ラウンド 14: 今井 亮太 vs. 久保田 雄飛

更新日 Event Coverage on 2004年 8月 28日

By 吉川 祐輔

普段は神奈川の「ディスクメイト宮前平店」でのドラフト仲間という2人。友人達に見守られながら、大舞台で雌雄を決する。

デッキは共に親和だが、お互いに調整をしたというわけではなく、独自路線だそうである。今大会ここまで2敗同士。ベスト8に向けて大きな一歩を踏み出すのはどちらか。

Game 1

ダイスロールで久保田先攻。

《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》《電結の働き手/Arcbound Worker》発進の久保田。今井は少し悩んで《教議会の座席/Seat of the Synod》《溶接の壺/Welding Jar》《電結の働き手/Arcbound Worker》。

第2ターンに《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を出した久保田に対し、今井は《物読み/Thoughtcast》から《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》と少し弱い。久保田の《頭蓋囲い/Cranial Plating》を《電結の働き手/Arcbound Worker》に装備しての攻撃は、首尾良く《電結の働き手/Arcbound Worker》《溶接の壺/Welding Jar》で受け止める。

今井は全く表情に出さないものの、3枚目の土地が無く苦しい。しかし、《電結の働き手/Arcbound Worker》攻撃後これをコストにしての《爆片破/Shrapnel Blast》を《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》へ。久保田にはアーティファクト土地が3枚と《頭蓋囲い/Cranial Plating》があるが、手札の《物読み/Thoughtcast》を見つめ、ここはそのまま墓地へ。

返しに《物読み/Thoughtcast》をプレイするもすぐ後続はないが、今井が相変わらず土地2枚で《電結の働き手/Arcbound Worker》2枚と苦しい展開のところへ《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》&《頭蓋囲い/Cranial Plating》アタックを見舞い、今井のライフを射程圏に引き下げる。さらには《金属ガエル/Frogmite》も。

しかししきりに首をかしげる久保田。なかなか自分のプレイングが取りもどせないか。リソースが厳しい今井。プレッシャーが厳しい久保田。どちらもそれぞれに苦しい。

今井のライフは8、久保田には手札の《爆片破/Shrapnel Blast》と《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》がある。あと1点だが、それが久保田に重圧を。2度目の《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》アタックは《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》で撃墜され、《金属ガエル/Frogmite》は《電結の働き手/Arcbound Worker》2体と相討ち。久保田はうっかり片方を《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》して《金属ガエル/Frogmite》を生き残すことができるかと考えたが、それはすんでのところで押しとどまる。

しかし、今井が立ち直る前に2枚目の《爆片破/Shrapnel Blast》を引き、逆転を許すことなく久保田は1本目をものにした。

今井 0-1 久保田

Game 2

久保田は自分を取り戻すように、軽く頬を叩き清涼菓子を口に。今井は相変わらずポーカーフェイスである。

代わって今井先攻の第2ゲーム。《彩色の宝球/Chromatic Sphere》のみの立ちあがりは互角かと思われたが、今井が《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》のみに対し久保田は加えて《金属ガエル/Frogmite》2体。勢いを逃さない。

対する今井は第3ターン、《物読み/Thoughtcast》経由で《マイアの処罰者/Myr Enforcer》。サイズで制圧できるか。

久保田の第3ターンは《彩色の宝球/Chromatic Sphere》起動から《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》2体目、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》、そして《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》アタック。思わせぶりなアタックに、ここは今井は1点もらっておく。

返すターン、今井は2体目の《マイアの処罰者/Myr Enforcer》から満を持して《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》。これに対し今井は「待って」と考慮に。ここで久保田は《金属ガエル/Frogmite》1体と土地2枚を《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》に食わせ、そのカウンターを《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》に集中させることを決断する。その数4つ。

しかし、そこに今井が静かに構えていた《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が突き刺さる。もう1体の《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を含めあと3枚のアーティファクトカードはあるにはあるが、リソースのほぼ全てを失ってしまう。仕方なしに《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》を残すことを選択するが、リソースの差は歴然だ。

このまま攻撃を続行するかと思われた久保田だが、時計を見るとカードを片付けて最終ゲームの準備に入った。

今井 1-1 久保田

Game 3

静かな今井のシャッフルも、力が入っているのが見て取れる第3ゲーム。先攻は久保田に戻る。
キープを静かに答えた久保田。一方今井は、初手を一瞥するなり首をかしげ、7枚に一応目を通してからマリガンを宣言した。6枚には小さくうなずく。

ファーストアクションは久保田の《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》から《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》となった。これには今井の《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が飛び、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》は1/3になって残る。この辺は両者折り込み済み。
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》をプレイして反転攻撃に入ろうとする今井。久保田は《頭蓋囲い/Cranial Plating》を持っているが、3枚目の土地が無い。気合を込めてドロー。それは土地ではなかったが、《彩色の宝球/Chromatic Sphere》経由の《物読み/Thoughtcast》で無事引き入れ、次ターンの準備ができた。

今井は《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》攻撃、《金属ガエル/Frogmite》プレイで3枚の土地を立てたままターンを返す。

久保田は4枚目の土地が無く、《頭蓋囲い/Cranial Plating》を《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》につけて攻撃。今井は対応がなく、6点をもらう。

今井は久保田がフルタップであるこの瞬間に何らかの逆襲をしたかったのだが、このターンのドロー後の時点で手札が《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》《大焼炉/Great Furnace》《空僻地/Glimmervoid》。久保田のライフは19あって、これではさすがに届かない。今井は、一気の詰みの可能性を残したいのか、攻撃後何も出さずに終了を宣言。

戻ってきた久保田のターン、ここでアーティファクト土地を引き入れた久保田は《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》プレイ後攻撃。今井のライフを射程圏に引きずりおろした後、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》をプレイしてゲームを決めたのだった。

今井 1-2 久保田

久保田は、「ミスが多かった」とひとこと。大きなものが懸かってくる舞台では仕方ないところだが、自覚できているのなら残りの試合でより良いプレイを見せてくれる可能性は十分にある。期待したい。

久保田 雄飛、勝利!

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