ラウンド 8: 東野 将幸 vs. 中村 修平

更新日 Event Coverage on 2003年 3月 29日

By Ken’ichi Fujita

Masayuki Higashino二日目に残るボーダーは、六勝二敗のオポネント上位。要は、二敗ラインでの勝負は、どちらかがドラフトに進み、どちらかが本日でお帰りいただくというガチンコ勝負。

東野は、今日はマッチング運が悪い。黒田、森田といった身内の強豪に土をつけられ、最終戦で中村と当たるというついてなさ。戦前からしきりとボヤきっぱなしだ。

東野「これでナカシューにまで負けたらやってられんわ~」

ま、そんな日もあるさ。

Game 1

ダイスロールで勝ったのは中村。当然のように先手を。まず、中村の3ターン目の変異を東野が《ショック/Shock》するところから開始。そして東野の第3ターン、いくつかある選択肢の中から、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》を普通にキャストすることを選択。サイクリングをせず、まずはパワー3のクリーチャーで中村にプレッシャーをかける。

中村、返しのターンで《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》を増幅無しでキャストするが、東野のアタックに対してブロックしなかった。やはり、なんとなく損する感じなのは否めないか。しかし中村、東野の後続の《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》を《ショック/Shock》で除去、さらに《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》《幽体スリヴァー/Spectral Sliver》で東野の攻撃陣をシャットアウトすることに成功。

・・・したかに見えたが、東野の変異を二体ブロックしたら、なんとそれが《樹を跳ねるロリアン/Treespring Lorian》で、二対一交換になってしまった。さらに、虎の子の《物怖じするヴァレスク/Skittish Valesk》も《皮を剥ぐ者/Skinthinner》によって失ってしまう。おまけに、やむを得ずサイクリングした《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》(ゴブリン無し)で引いてくるのは《火花鍛冶/Sparksmith》とチグハグでまったく噛み合わない。

中村のライフは3まで落ち込み、このままサイズで東野が押し切るかに見えたが、ここからお互いがランドゾーンに突入。一向にクリーチャーを引かない東野、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》を《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》に突っ込ませ、無理矢理サイクリングモードに入ろうとするが、今度は返しで中村がクリーチャーを引き、攻守が逆転。東野のライフも6に。

だが、ここで東野が《にらむローガン/Glowering Rogon》を二連続で引き、ギリギリのところで踏みとどまる。中村も《開戦のラッパ吹き/Warbreak Trumpeter》でゴブリントークンを5体生産するものの、フルアタックでもわずかに1点届かない。勝負の行方はお互いのトップデッキにゆだねられた。

そして勝負を決めたのは・・・中村の引いた《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver》であった。この「重くて使えない」ゾンビ・ビーストが、あれほど堅かった、東野の最後のライフを奪い去ったのである。

中村 修平 1-0

Game 2

東野、後手を選択。ビーストが主力の東野のデッキにとって、重めのビーストのマナ域まで到達できないのは大問題。ここはあえて、序盤をなんとかごまかして乗り切ろうという魂胆か。

その目論見は巧を奏し、東野、1ターン目に《ただれたゴブリン/Festering Goblin》をキャストし、主導権を握ることに成功した。対する中村は、《幽体スリヴァー/Spectral Sliver》、変異と展開し、ジワジワとアドバンテージを構築していく。

Shuhei Nakamuraさて、数ターン後、東野の場には《にらむローガン/Glowering Rogon》(+1/+1)、《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》が《うなるアンドラック/Snarling Undorak》のサポートを得て、やる気マンマンで待機しているものの、中村も土地ばかりを引くので《幽体スリヴァー/Spectral Sliver》がなかなかバカにならない数値になり、アタックに行きづらい。

そして、ここで中村が先ほどゲームを決めた《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver》をトップデッキ!これで勝負あったかに見えたが、東野、「この日のための」《陽光の突風/Solar Blast》でこれを即座に除去。中村、本気でガッカリ。

またもトップデッキにゆだねられたこの対戦、今度のトップデッキの神は東野に微笑んだ。2枚はいっている《皮を剥ぐ者/Skinthinner》が登場し、中村のブロッカーを1体排除した。たかが1体だが、もともとサイズが尋常じゃないビースト軍団。赤黒二色の中村のデッキには、彼らを押しとどめる術は無かった。

東野 将幸 1-1

Game 3

実は、この時点で50分が終了。だが、このテーブルがフィーチャーに選ばれるまで少し時間がかかっており、ヘッドジャッジ裁定で6分間の延長が認められた。

Anurid Murkdiver
必死でシャッフルする両者。中村は当然、先手を選択。赤黒ビートダウンデッキである分、短期決戦なら若干、中村に分がある。だが、その初手7枚はあまりにも重く、中村は即座にマリガンを宣言。目にもとまらぬスピードでリシャッフルし、6枚のカードを取ると、今度はスタート。

さて、この時点で残り時間3分。筆者も含めて、誰もが引き分けを予感していたのだが、ひとり中村だけは、勝利への執念を持っていた。そして、その執念が奇跡を起こしたのである。

場の展開では東野が先行するものの、的確なドローでそれらを次々と除去。そして、マリガンから最速の7ターン目で《大荒れの悪魔/Havoc Demon》の召喚に成功したところでタイムアップ。エクストラ0ターン目の時点で、東野のライフは8。場には5/5飛行を含む3体のクリーチャー。対する東野の場には何も無し。ハンドには《陰謀団の執政官/Cabal Archon》があるものの、2点吸ってもギリギリ足らない・・・。

かくして、背水の2敗ライン対決は、勢いで勝る中村修平に軍配があがったのだった。

Final Result: 中村 修平 2-1

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