ラウンド 10:

更新日 Event Coverage on 2004年 3月 20日

By 百瀬 和之

デッキビルダーとして名高い平林に対するは、2003年Final準優勝、日本選手権ベスト8の三原槙仁。強力、しかし非常に重い緑軍団で押しつぶそうとする平林に対し、非常に強力なほぼ黒単色デッキを操る三原。典型的な緑vs黒対決を制するのはどちらか。

三原:公式戦でやるの、はじめてですかね?
平林:そういえばそうだねぇ

和やかに話す両者だが、

平林:いきなりハンデ戦だし・・・

と、微妙に弱気な平林。今回、ほぼ黒単色で

《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》2
《騒がしいネズミ/Chittering Rats》3
《魂の消耗/Consume Spirit》2
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
《悪夢の鞭/Nightmare Lash

と、強烈な三原のデッキの内容を噂ながら聞いているのか。

もしくはこれぞ緑、といった風の、体はでかいがコストもでかいというデッキに不満があるのか。押しつぶすか、その前に殺すか。緑vs黒の対決が始まる。

Game 1

先手後手選択のダイスロール全敗中という平林。案の定負け、全敗記録更新中と大喜び。
先手三原からのスタート。

互いにマリガンはなく、三原の《金のマイア/Gold Myr》に対し平林が《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》で応える展開。これに対し三原は《悪夢の鞭》。三原の場には沼が3枚。

平林は《鉛のマイア/Leaden Myr》を追加するが、返しのターンに
三原が沼セット>鞭を装備>5/5のマイアで攻撃から、《ロクソドンの戦槌》。これには平林も参りぎみ。表情が一気に堅くなる。

そして平林長考。手札に《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》があるが、一度に割れるのは1枚。相手の場に、どうしても割りたい装備品は2枚。
そしてなにより相手のクリーチャーは1体でそれもアーティファクト。

長考の後、《鉛のマイア/Leaden Myr》のみ先頭に送り出す平林。
そして《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》では鞭を破壊。
現状、タフネスさえ上がらなければ問題はないと。

しかし、三原、山セットから《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》を投入し、マイアに装備。あれ、タフネス上がった。次のターンには《ロクソドンの戦槌》装備からの攻撃する気満々の三原。

そして、それを予想して、攻撃無しでターンを返す平林。三原のターンはクリーチャー追加はなく、《ロクソドンの戦槌》を装備させるだけ。ここで、「マイアを割っておけば良かった・・・」と後悔する平林。しかしまぁそれは結果論にすぎない。やってしまったものはしょうがないので、前向きに。三原のターンエンドに《絡み森の蜘蛛/Tangle Spider》を投入し、投入したばかりの蛛と、《テル=ジラードに選ばれし者》で攻撃。

三原はこれを本体に通し、返しのターンに、7/3ライフゲイン効果付きのマイアを攻撃させるが、なんと《鋳潰し/Unforge》をトップデッキしていた平林。《ロクソドンの戦槌》を鋳潰しながら、自分のマイアで相打ちに。一気に戦力が消滅した三原は、とりあえず《騒がしいネズミ》を追加し、《ヴァルショクの鉄球》を装備。

そして、4/4のネズミを前に足が止まる平林だが、ネズミで止められた次のドローが、さらにトップデッキ《粉砕/Shatter》。ネズミを防御に使ったところで、最後の装備品を割られ、ここで三原、土地以外のパーマネントが1枚も無し。完全に戦線が崩壊する。

三原も、《魂の消耗》を連続でトップデッキするも、蜘蛛に撃ち込んだ1発目は《捕食者の一撃/Predator's Strike》で凌がれ、2発目は平林が追加した《テル=ジラードのトロール/Trolls of Tel-Jilad》に撃ち込んで除去するも、目の前には《絡み森の蜘蛛》《テル=ジラードに選ばれし者》そして平林が追加した《咆哮する金屑ワーム/Roaring Slagwurm》。あるのは土地のみ。

「引きすぎじゃないですか?」と連呼しながら死亡。

平林 1-0 三原

「あれで負けるのか・・・」と繰り返す三原に、

「あれが格の違い」と冗談風に笑う平林。

Game 2

三原、長考からマリガンスタート。1マリガンでのスタートになるが、平林も1マリガンスタート。三原の《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》に対し、またも平林は《テル=ジラードに選ばれし者》。

そして、ここで三原の土地が止まる。何もできずターンを返す三原に対し、平林も戦力の手札に多めの土地を、もういらない、もう引くなと、土地不足の三原を尻目に《発見の旅路/Journey of Discovery》でライブラリーを圧縮。相変わらずなにもできない三原に対し、次のターンには《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》《屍賊の模造品/Nim Replica
と投入。

そして土地を引けない三原・・・返されたターンを、6マナ残した状態で何もせず返す平林に対し、「蜘蛛だろ!」と迫る三原だが、まぁとりあえず目の前の《テル=ジラードに選ばれし者》に《恐怖/Terror》を。そしてメインでは《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》を戦線に投入するが、そのターンエンド。蜘蛛を出せない平林。

これは三原にしてみれば嬉しい誤算。平林側の手札を覗くと、単に土地を引きすぎているのだ。そしてそのターンに正に蜘蛛をドローするが、三原も土地を引き、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》で防御線を築きながら平林のドローを止める。平林も《絡み森の蜘蛛》を投入して攻撃するが、攻めなければならないところに平林が投入するは《太陽のしずく/Sun Droplet》・・・全くかみ合わない。三原はさらに《ドロスのゴーレム/Dross Golem》(2親和)を追加し、ようやく防衛戦力を整えた感じ。しかし、その防御線に、平林は平然と蜘蛛と《屍賊の模造品》を送り込む。

「ジャイグロ(《巨大化/Giant Growth》の意。この場合《捕食者の一撃》を指す)かぁ・・・」とこぼす三原だが、平林の手札にあるのはそれではなく《粉砕/Shatter》。

蜘蛛をネズミとゴーレムでブロックすると、結果、一方的に殺されることとなるのだが、ジャイグロの方を警戒した結果、《薄黒爪のコウモリ》が《屍賊の模造品》と相打ちするにとどまる。そしてさらにライフが減った三原に対しここで投入される《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》。ちなみに3回パンプ。7/4にまでなれる偉い奴。

明らかに死期が近づいた三原だが、ここで土地が引けるわけでもない。そして《ヴァルショクの鉄球》をネズミにつけて、さらなる防御線をはろうとするも、ネズミで《ヘマタイトのゴーレム》をブロックされたところで鉄球に《粉砕》。そして平林は《テル=ジラードの狼/Tel-Jilad Wolf》追加。三原の場には《ドロスのゴーレム》1体で、しかも相手側のタフネスが全て事実上4以上・・・。

《テル=ジラードの狼》に《魂の消耗》2点から《ヘマタイトのゴーレム》をドロスでチャンプブロック。ライフを1残して1ターン生き残るが・・・メインフェイズに一応考える三原に対し、平林が嬉しそうに見せたのは・・・

2体目の蜘蛛。

Final Results:平林 2-0

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