ラウンド 5

更新日 Event Coverage on 2004年 1月 16日

By 森 慶太

◇藤田 修
アジア選手権準優勝、日本選手権準優勝、グランプリ広島準優勝、グランプリ台北準優勝。そんなわけで、藤田は今や日本が誇るシルバー・コレクターの一人である。
最近では、グランプリ静岡の決勝ラウンドで真木・藤田(憲)コンビが揃って復活劇を演じた際にも男気を見せたことも記憶に新しい。

◇Nicolai Herzog
実力という意味ではヨーロッパでも五指に数えられるであろうノルウェーのスタープレイヤー。欧州選手権を2度制覇しており、プロツアーシカゴでも準優勝を果たしている。本日二回目のフューチャーマッチだ。ニックネームは”Nico”、名前の発音は「ニコライ・ハースォグ」。

Game 1

ここまで全勝同士の藤田とNicolai。ともにビートダウンデッキを構築で愛用する二人だが、この第2ロチェスターではともに赤黒をベースとしたデッキをドラフトしてのマッチアップである。

先手を勝ち取った”Nico”は《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》セットから《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》召喚という立ち上がりで、第2ターンにも《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》と《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》連続設置という素晴らしいスタートを見せる。対する藤田も展開力で負けてはならじ、と第2ターンに《鉄のマイア/Iron Myr》召喚でマナベース拡大からゲームをスタートした。

押せ押せのNicolai Herzogは第3ターンにも《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を召喚して盤面に大きなプレッシャー。藤田は自らのマイアもろとも敵陣の《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》と《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》をなぎ払うべく《血のやりとり/Barter in Blood》。3ターンとはとても思えない激しい応酬が最序盤に展開されたのだった。

Nicolaiは《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》をセットして第4ターンを終了。ここで藤田は無人のレッドゾーンを独占すべくヘイスト・クリーチャーである《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》を召喚。しかしこの3/2クリーチャーはHerzogが《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》によって即座に除去。

そしてHerzogは5ターン目に2枚目の《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》をトップデッキ。プレイグランドに勢いよくこれを召喚し、あまったマナで《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》を装備してターンを藤田に渡した。藤田もこれを即座にハンドの《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》で除去。《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》に仕事をさせない。

…と、ここまで時代劇の殺陣を思わせるような激しい攻防なのだった。

続けて藤田は6ターン目に場に《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を設置するものの、それを纏うべくして7ターン目に召喚された《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》は即座に”Nico”が《浴びせかけ/Irradiate》。

そして今度はHerzogが《銅のマイア/Copper Myr》を召喚し、これに《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》を装備させてターンを渡す。すると藤田修はここでヘイスト持ちである《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》の二体目をプレイグラウンドに呼び出して、召喚酔いがないことを活用すべく《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を装備した。

しかし、ここでHerzogから待ったがかかる。

マイアは《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》を装備できることなくここで射殺されてしまいそうに見えたのだが…、ここでHerzogが《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》をレスポンスでプレイし、マイアの窮地を救ったのだ!

これによって《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》が間に合うことになり、マイアは+2/+6修正を受けた堂々たるメインクリーチャーとして盤面を牛耳ることになる。そして、トップデッキした《恐怖/Terror》によって《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》を葬り去るHerzog。

このあと、藤田とHerzogはともに《屍賊の殴打者/Nim Lasher》をドローしてくることになるわけだが…《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》と《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》を備えたHerzogの側が勝利することになるのは火を見るよりも明らかなる事実だった。

Nicolai Herzog -1

Game 2

キーポイントは白熱した攻防でどちらが抜け出す事が出来るかという点であったようだ。ともあれ、事実としてこの試合で最終的に藤田はHerzogの二倍のランドをドローしてしまうのである…。

勝者の常、後手でゲームをスタートさせたHerzogは第2ターンにタリスマン展開から《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》召喚。続く《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》は即座に《粉砕/Shatter》で藤田も応戦するのだが、藤田の《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》も即座に《恐怖/Terror》で葬り去られてしまい、さらにHerzogは《屍賊の殴打者/Nim Lasher》と《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》を場に展開した。

何とか引き当てた《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》に《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を装備させて《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》を葬った藤田だったが、Herzogはこの機に生き残った《屍賊の殴打者/Nim Lasher》のほうに《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》をまとわせる。言うまでもない事だが、屍族シリーズと鎧の相性の良さには定評がある。

このあと、藤田も《屍賊の殴打者/Nim Lasher》を召喚して対抗するのだが、Nicolaiも続けて《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》と《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》を戦線に加える。

藤田は敵陣の《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》をなんとか《浴びせかけ/Irradiate》で葬り去るのだが、Nicolaiは《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》、《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》と続けて展開してくるのである。そして、藤田は魔の「土地ゾーン」へとドローが突入してしまうのだ…

加えて《迷惑エンジン/Nuisance Engine》をドローしたことによって《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》の先制攻撃を恒久的に確保できるような状況となったHerzogは…当然のごとく《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》以外での全軍突撃を開始したのだった。

かくて藤田にここで初の黒星がついてしまったわけだが、…それでもまだまだ一敗ラインである。すでに初日突破を確実にしているだけに、次の第6回戦を白星で飾って決勝ラウンド進出へと挑戦してもらいたいものである。

Nicolai Herzog - 2

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