
5 戦全勝同士で対決する阿南と大塚。
阿南剛。顔はあまり売れていないが、名前が一人歩きしているプレイヤーとして世界中に親しまれている。
それは藤田剛史のグループが作成するデッキの名前に必ず「 GO ANAN DECK 」と言う名前が付けられるためで、とうとう先日行われたプロツアー神戸で阿南本人が外国人プレイヤーに指を刺されて、「あれが ANAN だ」と言われたとかなんとか。
当の本人はプロツアー参加経験もあるプレイヤーで、関西で森田雅彦らと共に切磋琢磨してきたため、その実力も折り紙つきである。
来年度は学業の為留学し、 YMG のお膝元でマジックをプレイする環境へと移る彼だ。
対する大塚。
彼は昨年度の日本選手権覇者であり、今期はこのゲームにかける熱情をぶつけて戦いに挑んでいる。
Game 1
先手阿南が初手を迷わずマリガンしたところからゲームスタート。
2 ターン目から《翼竜の幽霊/Pteron Ghost》、《ウィザードの模造品/Wizard Replica》、《電結の破壊者/Arcbound Crusher》と続けて展開。
対する大塚は《電結の破壊者》を除去するべく、阿南のエンドに《翼竜の幽霊》に《恐怖/Terror》を打ち、返すメインターンに《とげの稲妻/Barbed Lightning》を使用して《電結の破壊者》を除去。
除去の大盤振る舞いから、大塚は《エイトグ/Atog》を出してターンエンド。
返すターンの阿南、《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》を出し、ターンエンドすると、大塚は自身ののターンで《炎叫びの杖/Fireshrieker》を《エイトグ》に張って攻撃すると、阿南はそれを《電結のとげ刺し》でブロックし、《信仰の試練/Test of Faith》を持って、これを守った上に、《エイトグ》の除去に成功。
珍しく二段攻撃が仇となった戦闘ステップを終えた後、阿南の《電結のとげ刺し》が 4/4 飛行となって大塚に襲い掛かり、これを除去しきれないまま大塚のライフを 0 を割った。
阿南 1 - 0 大塚
Game 2
大塚が後手を選択した為、阿南が先手となってゲーム 2 が開始。
互いに 2 ターン目にマナマイアを経由して《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を出し、それに重ねて阿南が《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》を《トゲ撃ちゴブリン》に張ってターンエンド。
それに対して大塚、《ヴァルショクの鉄球》をすぐさま《粉砕/Shatter》し、《トゲ撃ちゴブリン》に《とげの稲妻》を打ち下ろす。

テンポの良い展開に、阿南もまだまだと《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》、《電結の混種/Arcbound Hybrid》で攻撃を再開。
《氷の干渉器/Icy Manipulator》を引き当てた大塚は、なんとか被弾するダメージを抑えながら耐えるが、阿南の場に《花崗岩の破片/Granite Shard》まで追加されてジリ貧状態に輪がかかる。
そこへ更に、阿南は大塚の《トゲ撃ちゴブリン》に《拘引/Arrest》をはりつけ、能力を封じた所へ《急報/Raise the Alarm》で更にクリーチャーを増やし、大塚に抵抗の隙を与えず勝利をもぎとった。
Final Result : 阿南 2 - 0 大塚