
2 日目の初戦。
栄光の一番卓でファーストドラフトを終えた二人が、本日始めのフィーチャーマッチに招待された。
昨日の記事では書き忘れたが"世界の有名人"阿南と、世界選手権準優勝の実力持ち主である岡本との対戦。
ところで、今回の岡本はいつもと明らかに違う。
日本のイベントではイマイチ実力を発揮できないでいた彼なのだが、今回のイベントでは初日を優秀な成績で抜け、今回ドラフトしたデッキも赤黒の除去が満載の非常に強力な物となっている。
はたして、とうとう国内イベントで岡本は戴冠する事ができるのか。
その足がかりである、第 1 戦目をお送りしよう。
Game 1
先手阿南。
2 ターン目に出す《上昇スリス/Slith Ascendant》を、岡本の《魂の消耗/Consume Spirit》によって即時除去され、続けて出した《巨大戦車/Juggernaut》も《残響する破滅/Echoing Ruin》によって除去。
岡本は、阿南のプレイしたカードを軽くいなし、《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》でコツコツ殴りながら 5 ターン目には《力の確約/Promise of Power》で 5 枚ドロー。圧倒的なアドバンテージの差で序盤を駆け抜けた。
ただ、岡本は《薄黒爪のコウモリ》や《力の確約》で多くのライフを支払っているので、唯一つけいる事の出来る隙はこの辺かと思われる。が、そんな隙を突く余裕のない阿南側は《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》や、《空狩人の若人/Skyhunter Cub》などを並べるだけに至る。
阿南が 3 マナ 2/2 級をこの時点で少々並べても戦局に大きな影響を与えるわけでもなく、結局《力の確約/Promise of Power》のアドバンテージ差が埋まる事無く岡本の物量の前に 1 本目を落とすことになった。
阿南 0 - 1 岡本
Game 2
再び先手は阿南。
《レオニンの古老/Leonin Elder》から、遅れて 4 ターン目に《剃刀のゴーレム/Razor Golem》を出して攻撃を開始。
対する岡本、沼 2 枚と《鉄のマイア/Iron Myr》でマナがストップ。
だが、この《鉄のマイア》のおかげで赤マナを抽出して《粉砕/Shatter》を《剃刀のゴーレム》へ打ち、次ターンに沼を 1 枚引いて《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》が速攻で攻撃を開始。
阿南のデッキにはキーとなるアタッカーが数枚存在し、それをピンポイントで除去されていくとキツイ様子。

そこへ 2 連続の土地のドローによって息を吹き返した岡本。
《ヴァルショクの狂戦士》に続いて《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》を出して阿南にプレッシャーを与え、《肉体の裏切り/Betrayal of Flesh》で彼の重要なアタッカーである《上昇スリス》を除去。
やはり、多少無理をして組み上げた阿南の白赤と、潤沢な除去カード満載の岡本の赤黒とは少しデッキ差があっただろうか。阿南のカード 2 枚で岡本のカード 1 枚と言った取引を繰り返し、止めに《騒がしいネズミ/Chittering Rats》で阿南の未来をも消しさって、岡本は阿南のライフを削りきった。
Final Result :阿南 0 - 2 岡本