【戦略記事】 Deck Tech:佐藤 和真の赤単タッチ黒

更新日 Event Coverage on 2012年 12月 8日

By 高橋 純也

 第13回戦が終了して12勝1敗と好成績を収めている佐藤 和真(千葉)が駆っているデッキは『赤単+黒アグロ』という強力なアグロデッキだった。


佐藤 和真

 ゲームを終えた佐藤にそのデッキの秘密を聞いてみた。

佐藤 和真

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――「こんにちは。赤と黒の組み合わせのデッキに溢れている環境ですが、佐藤さんが使う『赤単+黒アグロ』の魅力を教えて下さい」

佐藤 「ラクドスミッドレンジ(以下ラクドス)との違いについてよく聞かれるのですが、僕のデッキとの大きな違いは防御への意識ですね。ラクドスや黒赤ゾンビは、《墓所這い》や《ゲラルフの伝書使》など攻撃するには十分でも防御力はありません。それに対して赤単+黒として構築すると、《灰の盲信者》などの攻守にわたって活躍するカードが増えるのでゲームプランが安定するんです」

灰の盲信者
 

 昨日のラクドスの是非を問う記事の中で八十岡 翔太(東京)が指摘していた通り、ラクドスには防御の面で不安が残る。そこで佐藤は、攻守のバランスのとれた赤単+黒を選択したというのだ。

――「《ファルケンラスの貴種》に《雷口のヘルカイト》と、主要のクリーチャーはラクドスと変わらず、呪文の選択も《火柱》や《灼熱の槍》と変化がないように思えますが、数枚のクリーチャー選択の違いで大きく戦略は変わるのですね」

佐藤 「変わりますね。重ねてしまうのですが《灰の盲信者》は速攻で攻守の先手と後手を入れ替えることもできますし、強固なブロッカーとしても働きます。やはりこのクリーチャーを採用できるかどうかはとても大きな影響があるんです」

――「確かにラクドスは2マナ域が手薄ですしね。きちんとマナ域を埋め、攻守にわたって使えるクリーチャーの存在は心強そうです。見慣れないカードとして《ラクドスの魔鍵》があるのですが、これはどのように使うのでしょうか?」

ラクドスの魔鍵
 

佐藤 「これは環境にある多くの除去を回避することができる上、《スラーグ牙》の攻撃から先制攻撃のおかげで身を守ることができます。また、《悪名の騎士》の賛美能力のバックアップで《修復の天使》を越えることもできるので、このデッキならではの問題点を解決してくれるいいカードですね」

――「なるほど。《至高の評決》や《究極の価格》、《火柱》に引っかからないことは素晴らしいです。《灼熱の槍》や《悲劇的な過ち》くらいしか問題にならないのですね」

佐藤 「そうですね。また、もう一つの役割として3ターン目にプレイすることで、3マナから5マナのジャンプアップができます。これによって《雷口のヘルカイト》を4ターン目に繰り出せるんです」

――「4ターン目の《雷口のヘルカイト》は強力ですね。このデッキが得意なデッキと苦手なデッキを教えて下さい」

佐藤 「ラクドスに有利で、ナヤが苦手です。全く同じレシピを使った友人がいるのですが、彼はナヤに3回負けてしまっています。やはり《スラーグ牙》と《修復の天使》が苦手で、こちらには細かいクリーチャーが多いので《忌むべき者のかがり火》もなかなかに厳しいですね」

――「ナヤとラクドスという二つのデッキ名が上がったのですが、それらと同程度の活躍をしているトリコFlashとのマッチアップはいかがですか?」

佐藤 「良くもなく悪くもなくといった感じですが、サイドボードでやや強めに対策しています。《大翼のドラゴン》と《魂の洞窟》、それに加えて《強迫》も採用しているのでサイドボード後は少しいいです」

大翼のドラゴン++魂の洞窟
大翼のドラゴン++魂の洞窟

――「《脳食願望》と《強迫》が合わせて5枚ですか。これらの違いと、選択した基準は何処にあるんでしょうか?」

佐藤 「最初に構築した時には《脳食願望》を4枚採用したのですが、トリコFlash相手のマッチアップがやや悪かったので《強迫》に少しずつ枚数を分けていった形ですね。《強迫》は《スフィンクスの啓示》を落とせるので」

――「はじめに《脳食願望》を採用していたのはナヤの《スラーグ牙》と《修復の天使》のためですか?」

佐藤 「そうですね。特に《スラーグ牙》への対策です。戦場に出てからではちょっと遅いので」

――「なるほど。ありがとうございました。残り3回戦ですが幸運を祈っています」

佐藤 「気を抜かずに頑張りたいです」

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