ラウンド 13: 池田剛 vs Nicolas Olivieri

更新日 Event Coverage on 2002年 3月 16日

By 真木孝一郎

 
 三敗。トップ 8 を狙う崖っぷちで背水の陣な場所に二人は今いる。そこに踏みとどまり、最終戦で更なる勝負を迎えるのはどちらとなるか。そして池田は日本人二人目のトップ 8 入りをはたせるのか。

Game 1

 ダイスロールの結果、先行を取ったのは Nicolas。

 まずは2ターン目に《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》を召喚する。池田の手札が

 《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》x2
 《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》
 《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》
 《沼》x2
 《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TO)》

 唯一 3 マナ以下のスペルである腐臭の地を選択。池田は手札にある使えぬスペルを見ながらそのままターンを返す。そこに、Nicolas の腐臭が飛ぶ。

 Nicolasは《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(OD)》を戦列に追加する。

 未だ一つもスペルをキャストできない池田。じっと時を待つ。

 浸透者の追加ドローが Nicolas に更なる土地破壊を。まだ池田の出番は来ない。ただ、ダメージソースがか細いのがせめてもの幸いか。こつこつと殴られたい池田のライフは14。

 Nicolas の場には土地が五枚。池田のそれは未だ三枚。

 一方池田もようやく 4 枚の土地を確保、すぐさま《もぎとり/Mutilate(TO)》をキャストする。これでなんとか場のクリアに成功する。

 Nicolas が再び浸透者を召喚するも、これには池田の《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》が。そして、戻ってきた腐臭の地でマナを絞る。

 残り僅かとなった池田のライフを狙う Nicolas。《よろめく大群/Shambling Swarm(TO)》を召喚し、ターンを池田に渡す。

 ここで、池田は《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》を使用。一旦手札を空にしてからゆっくりと大群に処理しようという構え。だが、その池田のプランはいきなり大きく崩れることになる。落ちた手札の中にはとある爆弾が隠されていたのだ。

 《イチョリッド/Ichorid(TO)》!

 二体に殴られていきなり 8 まで池田のライフが減少する。更に Nicolas は引いてきた大群をそのまま召喚。池田に対処手段が無ければ、次ターン 3 体の攻撃により一気に勝負が決まってしまう。

 池田が力をこめてカードを引く。打開策有り。《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》から《無垢の血/Innocent Blood(OD)》をキャスト。大群の連鎖。場は綺麗になった。だが、墓地には今か今かと出番を待つ奴の姿が。

 黄泉比良坂をくぐり異形の物が池田を襲う。残りライフは僅か5。

 はたして池田はこのライフを守りきれるのか。だが、Nicolai の猛攻は終わらない。そこに《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion(OD)》が加わってしまう。

 「せこいなー」

 思わず池田がぼやく。そりゃぼやきたくもなる。

 再び《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》から《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》を使用し、なんとかブレイズには三行半を送りつけるも、その後にはやはり奴の影。

 イチョリッドが駆け抜け、池田のライフが2。

 他に選択肢の無い池田。あったら仕方無い。そう考えをまとめ《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion(TO)》を召喚する。頼む。

 だが、その時既にそのカードは Nicolas の手中に。

 《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》

 どこか満足げな叫び声。最後の血が池田の体から流れ落ちた。

 池田 0 - Nicolas 1

Game 2

 再び Nicolas が《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》で先行。

 《無垢の血/Innocent Blood(OD)》
 《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》
 《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》
 《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》

 今回は池田の手に無垢の血が有る。だが、そこで Nicolas はあえて腐臭の血を選択した。そう、池田にそれを使って欲しかったのである。池田は仕方なく悪鬼を除去し、手札にカードを戻す。

 露払いの結果を確認し、登場する浸透者。

 だが、池田はこれにも完璧な答えを用意していた。していたというか引き当てちゃっていた。《よろめく大群/Shambling Swarm(TO)》。これなら例え除去られようとも、最悪浸透者は相打ちで葬りさることが可能。Nicolas の計画は修正を求められる。

 Nicolas は積極作を選択する。《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》で相打ちを行い、《ナントゥーコの影/Nantuko Shade(TO)》を召喚。

 ここで池田がついに《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》を使用。Nicolas の手札が全て墓地へと落ちる。ちなみにイチョリッドは無しだ。

 影の攻撃。1点のパンプを行い、池田が17。余ったマナで腐臭の地を使用する Nicolas。池田もその返しで土地を破壊する。

 影が再び攻撃。その体内に全てのマナが注ぎ込まれる。池田のライフが11までごそりと減る。ようやく池田も《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion(TO)》を引き当て防御用に配置。Nicolas 14。

 再び悪鬼がキキキと現れ、池田の手札にある《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》をちょろまかしてみたり。池田、後続を見つけられず動くに動けない。

 無垢の血を引いた Nicolas。そのまま使用し影で強襲。池田のライフが6へ。

 だが池田の心は折れない。既に少ないライフから最後の力を絞り上げ、4点の《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》。代償と引き換えに4枚の血塗られたカードを手札に加える。尽きるなら尽きてしまえ、我が命よ。

 願いはかなった。見事《もぎとり/Mutilate(TO)》を引き当てる池田。影に死を。

 ここで Nicolas も微妙なカードを引く。《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion(OD)》、だが手札も土地も豊潤にある池田に対して効果は期待できない。呼ぶこともままならぬままターンを返す。とりあえず召喚するだけし、除去されるのを期待する手もあるにはあったが。なにしろ池田のライフは僅か2なのだ。

 そこに池田が《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》。ブレイズは墓地へと落ちていく。

 悪鬼を引き当てる Nicolai。またもやこだまが池田の元を離れる。

 影。ついに池田がクリーチャーを引き当てる。池田の場には10枚の沼。

 Nicolasはカードを引きターン終了。池田もカードを引く。土地だ。息を整える池田。右手に力を込め、影を力強く戦闘エリアへと。みるみるうちに膨れ上がる影。そのダメージは10。

 二人のライフは、Nicolas 10、池田 2。

 ここでクリーチャーを引かねばならない Nicolas。それがもし奴だったりした日には...。だが答えは否。影の攻撃を受けた悪鬼があっけなく姿を消す。

 悪鬼から、こだまと繋げられ明るい未来が見えなくなった Nicolai が投了。

 池田 1 - Nicolas 1

Game 3

 

結果の行方は三本目へともつれ込む。押しと引き、メリハリのある好試合だ。だが、勝者となれるのは僅か一人。

 池田がマリガンからのスタート。相手の腐臭、悪鬼が来ないことを祈るのみ。

 その願いは早くも終焉。このゲームでも最初に現れたのは Nicolas の悪鬼。思わず池田も「むかつく、毎回持ってるよ。」とぼやき節。この悪鬼が池田の悪鬼を奪う。変わりに池田は影を召喚。

 次のターン、再び Nicolasの悪鬼。これが池田から腐臭を奪う。唱えるスペルを失った池田。仕方無く全てのマナを影に注ぎ込み5点。返しで Nicolas の悪鬼が2点。このままなら攻撃力の差は圧倒的だ。このままなら。

 《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion(OD)》降臨。

 池田の表情が歪む。仕方無しに影を生贄に捧げ、なんとかドローに祈りを込める。それは《 Innocent Blood / 無垢の血 》。腐臭の地を懐に隠し持っていた悪鬼がばたりと地に落ちるも、いまだ絶体絶命の池田。

 悪鬼とブレイズが攻撃する。池田 15。

 頼む。これ以上は勘弁して。池田の想いを代弁すれば、きっとこんなところだろう。

 勿論、影登場。

 「ほんまD」
 「絶対死んだ。こんな」

 次々とマシンガンぼやきトーク。まぁたしかに。

 除去も引けず、仕方なしに相手側に複数並んだフィルターランドを見ながら
 「はまれー」
 と沼を壊してみたりする。

 池田崩壊。

 Nicolas 2 - 池田 1

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