ラウンド 4: 大礒 正嗣 vs. 根上 広行

更新日 Event Coverage on 2004年 11月 20日

By Yukio Kozakai

3Byeが明けて、これで全てのプレイヤーが出揃った事になる。

3Byeという事は、最近のPTで結果を残している「日本のエース」と呼ばれるプレイヤーの登場を意味する。もう説明不要とも思うが、それがPT決勝ラウンド進出4度の実績を持つ大礒の出番という訳だ。

赤白をプレイする大礒は「《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》が出せれば何とか。これといった爆弾カードは無いです」という、ちょっと苦しさをアピールするコメント。確かに《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》がデッキに入ってはいるが、「爆弾」と形容するには少しリップサービスが過ぎるというものだろう。

しかし、回避の利いた強力なデッキが構築されている。

一方の根上もトライアルでBye3を獲得しており、今日の初戦となる。一発系の爆弾カードには《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》が搭載されており、赤を散らしたなかなか強力な白緑のホードデッキを構築している。

「今日の初戦」を勝ち抜いて、エンジンを掛けられるのは果たしてどちらのプレイヤーだろうか。

Game 1

ダイスロールで先攻は根上。

両者キープを宣言し、根上の《灯籠の神/Lantern Kami》が先陣を切る立ち上がりとなる。2ターン目に何もプレイしなかった根上に対し、大礒が《かまどの神/Hearth Kami》召喚。それを《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》でしっかりと構える根上がまずは序盤の主導権を握った。

さらに《聖鈴の僧団/Order of the Sacred Bell》プレイで畳み掛ける根上は、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》を航空戦力に加えた大礒に対して《刻みを継ぐもの/Burr Grafter》をプレイした上でのアタック強行。

しかし、これはミスプレイだった。

Konda, Lord of Eiganjo

《灯籠の神/Lantern Kami》と《刻みを継ぐもの/Burr Grafter》を失った根上は、《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》と《聖鈴の僧団/Order of the Sacred Bell》を相打ちとすると、後続が続かない。一方の大礒は《血の信徒/Initiate of Blood》《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》と巻き返して完全に形勢は逆転した。

何とか《侍の処罰者/Samurai Enforcers》を防衛線に加えて抵抗を試みる根上だが、《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》がどうしようもない。

そして、戦前に大礒がキーカードに挙げていた、侍に伝わる秘刀《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》が現れ、《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》《侍の処罰者/Samurai Enforcers》をコントロールする大礒にとって、この上ない援軍となる。

根上の手の内を、1枚、また1枚とライフカウンターにメモを刻み込んで行き、早くも次なる戦いに備える大礒。

根上としては、究極のリセットである《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》までも繰り出して見せたが、《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》の守りはまさに鉄壁であった。

大礒 1-0 根上

Game 2

再び根上が先攻。両者3ターン目まで土地をプレイするだけの静かな展開だったが、4ターン目に根上が《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》、大礒が《血の信徒/Initiate of Blood》と動き出し、その《血の信徒/Initiate of Blood》には《手の檻/Cage of Hands》が掛けられる。

《謙虚な武道家/Humble Budoka》《侍の処罰者/Samurai Enforcers》と戦線を構築して逃げ切りを図りたい根上だったが、再び大礒の《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》が大きな壁となって立ちはだかる。

気が付けば、大礒の場には《血の信徒/Initiate of Blood》《火の咆哮の神/Kami of Fire's Roar》《今田の旗本/Konda's Hatamoto》《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》《百爪の神/Hundred-Talon Kami》《侍の処罰者/Samurai Enforcers》としっかりと展開されている。

鉄壁の守りに恒久的な攻め手。根上にとって唯一の攻撃手段として空を舞っていた《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》も《花火破/Hanabi Blast》と《血の信徒/Initiate of Blood》で失い、このまま大礒が押し切るかに見えた。

しかし、この戦いは《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》VS《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》なのだ。

Myojin of Cleansing Fire

《手の檻/Cage of Hands》をコントロールしている根上にとって、今の《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》を封じる事は難解な仕事ではない。全てをなぎ払い、《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》を無力化した根上が、ついに反撃に撃って出る。

《火の咆哮の神/Kami of Fire's Roar》《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》と抵抗を見せる大礒だったが、そこまでに《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》で削られたダメージが重く圧し掛かる。結局、チャンプブロックの後《聖鈴の僧団/Order of the Sacred Bell》を加えた根上が、決死の逆転劇を演じたのだった。

大礒 1-1 根上

Game 3

初めて先攻が回ってきた大礒が《かまどの神/Hearth Kami》を召喚する立ち上がり。野上は《大蛇の野伏/Orochi Ranger》で相打ちとし、《謙虚な武道家/Humble Budoka》を召喚して攻撃に出ようとするも、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》《火の咆哮の神/Kami of Fire's Roar》と連続召喚する大礒を前に、なかなか突破が出来ない。

さらに大礒は、地上の抑止力に《沈黙の歌のずべら/Silent-Chant Zubera》《悪忌の雪崩使い/Akki Avalanchers》を構え、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》《侍の処罰者/Samurai Enforcers》とプレイして追い付きつつある根上にダメージレースで先攻すべく、3度最速ターンで《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》のプレイに成功する。

やるせない表情の根上。

攻める事も退く事も困難となってしまった根上だが、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》同士の戦闘による応酬で自分の《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》だけを守り抜いた根上が、そこを突破口に計算を始める。

ここまでダメージで先攻していた大礒に対して出来る、勝利への最大限の行動。《永岩城の君主、今田/Konda, Lord of Eiganjo》へ《手の檻/Cage of Hands》を。地上は相変わらず《侍の処罰者/Samurai Enforcers》が構え、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》が大礒のライフを確実に蝕んでいく。

だが、大礒もこのまま黙ってはいなかった。

《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》を《今田の旗本/Konda's Hatamoto》に装備し、2枚目の《火の咆哮の神/Kami of Fire's Roar》で根上を完全に丸裸にする。《侍の処罰者/Samurai Enforcers》を無効化されてしまうと、悲しいかな。根上の陣営はあまりにも貧弱だった。

根上の手札には、《氷河の光線/Glacial Ray》と《怒りの狂乱/Blind with Anger》。赤マナさえ引ければ……の根上の想いは、このマッチで果たされる事は無かったのだった。

大礒 2-1 根上

Results : Winner is 大礒 正嗣 !!!

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