ラウンド 2: Gary Wise vs. 森勝洋

更新日 Event Coverage on 2002年 5月 3日

By 森慶太

 新婚の Rob Dougherty、モリカツ、Gary Wise ...とそれなりに濃い Draft Pod からの Feature Match となった。森に Draft したデッキの感想を求めたところ、それを要約すると「オレのデッキ、マジゴッド」ということになる。相変わらず微笑ましい強気っぷりだが、確かに、2 体の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》と豪華 4 枚の《象の待ち伏せ/Elephant Ambush》にはじまる優秀な赤緑ビートダウンデッキで、除去も厚い。
 対する Wise は青黒ベースにタッチ赤(...含む《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》)というカードパワーでは申し分のなさそうなコントロールデッキ。Gary Wise はコラム"Wise Word" などでおなじみの「マジック界のご意見番」であり、各エキスパンションのリミテッド分析記事にも定評がある。「個人的にカツはお気に入り」とのことで、「そろそろまじめに Top 入りしてもおかしくない・・・」と大絶賛していたりするほどだ。
 ただし、「ここで負けちゃうだろうから今回は無理かもね(笑)」と、Gary 節は今日も絶好調だ。

Game 1

 迷わず後手を選択した Wise を前に、まさしく怒涛の大攻勢を展開した森。

 《モスファイアの卵/Mossfire Egg》経由で《狂犬/Mad Dog》、《ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer》、《クローサの獣/Krosan Beast》とアグレッシブに展開。対する Wise も《頭脳集団/Think Tank》から《にじり寄るストーカー/Slithery Stalker》を展開するも、所詮チャンプブロッカー。ライフはあっという間に 11 点まで削り落とされてしまった。

 Wise はハンドの火力をなんとかしてプレイしたいところだったが、3 色の性というか、ともかく《山》を引けない。せめてまともなサイズのブロッカーを望みたいところだったが、それもかなわなかった。
 
 まさに、モリカツ「らしい」瞬殺劇だった。

「この《魔性の教示者/Diabolic Tutor》、2 ターン遅かったね」
-Gary Wise

森勝洋 1-0
 
Game 2

 またしても後手をとった Wise を前に、森は《モスファイアの卵》経由の《狂犬》からスタート。Wise の《セファリッドの仲介人/Cephalid Broker》召喚にあわせて《象の待ち伏せ》で応戦し、もちろん、返すメインステップで《仲介人》も即座に《集中砲火/Flame Burst》。赤緑の命綱であるテンポをガッチリとキープしてみせた。

 しかし、ここで Wise もなんとか踏みとどまった。 3/3 の象トークンに《炎熱の突風/Thermal Blast》を叩き込み、続く《クローサの射手/Krosan Archer》を《追い返し/Repel》しつつ、《チェイナーの布告/Chainer's Edict》で《クローサの締めつけ蛇/Krosan Constrictor》も除去。

 森の攻勢を凌ぎきったことで、Wise の側に流れが引き寄せられたようだ。
 《エイヴンの風読み/Aven Windreader》と《魂の災い魔/Soul Scourge》という強力な航空戦力が展開される。森もなんとかこれを除去したものの、続く《蛮族ののけ者/Barbarian Outcast》と《巣立つインプ/Fledgling Imp》の前に敗北を認めざるを得なかった。

Gary Wise 1-1

Game 3

 最初に場に登場したクリーチャーが後手 Wise の《巣立つインプ/Fledgling Imp》...という赤緑ビートダウンの森勝洋にとっては辛い立ち上がり。しかし、森はこの《インプ》のアタックに《象の待ち伏せ》で応戦して一方的な除去を試みた。そこに、Wise は「待ってました」とばかりに狙いすました《苦悩/Afflict》を叩き込む。

 Wise は続けて次ターンにも《パーディック山の火猫/Pardic Firecat》を召喚⇒即アタックと攻勢に出たのだが、森もこの《火猫》を《象の待ち伏せ/Elephant Ambush》で今度こそ一方的に除去。しかし、このトークンも《逆巻く渦/Churning Eddy》であっというまにゲームから取り除かれてしまったのだった。

 そして、ここからは Wise と森とで綱引きとなる。
 そう、1:1 でのリソース交換が淡々と行われるのだ。

 森が 《ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer》でようやくビートダウンを開始したかと思えば、Wise も負けじと《セファリッドの仲介人/Cephalid Broker》。森はこれを即《癇しゃく/Fiery Temper》してみせたのだが、《探索者》も《魂の災い魔/Soul Scourge》と相打ちにとられてしまう。

 Wise が《蛮族ののけ者》と《薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat》をならべ、森はフラッシュバックで 2 体の《象の待ち伏せ》トークン、《クローサの射手/Krosan Archer》、《クローサの締めつけ蛇/Krosan Constrictor》と展開した。ただ、トークンの一体はただちに《珊瑚の網/Coral Net》され、やはり盤面は決定的なものにはならなかった。Wise が火力で《クローサの締めつけ蛇》と《クローサの射手》を除去してみせたからだ。長引けば長引くほど状況はコントロールデッキの Wise に有利に働くであろうわけで、森としては嫌なムードが漂ってきた。一体、2 体の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》はどこにいってしまったのだろう?

 しかし、ここで森がその真価を発揮する。
 そう、勝負どころでトップデッキを連発したのだ。

 膠着しきった状態で、《キヅタの精霊/Ivy Elemental》X=7 を召喚し、続くターンに《シートンの願望/Seton's Desire》をドロー。

 Wise は苦笑いしながらデッキを片付けはじめた。

Final Results:森勝洋 wins 2-1 Gary Wise

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