白黒アグロ(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 11月 5日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 プロ・プレイヤーのクレイグ・ウェスコー/Craig Wescoeはあらゆるフォーマットで白のクリーチャーを使いこなすことで有名ですが、先週末に行われたグランプリ・インディアナポリス2015(リンク先は英語)でもその姿勢に変わりはありませんでした。どんなデッキがその環境に君臨していようと、そこまで人気を集めていないデッキで戦い抜くことができる、という素晴らしい才能がクレイグにはあるのです。今大会でも彼は、とても面白い「白黒アグロ」デッキを操り18位という成績を収めました。そのデッキは、ゲーム序盤からビートダウンを進めながら除去や手札破壊で対戦相手に妨害を仕掛けるものです。

 クレイグは1マナ域の選択において、柔軟性に富んだ実に興味深いものを採用しました。《マルドゥの悲哀狩り》は「アタルカ・レッド」などのアグレッシブなデッキに対してその攻勢を阻み、「先祖の結集」デッキに対しては鍵となるクリーチャーを墓地から取り除くという仕事をこなしてくれます。また《アクロスの英雄、キテオン》も「変身」しやすく、《歴戦の戦士、ギデオン》になればゲームを圧倒するだけの力を持ちます。

 このデッキには、《不毛の地の絞殺者》と対戦相手のカードを追放するカードを用いたクールなコンボがあります。クレイグは《絹包み》4枚に《精神背信》4枚を採用しました。それらは妨害手段となりながら同時に、《不毛の地の絞殺者》の能力を活かすための燃料を供給してくれるのです。

 そしてマナ・カーブの頂点には現在のスタンダードで最も強力な白の飛行クリーチャー2種が連なっています。《風番いのロック》は、ここ1年にわたりスタンダードの主力であり続けています。クレイグのデッキにおいて「強襲」を達成することは実に容易ですが、それにより現れる2体の3/4飛行を打ち倒すのは容易なことではないでしょう。《徴税の大天使》は、要求される白マナの重さからスタンダードでの採用は控えられ気味ですが、今回のような妨害手段を持ったアグロ・デッキにおいて最高の1枚です。このカードが戦場にあれば、きっと対戦相手はタップ・アウトで動くことができなくなるでしょう。マナを残しておかなければブロックできないのですから。

 マナ基盤に目を向けると、「フェッチ・ランド」の採用が目立ちますね。それにより、このデッキは《大草原の川》や《窪み渓谷》を扱うことができるようになっています。《汚染された三角州》や《溢れかえる岸辺》が黒マナも白マナも用意できるようになり、色マナに困ることはほぼなくなるのです。また青マナを生み出せる土地を採用することで、《払拭》や《軽蔑的な一撃》をサイドボードに搭載し、コントロール・デッキを相手にする場合の大きな助けになっているのです。

Craig Wescoe - 「白黒アグロ」

スタンダード
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