ラウンド 9: Kai Budde vs. David Humpherys

更新日 Event Coverage on 2003年 8月 7日

By Koichiro Maki

 片や YMG の誇る世界の頭脳。片や説明無用の現在最強。だが、二人の得点は現在共に 18 点。18点ということは 6-2 。このラウンドがようやく折り返しという長丁場の世界選手権。まだまだ三敗目など頂戴したくない両者がぶつかった。

Game 1

 両者のデッキは対照的。Kai が除去能力だけは豊富な赤黒なら、Humpherysのそれは除去能力だけは無い青黒だ。

 Kai が《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》から《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》(増幅1 《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》)と攻勢に出る。Humpherys もようやく 3 ターン目の《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》を召還するが、《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》を見せられた以上、一度攻撃を通して耐える余裕が無い。この貴重なエルフを《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》との相打ちに使用する。
 Kai は続けて変異を。Humpherys も変異を召還。この両者がぶつかり合う。だが、Kai のそれは《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》でマナの無い Humpherys のそれは寂しく墓地に落ちていく。その正体は《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》だ。余りにも損なトレードが続き、Humpherys には厳しいところ。

 だが、Kai が先ほど増幅に見せた《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》を召還し、Humpherys が《魂を養うエルフ/Elvish Soultiller》を召還し返したところで少しゲームが止まった。Kai の手には《消耗の軟体/Consumptive Goo》が有りこの状況を打開するにはもってこいな所だが、召還する黒マナが足りないのだ。その間に Humpherys は《クーガドン/Kurgadon》を召還し、更なるがっちり感を。

 しかし Kai の次のドローがあっさりとこれを覆した。《熱狂の猛禽/Frenetic Raptor》を引き当て《クーガドン/Kurgadon》でのブロックを許さない。これにはせっかく手札に《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》を抱えていた Humpherys も大弱り。他にする事が無いので召還し、山札を覗き、育てた《クーガドン/Kurgadon》で攻撃するのものの、既にライフは切実ライン。

 Kai は勿論この隙を見逃さない。全軍での突撃を敢行する。《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler》は《魂を養うエルフ/Elvish Soultiller》にブロックを強制。

 増幅1の《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》、《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》どちらが通っても三点のダメージが入ってしまう。横にいる《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》を見ながらその効果の種ともなる《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》をブロックするが、この攻撃とスタック後の起動によって Humpherysのライフは 3 に。

 ここで Humpherys が質問する。《魂を養うエルフ/Elvish Soultiller》の効果で何一つ戻さない時もシャッフルしないとあかんの?
 
 訪ねられた Mark Rosewater は「確認してくる」とてくてくジャッジステーションへ。
 
 Mark が去った後、Kai が一言ぼそりと。

「ところで、手札に《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》があるんだけど、手札二枚でライフ3だよね?」

 Mark の確認要らないじゃん!
 別のシャッフルが始まった。

Kai Budde -1, David Humpherys -0

Game 2

 先手の Humpherys は苦笑しながらのマリガン。
 ファーストアクションは後手の Kai から。《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler》を出すと
 
 Humpherys 「ジーザス...」
 Kai 「ウーフー」
 
 真剣ながらもユーモアを忘れない二人。David もようやく 3 ターン目に変異を出すが、その返しで Kai は《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》を2増幅(《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》+《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》)で。しかしこのゾンビはスタック後に裏返った《うねるバジリスク/Serpentine Basilisk》の石化によって短いゾンビ生命を終える。Kai は変わりに《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》を。

 Humpherys は先ほど無駄な質疑をもたらした以外に特に何もしなかった《魂を養うエルフ/Elvish Soultiller》を再び召還。

 だが、ここから Kai の戦線だけが伸びていく。《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》から《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》と。Humpherysも先ほどのゲーム同様に《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》で答えを探すが...

 Kai がここで選んだ選択肢は、《魂を養うエルフ/Elvish Soultiller》を《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler》で挑発しての全軍攻撃。もったいない感のある《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》には《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》をブロックさせる

 《ゴブリンの闘士/Goblin Grappler》と《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》の二体が《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》に捧げられ一気に 11 点のダメージ。Humpherys のライフは 8 へと。

 更にここで、先ほどの決め手となった《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》が再登場。マリガンもあって手札の少ない Humpherys のライフをごそりと 3 点削る。これでライフが 5。

Humpherysもここで《ペミンのオーラ/Pemmin's Aura》の力を借り《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》の除去には成功。これでとりあえず攻撃ダメージは無くなった。

Skirk Volcanist
 と思いきや。

 Kai は変異を召還してから満を持して《乱射/Scattershot》を。変異を召還している事でストームが発生し、2 点のダメージを。2点のダメージを?

 ポーズを決めて Humpherys を指定する Kai。

 んと、その。それ本体に入りませんが。思わずそこかしこから大突っ込み大会。

 Kai 「あ、ほんとだ。」

 照れる Kai。じゃあと行き場の無い 2点を《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》に突っ込むと、呼んだばかりの変異を表に返す。そのコストは山二つ!

 そのゴブリンの炎は、傷を負ったばかりの《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》には致命傷を与え、Kai には先ほどとは違う勝利のポーズをもたらした。

Final Results:Kai Budde -2, David Humpherys 0

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