ラウンド 2: 高木 鉦司 vs. 大澤 拓也

更新日 Event Coverage on 2004年 8月 27日

By 吉川 祐輔

Player information
高木 – 不戦勝無しで1回戦に勝ち、このまま波に乗りたいところ。本人曰く「ブルートロン」という、青タッチ白デッキを使用。

大澤 – 1回戦の不戦勝明けでこれが緒戦。来週の世界選手権を見据え、今日の使用デッキは緑単トロン。

Game 1

ダイスロールで大澤先攻。少しダイスをこぼしてしまったりと緊張が見て取れる高木に対し、大澤は悠然と構える。少考の後キープの大澤、苦笑してマリガン1回の高木。6枚では落ち着いてキープ。

《森/Forest》、《ウルザの鉱山/Urza's Mine》から《ぶどう棚/Vine Trellis》という王道のスタートを切る大澤に対し、高木は《沿岸の塔/Coastal Tower》に続いてこちらも《ウルザの鉱山/Urza's Mine》をセット。いぶかしげな表情をわずかに浮かべ、すぐにポーカーフェイスに戻る大澤。

《団結のタリスマン/Talisman of Unity》から更なる《ぶどう棚/Vine Trellis》とマナを伸ばし、高木が《教議会の座席/Seat of the Synod》で応えると、大澤は返すターンのメインにこれを《酸化/Oxidize》。わずかな視線の交錯の後、高木がマナを残してこれの解決を認めると、大澤は攻撃宣言でマナバーンを強いる。このあたり、お互いの実力をうかがっている様子だ。

続くターンに放たれた双呪《刈り取りと種まき/Reap and Sow》を、高木は《卑下/Condescend》X=2でかわす。だが4枚目の土地を見つけられず、高木は静かに見た2枚をボトムに送った。

さらにプレイされた《永遠の証人/Eternal Witness》を通さざるを得ない高木。大澤は《刈り取りと種まき/Reap and Sow》を回収し、優位を広げる。

相変わらず土地が4枚以上並ばない高木は、苦笑気味に《ぶどう棚/Vine Trellis》を《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》するものの、これはただのごまかし、何も生み出さない。大澤の2回目の《刈り取りと種まき/Reap and Sow》をカウンターするマナも足りず、ライブラリを見るためだけの《卑下/Condescend》をプレイするなど苦境だ。

大澤は、相手の《卑下/Condescend》を2枚見た後もこれを意識したプレイングを続ける。マナを残して《歯と爪/Tooth and Nail》をサーチ・モードでプレイし、《永遠の証人/Eternal Witness》と《映し身人形/Duplicant》を入手。これを活かして差を更に広げる。

なんとか4マナ目に到達した高木ではあったが、圧倒的なカードとマナベースの差に諦めの雰囲気が伝わる。大澤のターンエンドにプレイした《霊感/Inspiration》でも更なるマナベースを見つけることができず、ただ4枚の土地を片付けて投了を宣言した。

高木 0-1 大澤

Game 2

入念なシャッフルを繰り返す大澤を、静かに見つめる高木。逆転の展開はあるか。即答でキープを宣言した高木に対し、少考の後同じくする大澤。

《沿岸の塔/Coastal Tower》スタートの高木、それに対して大澤は《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》を。直接は表情に出てはいないが苦しい。

第2ターンに《聖なる場/Sacred Ground》を用意して第1ゲームのような展開を防ぐものの、折角の手札のカウンターも飾りと化してしまっていて、さらにそれが溜まる一方だ。
そうしているうちに、大澤は悠々と《忘却石/Oblivion Stone》、さらに《精神隷属器/Mindslaver》を通す。すぐには起動のコストこそ残っていないものの、磐石の態勢だ。

直後高木が引いてしまったのは、よりにもよって3種目のトロン《ウルザの塔/Urza's Tower》。「スレイバーあるんだよなあ」とつぶやきつつ、これをセットすることを選び、ここから変異をプレイしてターンを渡す。

大澤はこれに《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》を自滅覚悟?で突撃させて《賛美されし天使/Exalted Angel》を確認した後、《森の占術/Sylvan Scrying》で最後のトロン《ウルザの塔/Urza's Tower》を呼びこみ、セットの後《精神隷属器/Mindslaver》を起動する。ここからは大澤による、大澤のための詰め将棋である。

次のターンが開始され、高木の手札は《正義の命令/Decree of Justice》、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》、《卑下/Condescend》2枚、《マナ漏出/Mana Leak》、《沿岸の塔/Coastal Tower》。ただ見ることしかできない高木は「何も引きませんように」。幸いにも?ドローは土地であったが、大澤はしばし考えた後、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイして、《正義の命令/Decree of Justice》と引いた《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》をディスカード。さらに《聖なる場/Sacred Ground》をスタックに乗せた後《卑下/Condescend》をX=0で2連打し、高木の最後の望みであるライブラリトップをも土地に変える。やりたいことをやり尽くした後は、全てを《忘却石/Oblivion Stone》で流して終了。

大澤はとどめの《歯と爪/Tooth and Nail》で悩む。全てを奪われてなお待たされる高木は「えげつないなあ」とぽつり。しかし大澤は真剣な表情で考え、《隔離するタイタン/Sundering Titan》2体で自分の《森/Forest》もろとも高木の《島/Island》を2枚奪い取ることを選択した。

強烈なクロックを突きつけられた挙句、悲惨な未来を知らされている高木は、程なく笑顔で投了することになった。

高木 0-2 大澤

高木に戦後の感想を求めると、「いいところなんにもなかったですね」。第1ゲームで「土地で出遅れたこと」を悔やんでいた。

大澤はまずはの1勝。今後も期待される。

大澤 拓也、勝利!

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