも強い形に仕上がっています。これを打ち崩すのに苦戦するデッキは間違いなくあるでしょう。

 しかし「白黒トークン」は、マナ基盤に苦労するデッキとしても知られています。事実、構築デッキで黒のカードと白のカードがうまく噛み合わないのは、要求されるマナが原因なのです。このデッキでも、多くの呪文を扱うためには序盤から黒と白のマナをどちらも揃える必要があります。「フェッチ・ランド」と「ショック・ランド」がマナ基盤を作るのに大きく役立つものの、フェッチ・ランドを起動して《神無き祭殿》をアンタップ・インし、《思考囲い》を唱えるという動きはこの上なく痛いものです。1ターン目にして残りライフが15点まで落ち込むのですから、酷いなんてものじゃないですよね! その点においては《悪臭の荒野》が便利なのですが、これもまた、戦場に置けて2枚までといったところでしょう。

 このデッキのマナ域の頂点に据えるプレインズウォーカーについては、使用者であるウィル・クルーガー/Will Kruegerの選択に私も大賛成です。《真面目な訪問者、ソリン》は、一気に大差をつけるという点で最も適したカードです。[+1]能力を用いて自軍全体を強化する動きが主なものになりますが、絆魂が付与されることでおよそどんなライフ・レースにも勝てることでしょう。そして《遍歴の騎士、エルズペス》も素晴らしいフィニッシャーであり、1枚挿しでも十分に活躍できるはずです。

Will Krueger - 「白黒トークン」

モダン
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