ラウンド 5: 西村徳仁 vs.小栗文明

更新日 Event Coverage on 2003年 1月 9日

By 丸山智寛

 新人の登竜門としての側面も持つファイナル。森勝洋を代表として、このファイナルで登場したトッププレイヤーは数多い。全勝同士の本日最後の対戦は、そのファイナルにふさわしい 2 人の新人プレイヤー同士の決戦となった。

 西村は大阪のサークル “爆雷”で活躍するプレイヤー。先ほどフィーチャー席で強豪森田雅彦を下し、そのまま2回連続でのフィーチャリングとなった。森田のみならず中村修平、八朔人平らとも当たるという逆風の中を突き進んできた西村。その中村からは「しゃみは僕仕込です」とのコメントをいただいており、いろいろと期待できそうなプレイヤーだ。

一方の小栗は岐阜 ”チームにょんがー” に所属するプレイヤー。2 年前の日本選手権で 17 位と、ここまでで大きな活躍は特にない。中部の予選を 1 位で抜け、デッキもそのままに出場したという。ここまでサイカ、サイカ、白緑青、サイカと下して来たという小栗。快活に冗談を飛ばす姿からは、気負いは感じられなかった。

Game 1

西村徳仁 西村先攻でスタート。初手の 7 枚を手にした西村、もだえながらマリガン。
 一方の小栗は元気よくスタートを宣言。

 西村は《平穏な茂み/Tranquil Thicket》からスタート。
一方の小栗は《極楽鳥/Birds of Paradise》から2ターン目に《獣群の呼び声/Call of the Herd》。西村、象トークンに殴られながらも《霊体の地滑り/Astral Slide》を貼り、序盤を終える。
 象トークン、《極楽鳥/Birds of Paradise》を前にした西村は《神の怒り/Wrath of God》。場を一掃して続くターンで《地図作り/Cartographer》を召還。早くもコンボ態勢を確立する。

 小栗は《野生の雑種犬/Wild Mongrel》、を召還、さらに《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》と展開。早期に西村を圧殺する構えを築き上げる。
 しかし西村は《稲妻の裂け目/Lightning Rift》《霊体の地滑り/Astral Slide》と展開。目前に完成したこの強力なクリーチャーコントロール環境を前に、小栗は時間を長引かせることなく速やかに投了。サイド戦に勝負をかけた。

西村 1 – 0 小栗

Game 2

小栗文明 先攻は小栗。マナクリーチャーを引かず、3 ターン目に《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》と、ゆっくりとした立ち上がり。一方の西村も 3 ターン目に《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》をサイクリング。平地を入手すると、 4 ターン目メインフェイズに《新たな信仰/Renewed Faith》を普通にキャストと、少々怪しい展開。

 小栗は《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》を追加、 2 体で西村のライフを軽快に削っていく。さらに《野生の雑種犬/Wild Mongrel》を場に出す。
 これに対して西村は《めった切り/Slice and Dice》。小栗、《栄光/Glory》2枚を含む4枚を捨て、《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》2 体を守る。

 西村、殴られてライフを 5 としながらも《神の怒り/Wrath of God》。手札のない小栗は《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》1体を起動し、なんとか攻勢を保つ。西村、 続けてFace-down Creature を場に出しタップアウト。言うまでもなく、《賛美されし天使/Exalted Angel》。

 小栗、残った《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》で攻撃。西村、様々な可能性を考慮しつつ Face-down Creature でチャンプブロック。次ターンの《賛美されし天使/Exalted Angel》によるライフ獲得などを考えると、素直に本体に通しても良かったと思うが、《尊大なワーム/Arrogant Wurm》マッドネス召還などがあると計算が大きく狂う。ともあれ、西村の決断はライフ維持であった。

 西村、《地図作り/Cartographer》を召還。小栗、《栄光/Glory》を起動して攻撃。
サイクリングを繰り返した西村は《新たな信仰/Renewed Faith》を入手、貴重な 6 ライフを獲得。続くターンで《賛美されし天使/Exalted Angel》を召還。

 小栗、《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》を召還。

 西村は《賛美されし天使/Exalted Angel》で攻撃し、《めった切り/Slice and Dice》。小栗、《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper》を起動して逃がす。小栗の手札と《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》のカウンターを減らしただけで、あまり効果は感じられない。が、続くターン《神の怒り/Wrath of God》でリセット。さらに Face-down Creature を場に出す。 3 体目の天使を前に、思わず天を仰ぐ小栗。

 小栗はここで《獣群の呼び声/Call of the Herd》《極楽鳥/Birds of Paradise》を召還。
このままでは《栄光/Glory》で《賛美されし天使/Exalted Angel》の攻撃をしのがれ、とどめを刺されてしまう。西村、仕方なく《神の怒り/Wrath of God》。さらに小栗の召還した《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》にも《神の怒り/Wrath of God》。

小栗はくじけず《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》を召還。さすがに西村の除去も底をつき、サイクリングが尽きたところで投了した。

西村 1 - 1 小栗

Game 3

 先攻西村。淡々と土地を並べ 3 ターン目に《霊体の地滑り/Astral Slide》と、まずますの立ち上がり。

小栗は《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》《野生の雑種犬/Wild Mongrel》《獣群の呼び声/Call of the Herd》と順調にクリーチャーを並べる展開。手札には《栄光/Glory》もあり、安心感がある。

西村は小栗のタップアウトを見て、メインで《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》をサイクリング。《霊体の地滑り/Astral Slide》の効果で象トークンを消去。

 攻撃した小栗は《天啓の光/Ray of Revelation》で《霊体の地滑り/Astral Slide》を除去。
西村の戦略を大きく覆す。小栗は西村の《めった切り/Slice and Dice》サイクリングで《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》を失うものの《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》を戦列に加え、ビートダウン態勢を築き上げる。

 クリーチャーの群れを前に対応に迫られる西村は《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を貼るが、この場での存在感は極めて薄い。 2 戦目であれほど連発した《神の怒り/Wrath of God》を引いてきておらず、非常に苦しい。西村はさらに長考の末に《地図作り/Cartographer》を召還。 1 マナを残してターンを終えた。

 小栗は《栄光/Glory》を起動して総攻撃、西村のライフを削り切り、初日全勝の栄誉を手にした。

Final Result 小栗文明 Win

Nishimura Norihito

Download Arena Decklist
クリーチャー (8)
4 Exalted Angel 4 Krosan Tusker
ソーサリー (7)
4 Wrath of God 3 Slice and Dice
エンチャント (8)
4 Lightning Rift 4 Astral Slide
他 (6)
2 Cartograper 4 Remewed Faith
60 カード

Oguri Fumiaki

Download Arena Decklist
ソーサリー (7)
3 Living Wish 4 Call of the Herd
エンチャント (2)
2 Worship
他 (3)
3 Revenous Baloth
60 カード

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