GP 名古屋で決勝を争った P.S.2 と S.S.D のメンバーである二人。当時の対戦テーブルは直接対決ではなかったが、一応これは今井にとって雪辱戦となる。会場でもトップクラスのデッキを持つ今井か、それともプレイングで上回り、デッキも装備を中心にまとまっている黒田に軍配が上がるのか注目したい。
Game 1
地上は両者とも《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》を出して固まっていると、黒田が《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》で 6 点殴り《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を出して試合を有利に進めていく。

それに対して今井も黙っている訳ではないのだが《精神の眼/Mind’s Eye》や《水晶の破片/Crystal Shard》といった強力カードを出しては割られの連続でなかなか上手く展開できないでいたが《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》と連続で引くとこれを一気に展開して、《トゲ撃ちゴブリン》が機能する前に勝負に出る。
だが黒田の残された 1 枚のハンドが最悪で…なんと《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》! 頼りの《立ちはだかる空護り》を殺されて更にライフゲインのおまけ付き、これで勝負が決まった。
…かに思われたがそこで今井のドローがなんと《粉砕/Shatter》で、素早く《ロクソドンの戦槌》破壊。今度は今井が《ニューロックのスパイ》《ヘマタイトのゴーレム》《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot》と黒田に大攻勢をかける。
黒田側も《骸骨の破片/Skeleton Shard》とアーティファクトクリーチャーでなんとか耐えてはいるのだがどうしてもスパイが止まらない。ラストはじわじわと《ニューロックのスパイ》によって削ったライフを《手綱取り/Grab the Reins》で《オーガの爆走者》を投げての勝利。
黒田 0 - 1 今井
Game 2
Game 2 は黒田が飛行で攻め、今井は《ニューロックのスパイ》と両者ともブロックできないクリーチャーでの殴り合いとなり、今井が飛行を出したことによって今井有利な展開になりかけた。が《マイアの保育器/Myr Incubator》を黒田が出し一気に勝負をかける。
黒田のデッキにはまだ 11 枚のアーティファクトカードが入っており、もし起動したらまさに即死の状況に陥った今井は…また《粉砕》をトップデッキしなければ負けてしまう状況となる。
・・・まあそう何度も引けるはずも無く。
黒田 1 -1 今井
Game 3
・・・先攻なのに、いきなりドローしようとしてしまったするあたり相当焦っているのだろう。

対して黒田は好調で《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》《急報/Raise the Alarm》《ヨーティアの兵》と展開して時間も残り少ないために一気に勝負を決めようとする。
だが今井の強力デッキがそれを許さない。
4 ターン目には《魂の鋳造所/Soul Foundry》で《オーガの爆走者》を刻印すると遅まきながら黒田の地上軍団を止め、黒田が飛行で殴ってくれば《影の供犠台/Altar of Shadows》でなんとか押し戻す。
何もなければ黒田の勝利となるアタックすらも《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》ではじき返して凌ぐと…ここでエクストラターンに突入。
どんな状況からでも(アーティファクト破壊さえなければ)押し返せる 2 枚のレアアーティファクトが黒田のクリーチャーを殺し続け…ガードをこじあけたところを 3 / 3 のオーガ軍団が突っ走ったのだった。
Final Results : 今井公雄 Win