ラウンド 10: 森 翔太郎 vs. 猪野 健太郎

更新日 Event Coverage on 2004年 8月 28日

By 吉川 祐輔

Player information
森 – ゴブリン 25pts
猪野 – ゴブリン召集 27pts

2日目開幕の無敗対決、ゴブリン同士の対戦だが森のそれは赤単色、猪野は黒入り《総帥の召集/Patriarch's Bidding》型である。

果たして、その差は勝負にどのような影響を与えるのか? 速い展開が予想されるが、的確なプレイングが運命を分ける難勝負である。

Game 1

森はシャッフルの間も少し緊張が見て取れる。対する猪野はポーカーフェイス。ダイスロールで森先攻に決まる。

《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》発進の森に対し、猪野は少し頷いてみる。こちらは《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》から。

第2ターン、森は《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》で攻撃。猪野は少し悩んでこれをブロック。応酬の後、森は《火花鍛冶/Sparksmith》。先出しされて猪野はわずかに顔を曇らせる。

ターンを返していくことしかできない猪野に対し、森は《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》を出して丁寧にダメージを蓄積していく。手札には《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》もあるが、温存か。

手札には有り余る戦力を抱えつつも小出しにしていく森。手札のゴブリンがそもそも戦力として用を成さない猪野。そして森には《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》と追加されていく。

猪野は一応ながらと5マナから《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》と並べてはみるが、森の的確な対処で何も起きない。

慎重過ぎるほどの森に対して、猪野は何もすることができなかった。

森 1-0 猪野

Game 2

代わって猪野先攻。森もキープを。《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》の鏡打ちからスタートである。

第2ターンにして早くも考える猪野、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》をレッドゾーンに送る。森はスルー。猪野何もなくエンド。森も攻撃するが、考えてこちらも何もなし。
第3ターンに猪野は《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》を先行。果たして、3マナ目を引けない森はこれに対処できない。悔しげな表情。

猪野は森の無力なクリーチャーを薙ぎ払うと、磐石な場を作り上げ、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》で勝負を速やかに決した。

森の《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》も《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》も、何もかも遅すぎたのだった。

森 1-1 猪野

Game 3

再び森先攻、今まで以上に力をこめて初手を引き寄せる森。対して猪野は、あくまで静かに。

森《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》、猪野《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》のオープニング。森が先に攻撃すると、猪野は手札を見ながら熟考。結局これを通す。

森が続いて出すは、《火花鍛冶/Sparksmith》。これは第1ゲームの再現かと思われたが、猪野はこれに対し冷静に《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》で対処して事無きを得る。

だが森も《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》で主導権を与えない。かと思えば、猪野も2枚目の《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》で譲らない。

決め技を返され続ける森だが、さらには3の太刀《つつき這い虫/Clickslither》をプレイ。これに直接の対処はなく、猪野はライフでも追いかける形になる。

だが、ピンガーゲームを収めきった猪野は、自らの《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》で場を取り戻そうとする。これが残ればなんとか。

だが、執念を見せる森は第5ターンに、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》をプレイ。ここで場を整理しよう。

スタック:森の《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
森:ライフ17 場:《山/Mountain》*4、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》、《つつき這い虫/Clickslither》、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》 手札:1枚
猪野:ライフ14 場:《山/Mountain》*2、《沼/Swamp》、《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》 手札:4枚

果たして《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》は通り、《つつき這い虫/Clickslither》がレッドゾーンへ。これが致死量のダメージを生み出すことはないので猪野はスルー。森はそのままダメージをスタックに乗せ、猪野のライフは11に。

続く第2メインフェイズ、森はトークン3体のうち2体をマナに変換の上、残る1体を使い《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》の能力で《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》に2点。猪野はこれを《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》をサクリファイスし3/3にすることで守る。動きたい森だがマナが尽きてエンド。

代わって猪野のターン、《真鍮の都/City of Brass》をプレイした後、《火花鍛冶/Sparksmith》をプレイ。その後、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》で森の《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》を屠ろうとする。森はこれを《つつき這い虫/Clickslither》のパンプアップに使おうとするが、これにより猪野の《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》のアンタップ能力がスタックに乗り、起こした後にパンプアップ解決前に《つつき這い虫/Clickslither》に向けて《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》。ゴブリンが場に3体いるため、このタイミングで使用することによって《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》のサクリファイスを強いる。森は「きっつ」とつぶやきつつその通りにし、結局場には猪野の《火花鍛冶/Sparksmith》《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》、森の《つつき這い虫/Clickslither》だけが残る。この応酬で森のライフは16(《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》)、猪野は10(《真鍮の都/City of Brass》)に。

森は返すターン《つつき這い虫/Clickslither》で攻撃してはみるものの(猪野ライフ10→7)、後続はなく猪野のターンに《火花鍛冶/Sparksmith》と《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》の集中放火にあい退場(猪野ライフ7→5)。場は猪野が完全に支配することとなった。

こうなると森の望みは猪野のクロックを弱めて時間を稼いだ上での直接火力しかないのだが、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》も《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》のにらみの前では無力である。

結局、2体目の《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》と《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》で速やかにゲームを終わらせた猪野が全勝を継続することになった。

森 1-2 猪野

猪野 健太郎、勝利!

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