【戦略記事】 Deck Tech:横沢 直哉のラクドスバーン

更新日 Event Coverage on 2012年 12月 8日

By 伊藤 敦

by 伊藤 敦

 ここでは初日全勝の7名のデッキの中から、最もアグロなデッキを紹介しよう。

 流行りの《雷口のヘルカイト》に惑わされず、己のメタ読みを信じて非常に前のめりなラクドスを組んで9-0まで駆け抜けたのは、長野コミュニティの横沢 直哉だ。

 早速彼にインタビューして、デッキ構築の経緯やカード選択の意図などをインタビューしてみた。

――「まず、このデッキはどういったメタゲームを想定したものなんでしょう?」

横沢 「まずはやっぱりラクドスミッドレンジですね。あと青白Flashと、緑白の重めのビートダウンを想定していました。実際は予想よりナヤが多かったですけど」

――「ということは、ラクドスミッドレンジとFlashの両方に有利ということですか」

横沢 「そうですね。ずっとMOで調整していたんですが、ラクドスは特に防御に向いていないカードが多いので、こちらが先に殴る展開になればほぼ押し切れます。低マナ域は《ラクドスの哄笑者》分こっちの方が多いので、そういう展開を目指しやすいですね。

ラクドスの哄笑者

 

 ラクドスミッドレンジ同型だとどうやっても大きな差がつかないですが、よりアグロにすることでミッドレンジのような引きムラがなくなり、(同型戦は)明確に勝ちやすくなります。《雷口のヘルカイト》が出る頃にはゲームが終わってますからね。また、Flash相手の相性もラクドスミッドレンジ同様に《魂の洞窟》《悪名の騎士》《ゲラルフの伝書使》《ファルケンラスの貴種》のラインがあるので、比較的有利ですね」

 

――「初日はどんな相手と当たりましたか?」

横沢 「緑白人間、ラクドスミッドレンジ、ナヤ、トリコFlash、バントコンと、リアニメイト以外のメタデッキにはひととおり当たってますね。ナヤがきついんで、ナヤに勝てたのがツイてました」

――「全部に勝てるってことは、ソリューションってことじゃないですか」

横沢 「(笑)」


横沢 直哉

――「初日は当たらなかったリアニメイトですが、やはり不利でしょうか」

横沢 「普通の形ならそこまででもなくて、ビートダウンが間に合うことも多いですが、人間リアニにはどうやっても勝てるビジョンが見えなくて、それもあってサイドは墓地対策を切り捨ててます」

――「なるほど。サイドというと、なかなか特徴的な構成になっていますね。1枚差しの《悲劇的な過ち》と《電謀》はどういう趣旨なんでしょうか」

悲劇的な過ち++電謀
悲劇的な過ち++電謀

 

横沢「これらは4枚目の《夜の犠牲》と3枚目の《炬火の炎》ですね。それぞれ、《ファルケンラスの貴種》と《スレイベンの守護者、サリア》を意識して散らしています。《ケンタウルスの癒し手》や《スラーグ牙》がきついんで、基本は《夜の犠牲》が良いんですけどね。《スラーグ牙》は本当にダメなので、《脳食願望》をいっぱい採っています」

 

――「《脳食願望》が《スラーグ牙》への《対抗呪文》みたいな感じということですね」

横沢「そうですね」

――「他にこのデッキの魅力、おすすめのポイントなどありましたら教えてください」

横沢「何といっても《夜の衝突》ですね。サイドアウト率はかなり高いですが、メインは相手のキープも緩いのでこれですぐ削りきれます。青白Flash相手などはフラッシュバックもできますし、見た目以上に強いカードですよ。それからサイドの《ステンシアの血の間》も、これで勝てたゲームもあってすごく気に入ってます」

夜の衝突++ステンシアの血の間
夜の衝突++ステンシアの血の間

 

――「この《ステンシアの血の間》ってカード、もしかして《ならず者の道》の方が強かったりしないですか?」

 

横沢「それは考えてませんでしたね。でもクリーチャーが全く残らない展開も意外とあって、例えば初日最終戦の板東さんのバントコン相手の試合なんかは《ステンシアの血の間》じゃないと無理だったんで、こっちの方が良いと思いますよ」

――「もし今からデッキをいじれるとしたら、どこか変える部分はありますか?」

横沢「いや、ないですね。75枚このままだと思います。」

――「なるほど。素晴らしいデッキだと思います。ありがとうございました。」

横沢「ありがとうございました」

 ラクドスミッドレンジとFlashというメタゲームの中心をピンポイントで読み切り、そこを抉るように鋭く尖ったデッキを持ち込んで見事に成功した横沢。

 メタゲームを制する者はトーナメントを制する。

 2日目も彼の快進撃が見られることを期待しよう。

横沢 直哉

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