肩書きの上では両方とも Finals 入賞者だが藤野は久方振りの Magic 復帰で no bye ながらここまで 2 敗。桧垣も同じく 2 敗で流石に負けられないご様子だ。
実力通りなら桧垣の圧勝の予感だがそこがひっくり返るのが Magic での醍醐味、 2 日目進出を賭けた大事な一戦をお送りします。
Game 1
ゴブリン召集とゴブリンのデュエルがゆっくりと進むわけも無く 1 ターン目から動いていく両者・・・に見えたが、動いているのは桧垣だけで藤野は《火花鍛冶/Sparksmith》を出して以来、生き物も出せずに《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》 3 体にただ殴られるまま 3 ターン目もエンド。
桧垣が殴り続け藤野のライフが 14 となり《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》が出てしまいどうしようもないかに見えたが漸く藤野がゆっくりと動き始める。
出てきた《ゴブリンの群衆追い》を 2 枚の《ショック/Shock》を使って焼くと《つつき這い虫/Clickslither》で果敢にもアタックして殴り合いに持ち込もうとする藤野。
《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing》も手札にいるため悪くない選択だが、その前に桧垣の《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》がゲームを決めてしまうのだった。
桧垣 1 – 0 藤野
Game 2
今度も序盤の藤野は今ひとつで 3 ターン目に《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》とゆっくりと始動、対して桧垣はこれを《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》で焼き《ゴブリンのそり乗り》《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》と出して依然好調。
先手藤野 5 ターン目の状況
桧垣 4 マナ 14ライフ
《ゴブリンのそり乗り》《スカークの探鉱者》《ゴブリンの戦長》
藤野 5 マナ 15 ライフ
《つつき這い虫》
桧垣がフルタップなのを確認すると藤野は《包囲攻撃の司令官》を出して一気に 11 点叩き込んで桧垣のライフは残り 3 となり、ノーガードのままターンを返した。
桧垣も《包囲攻撃の司令官》を出し速攻付きのトークン 3 体と《ゴブリンの戦長》《ゴブリンのそり乗り》《スカークの探鉱者》で 7 点叩いて藤野残り 8 、土地は山が 1 枚のみ立っている状況となった。
藤野 6 ターン目、手札には《刃の翼ロリックス》がおり彼の頭の中ではランドを引けば出すというプランもあっただろうが、とりあえずランドは引かずに小考タイムに。
藤野が出した結論は唯一残るブロッカーである《包囲攻撃の司令官》を《宝石の手の焼却者》で殺してアタックしてみようと、もしくは 5 体もゴブリン死ねば本望という感じだ。
それに対し桧垣が動く、残った 1 マナとゴブリントークンで《宝石の手の焼却者》をサイクリングして《つつき這い虫》を殺すと、残った 2 体のトークンを+1/+1に変えて《包囲攻撃の司令官》を 4 / 4 にして場に残るゴブリンは 3 体となり藤野の目論見は脆くも崩れ去る。
だが希望が無くなった訳では無い。サイクリングによって引いてきた土地をセットして《スカークの探鉱者》と《ゴブリンの戦長》が同時に場に登場して攻撃を開始したのだ!
既に残りタフネスが 1 しかない《包囲攻撃の司令官》を使って仕方なく《スカークの探鉱者》をブロックすると、 1 点もライフを減らしたく無い桧垣はスタック前に全てのゴブリンを使って、最後の砲撃を《ゴブリンの戦長》に叩き込んでなんとか凌ぐ。
返しの桧垣のターンで再び《包囲攻撃の司令官》を場に出し、満足気な表情を浮かべる桧垣。だがそれをあざ笑うかの様に赤い竜が桧垣に最後の一撃を加えた。
桧垣 1 – 1 藤野
Game 3
今度は両者とも 1 ターン目からクリーチャーを展開して殴りあいになるかと思ったが藤野が《ゴブリンのそり乗り》を出して手が止まり思案顔を続ける。
その間も桧垣は好調、《ゴブリンの戦長》の力を借りて《ゴブリンのそり乗り》と《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》が藤野のライフを一気に 12 まで削る。だがそこで藤野の反撃が4マナある状態で《星の嵐》をキャスト!だけど x = 1 ? そこでは1 / 1 ゴブリンが 1 体しか死なない...ギャラリーも困惑の表情を浮かべる中、藤野も何かに気づいたのか若干赤面しつつ《ゴブリンのそり乗り》を出してターンエンド。
だがどうやら勝利の女神は藤野がお好きな様で桧垣は何度ドローしてもランドばかり...対して藤野は 5 ターン目に《包囲攻撃の司令官》を出して場を固めると桧垣がなんとか引いてきた《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》も《ゴブリンの戦長》パワーを借りたこっちの《ゴブリンの名手》で撃ち殺す始末。
土地ばかりではどうしようもなく桧垣あえなく死亡。
Final Results : 藤野公裕 Win