黒緑アリストクラッツ(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 11月 25日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 Magic Onlineでは、第2期スタンダード・リーグの終わりが近づいており、5戦全勝のデッキリストが公開されています。その結果を眺めていると、面白そうなデッキが見つかりました。巨大なサイズになった《ナントゥーコの鞘虫》をブロックされない状態にし、その一撃で勝つ「黒緑アリストクラッツ」です。クリーチャーを生け贄に捧げることで恩恵を受けつつ、最後には《ならず者の道》で《ナントゥーコの鞘虫》をブロック不可にすることで、この戦略は成り立っているのです。

 このデッキのとりわけ優れた点は、採用されたクリーチャーのほとんどが2体分の働きをすることです。《膨れ鞘》や《捕らわれの宿主》、そして《スゥルタイの使者》は、それぞれ死亡したときにクリーチャー・トークンを生み出したり、「予示」を行ったりします。そうやって戦場に出た追加のクリーチャーたちは、《ナントゥーコの鞘虫》をさらに強化するための生け贄にしてよし、《不気味な腸卜師》でドローに換えてもよし、あるいは《骨の粉砕》のコストにしてもよし、と実にクールな働きを見せてくれます。また、《無慈悲な処刑人》の欠点もほとんど問題にならなくなるのです。

 このデッキのクールな点をもうひとつ挙げるなら、攻撃せずとも勝利できることでしょう。《ズーラポートの殺し屋》は、対戦相手のライフを吸い取るという見事な力を持っていて、それらを複数枚並べればその威力は素晴らしいものになります。そして《膨れ鞘》や《捕らわれの宿主》のようなカードと組み合わせれば、「サクリ台」ひとつでそれらの能力と《ズーラポートの殺し屋》の能力を同時に誘発させることができるのです。

 《地下墓地の選別者》は、このデッキ全体を結びつける接着剤の働きをしてくれます。それは、必要なカードを揃えるために、デッキを「選別」してくれるのです。《地下墓地の選別者》から生み出されるエルドラージ・末裔を生け贄に捧げることで、マナを生みながら占術を行うことができます。そして《ナントゥーコの鞘虫》が戦場にいれば、生け贄に捧げられるクリーチャーがいる限り何度も占術を繰り返すことができます。《ナントゥーコの鞘虫》や《ズーラポートの殺し屋》を引き込むことはこのデッキに欠かせないため、それらを探す助けになる手段は極めて重要なのです。

 特にスタンダードのカードが豊富でない新規プレイヤーにとって、Magic Onlineで構築フォーマットを始めるのは難しいことでしょう。ですがこのデッキはほとんどのカードがコモンやアンコモンで構成されており、とても組みやすい形に仕上がっています。5戦全勝という結果が示すように、その強さも折り紙つきですよ。Bigcat24、全勝おめでとう!

Bigcat24 - 「黒緑アリストクラッツ」

スタンダード
Download Arena Decklist

最新Daily Deck記事

DAILY DECK

2015年 12月 11日

黒赤エルドラージ(モダン) by, Melissa DeTora

 こんにちは、皆さん。今年の「Daily Deck」は今回で最後です。本日ご紹介するのは、『戦乱のゼンディカー』で登場した新たなメカニズム「昇華者」を用いたモダンのデッキです。「昇華者」メカニズムといえば《不毛の地の絞殺者》がスタンダードで活躍を見せ始めていますが、それを用いたモダンのデッキを目にするのは初めてです。  《不毛の地の絞殺者》は、かつて環境を支配した《火炎舌...

記事を読む

DAILY DECK

2015年 12月 10日

Pox(レガシー) by, Melissa DeTora

 本日の「Daily Deck」では、レガシーで使えるものの嫌われやすい戦略をひとつ見ていきます。このデッキは《小悪疫》を中心に組まれたもので、対戦相手の手札を取り去り土地を破壊し、何もできない状態に追いやってゲームから締め出すことを狙っています。今回このデッキを選んだ理由は、このデッキが私に黎明期のマジックを思い起こさせてくれたからです。(「小」ではない)《悪疫》(Po...

記事を読む

記事

記事

Daily Deck Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る