ラウンド 11: 藤田 憲一 vs. 三原 槙仁

更新日 Event Coverage on 2004年 6月 12日

By 百瀬 和之

 練習不足の状態ながらも前日組んだ《死の雲/Death Cloud》デッキを引っさげて、謎の快進撃を続けてきた藤田だが、ここにきて失速してきたところ。一方の三原は《死の雲》デッキに対し、非常に相性のいい《総帥の召集》タイプのゴブリンデッキ。お互い、もう残りを全勝すれば賞金圏内のため、どうしても落とせないところ。下馬評どおりにゴブリンが勝つか。死の雲がひっくり返すか。

Game 1

 ダイスロールにより先手の藤田は、《極楽鳥/Birds of Paradise》《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》とあるものの、緑マナが《真鍮の都/City of Brass》のみ。あとは全て《沼/Swamp》である手札を、長考の末マリガン。しかしマリガン後状況は悪化し、土地が《沼》と《真鍮の都/City of Brass》のみとなってしまう。三原はマリガン無しで、《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》から《山/Mountain》をサーチし、《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》を。

2ターン目《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery》を出すことしかできない藤田を尻目に、三原、2ターン目攻撃後《頭蓋骨絞め/Skullclamp》から、ゴブリンを「絞め」て2枚引く、この環境では非常にありがちなスタート。そして、藤田の土地がここでストップ。

《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》と繰り出す三原に対し、《頭蓋骨絞め》に《酸化/Oxidize》。《ゴブリンの群衆追い》に対し《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》でチャンプブロックなど、一応の抵抗を試みるも土地を引くことは無く、次ターンすぐにカードを片付けた。5分足らず。ライブラリーのシャッフルとマリガンチェックのほうが長時間なくらいの、一瞬のデュエルであった。

藤田 0 – 1 三原

Game 2

藤田の《頭蓋骨絞め》スタートに、フェッチから《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》で応える三原。藤田は返しのターンにもう1枚《頭蓋骨絞め》を追加するが、いかんせんクリーチャーがいないためいまひとつなたちあがりに見える。

一方、ゴブリンらしい軽快な動きをするかと思われた三原だが、攻撃後、長考。なんと、《頭蓋骨絞め》を置いたのみでターンを返す。三原も土地1枚でのタイトロープスタートで、2ドローで土地を引けなかったのだ。しかし、この《頭蓋骨絞め》は、いままで出すに出せなかった藤田の《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》の格好の的になってしまう。

Patriarch's Bidding

そして返されたターン。山を引けない三原。クリーチャーも出さずにターンを返し、藤田が《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を追加したところで《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》を《ヴィリジアンのシャーマン》に。

そして三原、やはり土地が引けない・・・再度《頭蓋骨絞め/Skullclamp》を場に送るも、マナがない。マナを出すとクリーチャーがいなくなるという始末。それでも、「2枚目はないだろう」と、次のターンにゴブリンを「絞め」て活路を見出そうとする。

 しかし、ここで藤田、《真面目な身代わり》攻撃後、《頭蓋骨絞め》を装備させた上で、《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》を場に送る。これにより、三原は貴重なマナを使って「絞め」ようとしても、それにスタックでゴブリンを殺された挙句3枚ひかれるということになってしまった。

 完全に身動きがとれず、相変わらず山も引けない三原。《スカークの探鉱者》を追加するくらいしかできず、このうち1体は例の《真面目な身代わり》の犠牲により殺され、挙句3枚ドローする藤田。《真面目な身代わり》がさらに追加され、大量のドローと共に、最後に残ったゴブリンまで殺されたところでやっと山ドロー。
 
 一応《火花鍛冶/Sparksmith》などだしてみるものの・・・藤田が《ウッド・エルフ/Wood Elves》をプレイしたところでカードを片付けた。

藤田 1 – 1 三原

Game 3

1回ずつの事故事故で迎えた3本目。三原はマリガン無し。藤田の初手は沼1枚、《極楽鳥》《頭蓋骨絞め》。そしてもしマナを引けたら・・・と、誘いのように見える《絡み森の脈動/Pulse of the Tangle》《貪欲なるベイロス》のコンボ。小考の後これをマリガンするが、ライブラリーを見てみると、無論ドローに森は無し。1マリガンの後手札をキープ。

 三原は三度《血染めのぬかるみ》から《スカークの探鉱者》。続くターンには《火花鍛冶》を。藤田は1、2ターン目の行動はないものの、攻撃してきた《火花鍛冶》に対し《燻し/Smother》。三原は《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を追加する。

そして藤田の3ターン目。プレイされた《絡み森の脈動》の前に考え込む三原。ゴブリンを1体サクリファイスすれば手札に帰らないからだ。長考の後、サクリファイスはせず、これは手札に戻ることになる。

攻撃しづらくなった三原だが、返しのターン、《頭蓋骨絞め》プレイから《ゴブリンの群衆追い》に装備、サクリファイスでマナを出しつつドロー2枚。そして《スカークの探鉱者》と連続で「絞め」る。そして、土地をおきながらさらに追加した《スカークの探鉱者》すら締める。

藤田側からすると、大量にドローされた上、《頭蓋骨絞め》を割ることが出来ず、雲行きは怪しいものの、一応は何もなくなった場を3/3ビーストトークンが殴り、追加《真面目な身代わり》

そして大量の手札と共に返された三原のターン。自分の墓地をみて弱いと嘆く三原。要は《総帥の召集/Patriarch's Bidding》の話。まぁ実際に有るか無いかこの時点ではわからないが、結局は《ゴブリンのそり乗り》を出して絞めるだけの三原。そして《真鍮の都》《金属モックス/Chrome Mox》(刻印《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》)からゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》。これは絞めずにターンを返す。
 
そして、今度こそ《総帥の召集/Patriarch's Bidding》を撃たれると命に関わりそうな場になってきたところで藤田が悩む。手札に《死の雲》はあるものの、事前の予備行動がないため、現状撃つとこちら側が圧倒的不利である。しかたなく、先ほど手札に戻っていた《絡み森の脈動/Pulse of the Tangle》でビーストトークンを追加するにとどまる。

返されたターンの三原の行動は、《総帥の召集》ではなく、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》。これで出てきたゴブリントークンを「絞め」るのにスタックし、せめてもの対抗として藤田《恐怖/Terror》を《ゴブリンの名手》へ。

一応死にはしなかったものの、どうみても次のターンに命がないようにみえる藤田側。相変わらず《死の雲》は抱えているが、今うっても、藤田側は土地無し、手札1枚、クリーチャー無しという状況になるのに対し、三原側には1枚の手札と、2枚の土地と《金属モックス》。そしてなにより、《頭蓋骨絞め》が残ってしまう。やむをえず、全攻撃から、次のターン生き残れば、全開の《死の雲》で相打ちにできると、《ウッド・エルフ》を出してターンを返すも・・・

そんなわけがなく。数度の「絞め」を中継しての《総帥の召集》が放たれ・・・合掌。

Final Results : 三原 槙仁 Win

Mihara Makihito

Download Arena Decklist
ソーサリー (5)
3 Patriarch's Bidding 2 Detonate
インスタント (1)
1 Shatter
アーティファクト (6)
4 Skullclamp 2 Chrome Mox
60 カード

Fujita Ken’ichi

Download Arena Decklist
ソーサリー (4)
4 Death Cloud
インスタント (3)
3 Oxidize
アーティファクト (4)
4 Skullclamp
エンチャント (2)
2 Oversold Cemetery
土地 (23)
3 City of Brass 12 Forest 8 Swamp
60 カード

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