ラウンド 14: 坂東 潤一郎 vs. 亀井 俊佑

更新日 Event Coverage on 2004年 6月 12日

By 小堺 透雄

3敗1分けの坂東か、4敗の亀井か。
ベスト8に駒を進めるには、両者ともとにかく勝つしかない。細かい計算も勝って初めて成立するもの、ならば戦うのみである。泣いても笑ってもこれが最終ラウンドだ。

坂東のデッキは、ご存知「英知」青白コントロール。対親和、対ゴブリンを強く意識した内容で構築され、さらに得意のリミテッドでここまで勝ち上がってきた。
亀井も青白コントロール。同系に効く《精神隷属器/Mindslaver》や《正義の命令/Decree of Justice》が多く投入されており、メインでは若干亀井が有利だろうか。

ともあれ、長い長い戦いが予想される。

Game 1

ダイスロールで坂東が先攻。対する亀井はマリガンを宣言して6枚からのスタート。

坂東の3ターン目のエンド時、亀井が《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をサイクリングするのを見て、坂東は《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイする立ち上がり。

その後はしばらく膠着が続き、お互い土地をプレイしたり《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収したりとマナベースの形成に努める。
互いに、親和・ゴブリンをメタにしたデッキ。メイン同士では、亀井とて同系に対して優位を築くカードはそう多くはない。ならば、出来ることは序盤に済ませておこう。そんな算段であろう。

気がつけば3枚の《邪神の寺院/Temple of the False God》をコントロールして、マナで大きくリードした坂東は、カウンターのマナを残して《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を召喚。

これは亀井の《神の怒り/Wrath of God》で墓地へと行くが、やはり《邪神の寺院/Temple of the False God》でバックアップされたマナベースは大きい。その名の通り、何度でも蘇っては《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》が坂東の陣営に姿をあらわす。

一方、《映し身人形/Duplicant》を手札に抱えてじっと考える亀井。

他には《精神隷属器/Mindslaver》や《正義の命令/Decree of Justice》。さらにカウンター呪文もしっかりと握られている。現状を打破するに足りるカードが出番を待つが、今はその時ではないと、亀井もじっくりと構える。

いよいよ坂東の《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》が攻撃を始める。

亀井は《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》をサイクリングした後に《原野の脈動/Pulse of the Fields》を放つが、これは坂東がカウンター。

ここで坂東のほころびを見つけたか。
ついに亀井が手札の《映し身人形/Duplicant》に手をかけるが、これは坂東の対親和用テンポカードの《無効/Annul》が突き刺さり、《巻き直し/Rewind》もカウンターされた亀井はもうカウンターし返すマナは無く、やはりマナベースの差に苦しむ事になる。

亀井は再び《神の怒り/Wrath of God》で《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を除去するが、3枚目の《知識の渇望/Thirst for Knowledge》を撃ち込む坂東。再登場する《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を亀井は《マナ漏出/Mana Leak》などで撃退するが、じわじわとアドヴァンテージの差が手札にも表れ始めてきた。

再び《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》と、今度は《賛美されし天使/Exalted Angel》の変異も戦場に送り込む。

亀井の逆転の手立ては《正義の命令/Decree of Justice》X=7のサイクリング。と、言うより現状ではこれしかない。

しかし、坂東のカウンターはここで尽きていた。
兵士トークンを表返った《賛美されし天使/Exalted Angel》でブロックしてライフは得るが、続く亀井の《精神隷属器/Mindslaver》が通る。

亀井もこれでネタが切れ、お互いの手札の読み合いが始まる。

坂東は《減衰のマトリックス/Damping Matrix》のプレイで《精神隷属器/Mindslaver》の起動を促し、亀井はもちろんこれに呼応する。坂東の手札は2枚の土地だけだったが、精神を隷属したターンに坂東のライブラリーから引き込んだのは《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》と強い。

《賛美されし天使/Exalted Angel》を失った上に土地もフルタップされた坂東は、今度は亀井の《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》に脅かされることになる。

坂東は何度も《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》のプレイを試みるが、全てカウンターされ、再度現われた11体の兵士トークンを前にして、サイドボードを用意するしかなかった。

坂東 0 – 1 亀井

Game 2

亀井は、《雲上の座/Cloudpost》《島/Island》から《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をサイクリング。今度は亀井の場にも《邪神の寺院/Temple of the False God》が出て、対コントロールモードに。

メインでの対同系のシフト具合は亀井がリード。条件がタイとなったであろうサイド後では、早いタイミングで勝負をしたい坂東。7マナが揃った段階でX=4で《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリング。

これを《神の怒り/Wrath of God》で流す亀井だが、さらに坂東は2枚目の《知識の渇望/Thirst for Knowledge》を使い、亀井にペースを渡さない。フェッチランドを次々と起動し、第1ゲームのお返しとばかりに、手札十分な亀井に対して《精神隷属器/Mindslaver》をプレイ。

カウンター合戦で勝利した坂東は即座にこれを起動。
亀井の手札には、切り札の《正義の命令/Decree of Justice》が2枚に《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》と土地が4枚。豊富なマナと、潤沢な手札。弄りがいのある獲物を前に、坂東は次々と《正義の命令/Decree of Justice》をX=0で「普通に」プレイして土地を全て寝かせた。

返しで何が来ても、満足な呪文もマナも無い。亀井は覚悟を決めた。

だが、坂東はそれからも《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》をサイクリングするのみでアクションが無い。そうする間に、《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収し、3枚目の《正義の命令/Decree of Justice》を引きこんだ亀井が反撃を始める。

13体の兵士トークンで坂東に総攻撃。続く《精神隷属器/Mindslaver》は坂東が《無効/Annul》でカウンター。これを亀井が《静寂の命令/Decree of Silence》サイクリングでカウンターを試みるが、坂東は落ち着いて元々の《精神隷属器/Mindslaver》を《巻き直し/Rewind》。

何も出なければ、手札はカウンターと除去ばかり。これが道理である。坂東は逆転の機会を伺って《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をサイクリングする。

坂東が満を持してプレイしたのは《袖の下/Bribery》。

《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を《映し身人形/Duplicant》で刻印して封じるが、亀井の墓地には代わりは何匹もいた。

サイクリングしている場合ではなかった。
坂東はここで《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を「プレイ」しなければならなかったのだ。

対コントロールシフトの青白。
このデッキが勝ち上がってきたという事実が意味するものは、明日の決勝で明らかになる。

坂東 0 – 2 亀井

Final Results : 亀井 俊佑 Win

Kamei Shunsuke

Download Arena Decklist
クリーチャー (5)
3 Eternal Dragon 2 Duplicant
インスタント (13)
2 Pulse of the Fields 4 Mana Leak 3 Rewind 4 Thirst for Knowledge
アーティファクト (5)
1 Mindslaver 4 Damping Matrix
60 カード

Bando Jun’ichirou

Download Arena Decklist
クリーチャー (6)
4 Exalted Angel 2 Eternal Dragon
アーティファクト (4)
4 Damping Matrix
60 カード

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