ラウンド 3: Derapin vs. P.S.2

更新日 Event Coverage on 2002年 5月 11日

By 森慶太

Derapin
A:深田崇聖(赤黒)
B能西圭一郎(青緑)
C:灘徳史(白緑)

P.S.2
A:黒田正城(赤黒)
B:森勝洋(青緑)
C:森田雅彦(青黒)

日本勢の中では優勝候補最右翼といえるであろう P.S.2。これは Poor Sharks 2nd Edition の略称だそうで、日本最強の女流デュエリストである大塚智美の代役に森勝洋が抜擢されたということなのだそうだ。

そして、期待通りに森勝洋は昨日の直前トライアルから大活躍を見せてくれた。スイスラウンドから決勝まで含めてを全勝するという圧倒的な強さを見せつけ、文字通りにトライアル優勝の原動力となったのだ。そう、互いにライバルと認め合う森と森田のいい意味での競争心と、年長者の黒田の存在がもたらす調和とが見事に噛み合っている状態である。事実、昨日のトライアルにおける彼らの Result Entry Slip をはほとんどが 2 勝 1 敗だったのだから。

Bye 明けの緒戦を迎える絶好調の P.S.2 とマッチアップされた関西の強豪たちが Derapin だった。多くのチームが大会ごとに再編成されていく中で、Derapin は昨年のグランプリ横浜からずっと継続しているロングランチームである。陳腐な表現になってしまうが、チームワークで勝負したいところだろう。たしかに「所詮はシールド」でもあるわけだから、結局はパック次第なのかもしれないが。

・A:灘徳史 vs. 森田雅彦

 緑白の灘にとって、そもそも配色的につらいマッチアップとなった。

そう、森田が第 3 ターンに展開してきた《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》がまったく止まらなかったのだ。森田は《空翼のエイヴン/Skywing Aven》、《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》、《薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat》と戦線を拡大して一気に一本目を勝利した。この際フィニッシャーは何でもいい。
とまらない「フィンケル」はイコール敗北なのである。

サイドから《やつれ/Waste Away》のための黒を強引に投入して二本目をなんとか挽回したかった灘徳史。しかし、緑白らしい序盤からの攻勢を淡々と捌かれてしまい、次第に森田のペースにはまりこんでいってしまう。起動を繰り返す《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》に対しても、なんら対抗手段を見出せない灘。明らかに破滅が近寄ってくる。

そして、その膠着した盤面にもたらされたのはまたしても《影魔道士の浸透者》であった。ジョン・フィンケルのもたらす一方的なアドバンテージによって、このゲームもすべて決定付けられてしまったのだった。

結局、灘がハンドに握り締めていた《やつれ》は《沼》を引けずじまいでプレイできなかった...

P.S.2 leads 1-0

・C:深田崇聖 vs. 黒田正城

 赤黒ミラーマッチのキーポイントは深田の《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》だった。

赤使いとして定評ある現職の僧侶、深田"坊主"崇聖は、黒田とのいわゆる「赤黒ベナ」ミラーマッチで除去合戦を延々と繰り広げた。そう、場に残るクリーチャーはといえば孤立無援の《くすぶり獣/Ember Beast》くらいのものである。

そしてその一本目。
深田は絶好のタイミングで《センギアの吸血鬼》のドローに恵まれた。しかし、彼はここではこれをあえて温存し、《はじけるこん棒/Crackling Club》ですら除去されてしまう 1/1 やらの雑魚を繰り返し展開し、黒田のハンドを少しずつ消耗させていった。そして、デッキパワーでは若干おとっていた(黒田談)黒田の除去が尽きかけたところをみはらって、とうとうこの 4/4 Flyer をキャストしたのだ。
もちろん、深田はこのトップレアによって肝心の緒戦をものにした。

しかし、二戦目以降はその《吸血鬼》温存策が裏目となる。

接戦の末、やむをえず放った《大音響攻撃/Sonic Seizure》でこの《吸血鬼》が Discard されてしまうと、深田は完全に勝機を失ってしまったのがケチのつけはじめ。わざわざサイドインしてあった《不安な夢/Restless Dreams》も墓地に眠っている状態でのことであり、たしかに嫌な雰囲気がしたものだ。

結局、トーメントの広告塔である黒い悪魔を一戦目以外はロクにプレイすることが出来なかった深田。黒田の力強い攻撃の前に膝を屈してしまうのだった。

P.S.2 wins 2-0

 能西が森の快進撃を、しかも青緑のミラーマッチの果てに撃破してみせたことで溜飲を下げることになる Derapin 。しかし、またしても P.S.2 は個人成績では 2-1 というスコアでこの日の緒戦を白星で飾れたのだった。
 「星の無駄遣いをしなかった」とでもいうべきなのではだろうか?

 なぜなら、これまでの勝者たちはそうやってトーナメントに勝ち上がってきたのだから。

Final Results:P.S.2 wins 2-1 Derapin

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