ファーストドラフト最終戦である第 4 回戦で、同じ Netherlands 出身の Jelger 対 Tom の対戦。
Jelger は、昨日のマスターズ初戦で惜しくも岡本尋に敗れてしまったもの、世界の強豪と肩を並べるまでに成長したプレイヤーである。
Tom の事は語るまでも無いだろうが、世界チャンピオンになった男である。
Game 1
2 人とも青緑のデッキを使用し、先手を取った Jelger は《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》、《ボールシャンのグリフィン/Balshan Griffin》と並べ、対する Tom も《ナントゥーコの信奉者》、《地図作り/Cartographer》と、ダメージ量ではあまり変わらない場で 1 進 1 退の攻防を繰り広げている。
とはいえ、 Tom は飛行に攻撃されている事を考えると、このままではいけないので戦線に《突っ走るケンタウルス/Crashing Centaur》を場に放つ。
ではこちらはと《かそけき翼/Ghostly Wings》を《ナントゥーコの信奉者》に付け、《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》をキャストし、 Jelger は手札と場を一気に固める事に。
そのまま場は動かず、 Jelger の《物あさり》が手札を回転させて行くと、そのうち《一瞬の平和/Moment's Peace》を引き、一気に 2 体の飛行クリーチャーで勝負をつけに行こうと攻撃を始める。
すると Tom も《一瞬の平和》を使って Jelger の攻撃を回避。
あまりに進展の無い戦いに見えるが、先に Tom が《一瞬の平和》を打ち始めたと言う事は・・・
次ターンに Jelger も《一瞬の平和》、→ Tom フラッシュバック《一瞬の平和》、→ Jelger フラッシュバック《一瞬の平和》。
と、予定調和の様に話が進み、次の Jelger のターンに移り、攻撃宣言をしたところで Tom は手札を開示し、何も持っていないことを示すと、投了した。
Jelger 1 - 0 Tom
Game 2
変わって、先手 1 ターン目に Tom は《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》をキャストするところからスタート。
そのまま 3 点とダメージを与え、続くターンに《地図作り》、《地図作り》と重ねて展開する。
気持ち良くデッキを展開させる Tom だが、うって変わって Jelger は森しか引かず、思う様にスペルをキャストできていない。
5 ターン目にやっとの事で島を引き当て、《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》をキャストするが、これを Tom は《拒絶の儀式/Rites of Refusal》によって回避される。
追い込まれてしまった Jelger 。
手札に緑のスペルのは無く、青いスペルもダブルマナ。
次のターンに《ボールシャンのグリフィン》を出せればまだ解らないのだが、次のターンに Jelger が引いたのは《強迫的な捜索/Obsessive Search》。
ともかくこれを撃ってみるが、引いてくるのは森。
結局、最後まで更なる島を引かなかった Jelger はそのまま殴りきられてしまった。
Jelger 1 - 1 Tom
Game 3
Tom が 1 マリガンをしたところで、 Jelger の先手で 3 本目を開始。
2 ターン目に手札を捨てる覚悟で《思考を食うもの/Thought Eater》をキャストし、次ターンに《シートンの願望/Seton's Desire》を付け、《ナントゥーコの信奉者》まで出して Tom を完全に圧倒。
Tom のマリガン後の手札は全て土地で、緩やかな展開であればまだ先を望めたのだが、こんな事をされてしまっては Tom も打つ手がない。
《エイヴンの煙の紡ぎ手/Aven Smokeweaver》を出し、《打開/Breakthrough》を撃って《一瞬の平和》を引き当てたが、これを Jelger が《液化/Liquify》でカウンターすると、第 4 回戦目の勝者が確定した。
Jelger 2 - 1 Tom
Final Result : Jelger Win