プロプレイヤー・行弘 賢(和歌山)のシールドデッキ構築

更新日 Event Coverage on 2014年 4月 11日

By 杉木 貴文

 行弘賢。今や日本を代表するプロプレイヤーであり、精力的なニコ生配信でも知られている。見事8勝1敗の好スコアを残しているのだが、そんな行弘がどのようなシールドデッキを構築し、この好成績を残しているのかを追ってみたい。果たして行弘のデッキは金棒だったのか竹槍だったのか?

行弘 賢(和歌山)

カードプール

 行弘のカードプールは下記のとおりである。

行弘 賢

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アーティファクト (3)
1 バネ葉の太鼓 1 霊体のヤギ角 1 旅行者の護符
84 カード

デッキ&インタビュー

このカードプールから、行弘が構築したのは、下記のようなデッキである。

行弘 賢

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――このカードプールに点数をつけるとしたら何点ぐらいでしょうか?
行弘「中の上。点数で言うなら75点ぐらい。3Bye(不戦勝)からなら、2敗か1敗かで抜けられるプールです。8-1で抜けられたので、期待値から言うとこの結果はやや上振れしたかなと思ってます。」

――このプールで他の選択肢として考えたデッキはありましたか?
行弘「赤緑と、白緑タッチ青を考えました。赤緑の良いところはクリーチャーが安定してプレイでき、また火力を打ちやすいところです。ただ、突破力の面で今回構築したデッキと比べると劣ってしまうと思います。また、白緑タッチ青は、《突然の嵐》が緑に対して強いので考えられるとは思ったのですが、《都市国家の破壊者》のほうがさすがに強いので、やはり今回組んだ形が正解だったと思います。サイドボード後に色を変えてこれらのデッキを組むということも結局ありませんでした。」

――このカードプールにかぎらず、『テーロス』+『神々の軍勢』シールドのコツみたいなものはありますか?
行弘「この環境のシールドのキーワードは、ずばり『突破力』です。タフネスが大きかったり、飛行を持っていたりする、きちんと殴りにいけるカードがデッキに入っていることが大事です。一見軽いビートを組めるようなプールもあったりするのですが、一回止まってしまうと軽くて弱いカードを引き続けることになるのです。そういった構造上の弱さが無いデッキが組めないかを、どんなプールでも一度は検討すべきですね。そういう観点からすると、このプールは突破力があるカードが多い、良いプールだったと思います。緑がシールドで強いのも、緑には『突破力』のあるカードが多いということが理由です。」

――他にもなにかコツはありますか?
行弘「そうですね。マナフラッドには気をつけないといけません。フラッドとスクリューを比較すると、スクリューしたときの方がまだ勝ちやすいと思います。なので、気持ちランド(土地)を少なめに組むのが良いと思います。今回のデッキもマナサポートカードがあるからというのもありますが、ランド16枚と、ややランドを少なめに組みました。」

(編注:「(マナ)フラッド」=土地およびマナ生成カードを過剰に引くこと。「(マナ)スクリュー」=その逆で、マナ源が不足すること。)

 トップ8を十分射程に捉える8勝1敗で初日を折り返した行弘。デッキ構築について理路整然と、わかりやすく答える姿からは、プロプレイヤーの風格を感じることができた。明日の行弘の健闘に期待しつつ、シールドデッキ解説を終了としたい。

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