ダーク・ティムール(スタンダード)

更新日 Daily Deck on 2015年 11月 30日

By Melissa DeTora

Melissa is a former Magic pro player and strategy writer who is now working in R&D on the Play Design team.

 私は、『戦乱のゼンディカー』のカードの中でも《深海の主、キオーラ》が特にお気に入りです。このプレインズウォーカーは、スタンダードで多くの役割を担えます。土地と《爪鳴らしの神秘家》をアンタップして2マナ加速する動きも大好きですが、《ヴリンの神童、ジェイス》の能力を2回起動できるのもたまらないですよね。

 本日ご紹介するデッキは、そんな《深海の主、キオーラ》の可能性を最大限に活かした「ティムール」デッキです。このデッキには先ほど挙げた《爪鳴らしの神秘家》や《ヴリンの神童、ジェイス》が採用されているだけでなく、《深海の主、キオーラ》の[-2]能力を活かす様々な手段を有しているのです。《深海の主、キオーラ》の[-2]能力は墓地を肥やすのに最適で、《残忍な切断》や《黄金牙、タシグル》といった「探査」を持つカードがさらに強力なものになります。また、「変異」を持つクリーチャーも多数採用されているため、《死霧の猛禽》をライブラリーから墓地へ落とし、それを戦場に戻す動きも驚くほど強力です。そして《コラガンの命令》は、《深海の主、キオーラ》によって墓地へ送られたカードを手札に戻すことができるだけでなく、同時にクリーチャーを除去したり手札を捨てさせたりすることができます。それだけ多くのことが、3マナのインスタントで可能なのです。

 私が「ティムール」デッキでどうしても好きになれないところは、カード・アドバンテージを得るのが極めて難しいことでした。採用されているクリーチャーはマナを生み出すものか、そのマナを用いて繰り出す大型のものだけでした。クリーチャーの質という点では対戦相手より優れていることが多いのですが、ひとたびそれらが対処されてしまうと、ほとんど何もできなくなってしまうのです。そんな「ティムール」に黒を加えることは、大きな後押しになったと思います。この「ダーク・ティムール」には、ちょっと例を挙げるだけでも《棲み家の防御者》、《龍王アタルカ》、《巨森の予見者、ニッサ》など、1枚で2枚分の働きをするクリーチャーが可能な限り詰め込まれています。そしてクリーチャーでない呪文においても、《影響力の行使》や《コラガンの命令》など、1対2交換が取れるものが採用されているのです。

「ティムール」デッキに革新を起こし、グランプリ・神戸2015にてトップ16に入賞したワン・カイイン/Wang Kaiyinに拍手!

Wang Kaiyin - 「ダーク・ティムール」

スタンダード
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