4色ラリー(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 11月 4日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 本日ご紹介するデッキは、「生け贄」に関わる効果と生け贄に捧げたクリーチャーをすべて戦場に戻せるカードを組み合わせた、スタンダードのコンボ・デッキです。パスカル・メイナード/Pascal Maynardは、彼の故郷ケベックシティで行われた最新のスタンダード・グランプリにて《先祖の結集》を操り、見事トップ8入賞を果たしたのでした。

 『戦乱のゼンディカー』登場前も多くの人気を集めた「ラリー(先祖の結集)」デッキですが、最新セットはこのデッキに最も大きな影響を与えるカードをもたらしました――《ズーラポートの殺し屋》です。自身のクリーチャーを生け贄に捧げていく戦略において、このカードは多くの働きを見せてくれます。以前活躍した《血の芸術家》と同様に、《ズーラポートの殺し屋》を使えば攻撃することなく勝利を掴めるのです。戦場に大量のクリーチャーがいれば、それらが対戦相手の攻撃をブロックして死亡するだけで相手のライフを削ることができます。その損失は確実に蓄積し、間もなくして相手は攻撃に出られなくなるでしょう――こちらのクリーチャーが死亡すれば、攻撃した相手も同じことになるのですから!

 もうひとつ、《ナントゥーコの鞘虫》もこのデッキに欠かせないカードです。多くのプレイヤーがリミテッドで強力なカードだと認識している《ナントゥーコの鞘虫》ですが、このようなデッキでなら構築でも非常に強力な1枚になるのです。《ナントゥーコの鞘虫》は「サクリ台」として追加のマナを必要としないだけでなく、他にクリーチャーが戦場にある限り止めの一撃を加えるアタッカーにもなり得ます。さらに、(このリストに採用されていないのは残念ですが)《ならず者の道》と組み合わせることでブロックされない強打者となり、対戦相手は対処を迫られることでしょう。

 このデッキの主なゲーム・プランは、《ナントゥーコの鞘虫》でクリーチャーを生け贄に捧げて《先祖の結集》でそれらを戦場に戻す、というものですが、他にも柔軟性に満ちた動きができます。《シディシの信者》は対戦相手の肝となるクリーチャーをバウンスできますし、《不気味な腸卜師》は必要なときにカードを引く助けとなり、そして《ヴリンの神童、ジェイス》はドローの質を高めつつ《先祖の結集》や《集合した中隊》を再び唱えられるようにしてくれます。またこのデッキでの《ヴリンの神童、ジェイス》には、クールな相互作用があります。《先祖の結集》で《ヴリンの神童、ジェイス》を戦場に戻し、次のアップキープを迎える前に能力を起動すれば、《ヴリンの神童、ジェイス》は自身の能力で追放され、「変身」して戻ってきます。そして《束縛なきテレパス、ジェイス》として戻ってきた彼は新しいオブジェクトとして扱われるため、《先祖の結集》の効果によって追放されないのです!

Pascal Maynard - 「4色ラリー」

スタンダード
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