ラウンド 1: 岡本尋 vs Devid, Price

更新日 Event Coverage on 2002年 3月 14日

By 真木孝一郎

舞台は大阪。いよいよ日本二度目の Pro Tour が開催である。その記念すべき緒戦のFeature Match の一角を占めたのは、「最後のアジア王者」こと岡本尋。対するは古い読者なら「赤単」だけでピンと来るであろう男、そうPTLAを制した「King of Beatdown」 David Price。

 奇しくもお互いのデッキは今回の Pro Tour で基本デッキの一つに含まれる黒単コントロール。さぁその妙技を味わおうか。

Game 1

 序盤、互いに淡々と土地を並べる展開。《無垢の血/Innocent Blood(OD)》や《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》《もぎとり/Mutilate(TO)》といった豊富な除去能力満載の黒コントロールにおいては序盤のクリーチャーは滅多にプレッシャーとなることがない。

 始めに動いたのは David。《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》 の力を借り沼をひっそりと入手する。先手であるDavid。手札には《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》が既に出番を待っている。この後に訪れる、例の時まではまだしばらく猶予が。

 岡本が返しに同じく《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》。比較的除去能力が薄い手札を嫌ったか、墓地にあっても有用なカードということなのか《悪魔の布告/Diabolic Edict(TE)》を。

 David が予定通りに動く。一旦、《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》を経由し尋を5マナ圏に到達させぬまま、再び戻ってきた自分のターン。

 《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》

 黒単ならではの破壊力を見せ、一気に5枚もの手札を尋より奪い去る。だが、尋もその展開は既に予想済みだ。あらかじめ選択しておいた二枚を残しカードを捨てる。その二枚は勿論。

 土地と《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》。

 お返しとばかりにDavidの手札全てを。この展開で、尋には今引いたばかりの土地が一枚、Davidは手札0へと。リセット完了。新たなるゲームの開始である。

 先にカードを引き当てたのはDavid。最も互いの墓地には《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》が用意されているわけだが、それを使わせないことにはゲームがはじまらない。更には、まだ双方とも7枚目の土地をセットしていないのである。

 《ナントゥーコの影/Nantuko Shade(TO)》。単なる2マナ域にすぎないはずのクリーチャーだが、必殺の刃を構え尋を狙う。David の場には5枚の沼、そうその最大サイズは7/6。

 だが尋も黙ってみているわけでは勿論無い。その返し、ようやくこちらも引き当てたナントゥーコを場に送る。まずは土地をセットし David が先制攻撃。勿論召喚したばかりの尋はこれをチャンプブロックするわけにもいかず本体に通す。勢い良くDavidが全ての土地をタップしそのパンプ能力を使用。

 尋12 David20

 たった一回の攻撃により40%もの損失を受ける尋。恐るべしはナントゥーコ。

 尋は7枚目の土地を引けない。ならばとそのままの状態でターンを返し次の攻撃に備える。だが、ここでも先に打開策を見つけたのはDavid。土地をセットした上で、フラッシュバックのEdict。更に尋のライフを減らす。

 尋10 Devid20

 だが、尋も動く。全マナをタップし、《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》を使用し自らの血肉を削りながら5枚のカードをドローする。

 尋 5 David20

 さすがに土地を引いた尋。まずはナントゥーコを除去。続けて二体目となるナントゥーコを召喚する。これは墓地に落ちていた最後のEdictによって死ぬものの、続けざまに尋は三体目を再召喚。

 この時既に尋の前には10枚の土地。Davidに残されたのは僅か2ターン...。

 そのDavidはたんたんと土地をタップし、フラッシュバックの《病的な飢え/Morbid Hunger(OD)》を尋の本体に。

 尋 2 David23

 Davidの手札は1枚。それがもしあのカードであるならば、最早試合は詰んでしまっている。尋も当然のようにそれを理解した。その上で覚悟を決め腹をくくる。ナントゥーコに全てのマナを注ぎ込む。

 そして、残された一枚のカードがめくられる。

 《病的な飢え/Morbid Hunger(OD)》。最後の一滴までが貪り吸われる。

 僅か1ターンの差で David が勝利をものにする。

 岡本 0 - David 1

Game 2

 とりあえずこのゲームを取らねば。という岡本だが、初手沼一枚のみの手札で苦渋のマリガン。対するDavidは問題無くキープ。

 《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》、今回最初に動いたのは尋。Devidの手札を確認するとそこには
 
 《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion(OD)》
 《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》x2
 《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》
 《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》
 《沼/Swamp》x2

 チェイナーを選択する。

 ここからが面白い。

 3枚目の土地をセットする尋。それを破壊する David。
 3枚目の土地をセットする尋。それを破壊する David。

 二枚の腐臭は既に確認済みだ。ここまでは予定内。

 3枚目の土地をセットする尋。それを破壊する David。

 おい! そう、Davidはなんと三枚目の腐臭を引き当てているのである。逆に尋は尋で延々と土地を引き続けてしまい、手札には4マナ以上のカードがずらりんこ。

 尋もめげない。3枚目の土地をセット。これが早くも4回目だ。だが、Davidの手札では奴が出番を待っている。

 《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion(OD)》登場。

 尋の土地がまたもや壊れる。これも4回目。

 その後も脅威の土地ドロー能力を発揮してしまう尋。いや、全く根本的な解決にはならないのであるが。

 土地を置く。土地が壊れる。
 土地を置く。土地が壊れる。
 土地を置く。やっぱり壊れる。

 そのまま。

 Final Result:David Price 2-0 岡本尋

最新Event Coverage記事

Featured

2015年 11月 16日

2001 Grand Prix Sendai Coverage by, Wizards of the Coast

2001 Grand Prix Sendai Coverage 相次ぐ新星の誕生 10 年ぶりの記録的大雪とのことで、積雪は 20cm 近かった。 2 日目は初日の豪雪が嘘であるかのような快晴となったものだが、やはり北国の冬らしく深々とした寒さが印象的だった。 細かい点にまで言及してはキリがないが、とりあえず今回の上位陣の顔ぶれを見て特に印象的...

記事を読む

Featured

2015年 11月 16日

2002 Masters Series San Diego Coverage by, Wizards of the Coast

2002 Masters Series San Diego Coverage In the first game of the finals, it seemed that Karma was on the side of Humpherys. Fuller only needed a bounce spell to wa...

記事を読む

記事

記事

Event Coverage Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る