ラウンド 9:大礒 正嗣 vs. Gerard Fabiano

更新日 Event Coverage on 2004年 5月 15日

By 森 慶太

ここまで7勝1敗同士という素晴らしい成績で勝ち上がっている大礒とFabiano。

Fabianoは「彼女募集中!」というメッセージとともに携帯電話の番号をWEBでさらしてしまうような陽気な(?)プレイヤーで、アメリカでは屈指のチームリミテッド・トリオ"Slay Pillage Greard"のメンバーである。大礒正嗣といえば、日本で唯一プロツアー決勝ラウンドを二回経験しているという強豪中の強豪。

彼らはともに栄光の1st Podで二連勝を飾っているプレイヤーであり、大礒のドラフティングレポートは こちら を。

Game 1

両者セット《山/Mountain》から立ち上がり、《鉄のマイア/Iron Myr》、《ドロスのゴーレム/Dross Golem》と続けた赤黒の大礒が序盤をリードし、さらにそこに《穴掘り掬い/Drill-Skimmer》が加えられた。

赤緑Fabianoのファーストアクションは《解体/Deconstruct》で《ドロスのゴーレム/Dross Golem》を破壊してからの《ゴブリンの法火砲/Goblin Charbelcher》設置。しかし大礒は《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》でその《ドロスのゴーレム/Dross Golem》をすかさず回収と抜け目ない。

Fabianoはそれに対して《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》で対抗。大礒は《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》と《ドロスのゴーレム/Dross Golem》再召喚で数的優位をさらに大きなものとした。

Fabianoは《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》でアタック宣言の後に《電結の働き手/Arcbound Worker》と《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》をプレイ。ライフは大礒16、Fabiano11だ。

畏怖と飛行への備えを用意したFabianoを前に、大礒はここで考え込む。

大礒はという5マナをコントロールしていて、ハンドの中身は《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》、《鋳潰し/Unforge》、《迷惑エンジン/Nuisance Engine》の3枚。

結局、大礒はここで《穴掘り掬い/Drill-Skimmer》、《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》、《ドロスのゴーレム/Dross Golem》、《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》4体でのアタックを宣言。

Fabianoのブロック宣言は《ドロスのゴーレム/Dross Golem》を《電結の働き手/Arcbound Worker》のみでチャンプブロック。この戦闘によってFabianoのライフは5にまで落ち込み、《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》が+1/+1されて4/4 Flyerとなった。

戦闘の結果をうけて、大礒は手札をつかわずにターンエンド。

Fabianoは返すターンに盤面をしげしげと見渡してから、こちらも何をせずに"Go"
そして、大礒は当然のごとくエンドステップに《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》を《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》の特殊能力の対象とし、破壊。

大礒は《ドロスのゴーレム/Dross Golem》と《穴掘り掬い/Drill-Skimmer》でアタック宣言。Fabianoは《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》で《ドロスのゴーレム/Dross Golem》を迎撃しつつも2点をスルー。ライフは3。

大礒はここで《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》をプレイし、《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》に装着。Fabianoはしかめっ面ながら《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を起動。(ダメもとだけど)"Shooot You!"

そして、最初にめくれたのが・・・《山/Mountain》。

大礒 -1 , Fabiano -0

Game 2

《凶暴な打撃/Savage Beating》での逆転勝利を飾れなかったFabiano、今度こそはと入念なシャッフルをはじめる。

先手Fabianoは《先陣のマイア/Alpha Myr》からアグレッシブなゲームをスタートさせ、続くターンにも《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》セットから《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》と軽快だ。

対する大礒は《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》展開で《先陣のマイア/Alpha Myr》へ睨みをきかせ、そこでFabianoは《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot》を戦陣に加える。大礒は《悲哀を持つもの/Woebearer》と《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》を召喚して地面をかためるも、ビートダウンを続けるFabianoの《懲戒の儀式/Rebuking Ceremony》が炸裂する。対象はもちろん《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》と《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》だ。

しかし、この危機を大礒は《悲哀を持つもの/Woebearer》によって乗り切ろうと画策した。アーティファクト回収クリーチャーコントロールしている大礒はスタックで《ノーム》を生贄にささげてゲインライフ。続くターンの《悲哀を持つもの/Woebearer》のアタックでこれを回収してから再召喚し、チャンプブロックしつつ生贄にささげてライフをえる。という擬似「ボトル・ダンス」モードで時間を稼ぎ出そうとしたのだ。

Tel-Jilad Exile

そこへFabianoは《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》を召喚し、大礒は大空を支配する《炉のドラゴン/Furnace Dragon》へとアクセスした。
《ドラゴン》光臨という事件にFabianoは目をパチクリしながらも、《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》で《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》を5/4に。このアタックを大礒はスルーし、ライフは8(大礒)対14(Fabiano)に。

大礒は《ドラゴン》アタックから《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》と《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》を展開し、ターンエンド。

そしてFabianoはここで《解体/Deconstruct》を《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》にプレイ。2マナが残っている大礒はここで考え込み、そして結局は再生を選択。

・・・ここでFabianoは《粉砕/Shatter》を手札から公開し、大礒は敗北を認めた。

実に見ごたえある攻防の応酬であった。

大礒 -1 , Fabiano- 1

Game 3

《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》スタートの大礒。対するFabianoも《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》から《先陣のマイア/Alpha Myr》と軽快だ。そして大礒は3枚目のランドを3ターン目にセットできず、《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》をプレイするのみといういやなムードになってしまった。

Fabianoはこの機を逃してはならじ、と《解体/Deconstruct》で《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》を破壊し、《矛》を《マイア》に装着してのアタック。

大礒はなんとか土地を引き当てて《金属ガエル/Frogmite》で《先陣のマイア/Alpha Myr》と相打ちを取るが、Fabianoは《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》、《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》と軽快にパーマネントを追加した。

マナを引き当てはじめた大礒は《ドロスのゴーレム/Dross Golem》を召喚し、畏怖という特性を活かしてのアタックを開始し、《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》で《金属ガエル/Frogmite》を回収した。

大礒はその《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》に《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を装着。この装備(ソーサリースピード)にスタックしての《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》起動があったが、これは失敗。《弓》が《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》を除去する。しかし、大礒のメインアタッカーである《ドロスのゴーレム/Dross Golem》は《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》されてしまった。

続ターンの《モリオックのゴミあさり/Moriok Scavenger》アタックに対する《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》も・・・はずれ。そこに大礒は《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》、《金属ガエル/Frogmite》とクリーチャーを追加する。

なんとか挽回したいFabianoは《懲戒の儀式/Rebuking Ceremony》で《金属ガエル/Frogmite》と《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を対象に。さらにFabianoは《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》をプレイしてから《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》に起動。しかし、幸か不幸か、ここで7枚の優良カードがめくれてしまい、ライブラリーの奥底へと送り込まれていったのだった。

大礒はここぞと《ガエル》と《物あさり》でアタックし、《弓》を《物あさり》に装着。
続くターンにFabianoは《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》をプレイするが、再生コストを残すために《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》は装備されていない。

大礒はここで残りライフ6のFabianoへ《カエル》のみでアタック宣言。ノーブロック。残りライフが4に。

Fabiano、《戦槌》と《矛槍》を《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》に装着してアタック宣言。大礒はこれに《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》をプレイし、そこに《弓》の1点を追加。3マナしか残っていないFabianoはこれを再生できなかった。そしてFabianoは《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を本体へ。

・・・夢かなわず。

大礒 -2 , Fabiano -1

大礒正嗣(と平林和哉)はここで第3ドラフトを全勝しての8勝1敗という素晴らしい成績によって第4ドラフトの第1ポッドへと勝ち進むこととなった。

Masashi Ooiso

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ソーサリー (2)
2 Consume Spirit
インスタント (3)
1 Wail of the Nim 1 Electrostatic Bolt 1 Unforge
アーティファクト (3)
1 Nuisance Engine 1 Scale of Chiss-Goria 1 Viridian Longbow
土地 (17)
7 Mountain 10 Swamp
40 カード

Gerard Fabiano

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