ラウンド 10: 横須賀 智裕 vs. 津村 健志

更新日 Event Coverage on 2004年 6月 12日

By 小堺 透雄

両者21点同士。
2敗ラインで並ぶ二人にとっては、どうしても勝ちたい場面。両者ともカードプールは強く、横須賀が赤黒、津村が青白をドラフトしている。

横須賀は《トリスケリオン/Triskelion》《回収基地/Salvaging Station》などの爆弾カードを保有。見事なテンポデッキを構築し、対する津村もきれいなマナカーブから構成される飛行クリーチャーと2枚の《まばゆい光線/Blinding Beam》と《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》にサポートされた強烈なデッキに仕上がっている。

序盤の攻防から目が離せない。

Game 1

先手の横須賀は、4枚の土地と《回収基地》《マイアの処罰者/Myr Enforcer》《錆の雨/Rain of Rust》で悩むが、結局これをキープ。

後手の津村が《鉄のマイア/Iron Myr》からの《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》でテンポを握るも、横須賀も《ヴァルショクの魔術師/Vulshok Sorcerer》で《鉄のマイア》を叩き落し、土地が3枚で止まってしまっている津村の《島》に《錆の雨》を撃ち込む。

津村も一応召喚していた《うろつく空狩人/Skyhunter Prowler》で膠着を試みるが、依然として土地は2枚で止まったまま。しかも両方とも平地だけ。横須賀はその隙に《銀のマイア/Silver Myr》《太陽に触れたマイア/Suntouched Myr》(烈日=2)で戦線に送り、次のターンには《マイアの処罰者》までもが登場。

横須賀が完全にペースを握ると、津村の必死の《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》も《残響する破滅/Echoing Ruin》するなど、どんどん津村を追い込んでいく。

津村の手札は《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》《先陣のマイア/Alpha Myr》など、タフネス1のクリーチャーばかり。そして、本来は守りではなく攻めに使いたい《まばゆい光線/Blinding Beam》。
《ヴァルショクの魔術師》がいるばかりに手を伸ばせない呪文が手札で腐臭を放つ。

攻め手を緩めない横須賀は、さらに《回収基地》を場に出し、これで鉄板かと思われた。

が、津村は《ロクソドンの戦槌》を出して横須賀の表情が凍りつく。
ライフは現在横須賀が12、津村が9。横須賀の場には、津村を押し込むには十分な戦力が整ってはいるが、それは《ロクソドンの戦槌》が無ければの話。

横須賀は《襲い掛かる恐怖/Fill with Fright》をプレイして津村の手札を攻めると共に、解決策を求めて占術を行う。その後、《銀のマイア》《太陽に触れたマイア》《マイアの処罰者》でアタックをし、《ヴァルショクの魔術師》が控える形に。

この横須賀の攻撃で《機械仕掛けのコンドル》を失った津村だが、返すターンに《うろつく空狩人》に《ロクソドンの戦槌》を纏わせて反撃。

その《うろつく空狩人》に横須賀が《本質の吸収/Essence Drain》すれば、津村も《マイアの処罰者》に《停滞の繭/Stasis Cocoon》付けるが後続を引かず。津村はカードを片付け始めた。

横須賀 1 – 0 津村

Game 2

今度は津村の先手でゲームスタート。
両者マリガン無しで、横須賀の《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》プレイからしばらくお互い動きが無く、津村の4ターン目《尖塔のゴーレム/Spire Golem》からゲームがうねり始める。

横須賀は《黄鉄の呪文爆弾》をドローに変えて返すターンに《穴掘り掬い/Drill-Skimmer》をプレイして2点同士のダメージレースに持ち込みたかったが、津村は更に《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》で制空権を完全に掴む。

横須賀も《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》でパワー勝負に出るが、津村は《機械仕掛けのコンドル》を追加してますます勢いが増していく。

手札に《残響する衰微/Echoing Decay》と《トリスケリオン》を抱える横須賀は、2体でアタックをした後に《ドロスのゴーレム/Dross Golem》《鉛のマイア/Leaden Myr》を加えて《トリスケリオン》の登場をじっと待つ。ライフは横須賀14に対して津村は13。

見ごたえ十分の攻防から、津村も負けじとフルアタックで横須賀に7点のダメージを加え、《電結の暴れ者》には《停滞の繭》、《ドロスのゴーレム/Dross Golem》に対しては《先陣のマイア/Alpha Myr》が構え、盤面は目まぐるしく切り替わる。

「間に合うか……」

横須賀の懸念はそこ1点だろう。
飛行クリーチャーは《穴掘り掬い》だけ。《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》も控える横須賀にすれば、《トリスケリオン》のロケットパンチが持つ意味はとてつもなく大きい。時間を稼げれば、勝利の天秤は横須賀に限りなく傾く。

しかし、横須賀はアタックした。
《穴掘り掬い》も共に。

待っていたのは津村の《まばゆい光線》。
手札に《残響する衰微》を残していた横須賀は、津村の飛行クリーチャーを止める事よりも、押し切る事を選んだ。そして全てのクリーチャーが横たわった。

これでゲームの大勢は見えた。
津村は横須賀の残りライフ7を強奪にかかり、横須賀はこのまま航空部隊に押し切られると誰もが思った。

が、序盤からずっとマナが4マナから伸びない津村は、結局これが最後まで響いてしまった。

2体の飛行のうち、どちらかが通れば《苦痛の鉤爪/Talon of Pain》で横須賀のライフを削り切れる局面で、津村の5枚目の土地はあまりにも遠すぎた。

そして返す横須賀の行動は……《回収基地》!

対象は、序盤ドローに変わった《黄鉄の呪文爆弾》。
津村のブロッカーを排除し、目くらましから醒めた横須賀の攻撃陣が猛反撃で一気に勝負を決めたのだった。

横須賀 2 – 0 津村

Final Results : 横須賀 智裕 Win

最新Event Coverage記事

Featured

2015年 11月 16日

2001 Grand Prix Sendai Coverage by, Wizards of the Coast

2001 Grand Prix Sendai Coverage 相次ぐ新星の誕生 10 年ぶりの記録的大雪とのことで、積雪は 20cm 近かった。 2 日目は初日の豪雪が嘘であるかのような快晴となったものだが、やはり北国の冬らしく深々とした寒さが印象的だった。 細かい点にまで言及してはキリがないが、とりあえず今回の上位陣の顔ぶれを見て特に印象的...

記事を読む

Featured

2015年 11月 16日

2002 Masters Series San Diego Coverage by, Wizards of the Coast

2002 Masters Series San Diego Coverage In the first game of the finals, it seemed that Karma was on the side of Humpherys. Fuller only needed a bounce spell to wa...

記事を読む

記事

記事

Event Coverage Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る