ラウンド11: 藤田剛史 vs 池田剛

更新日 Event Coverage on 2002年 3月 16日

By 真木孝一郎

 8 勝 2 敗。5 位の藤田と 6 位の池田がついに激突してしまった。トップ8への予想通過ラインは3 敗~3 敗 1 分け。互いに負けられないだけに思わず藤田から漏れた「まだ闘いたくなかった」は正直な気持ちだろう。

 藤田が青緑、池田は黒コントロール。三日目への長く厳しい階段を一歩上がれるのはどちらか。

Game 1

 藤田は手札を確認しすぐにマリガンを選択。一方の池田、土地が二枚と不安が残る初手だがこれをキープする。

 まずは藤田が 2 ターン目に《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》。これをすぐさま池田が《無垢の血/Innocent Blood(OD)》によって処分。

 藤田が《強制/Compulsion(TO)》を貼り、除去の豊富な黒コンに対し軸線の変更を行うと、池田もすぐさま《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》でその流れを阻止に出る。

 すぐさまに森を補充する藤田。池田が《ナントゥーコの影/Nantuko Shade(TO)》を召喚すると、強制を起動し《ワームの咆哮/Roar of the Wurm(OD)》を捨てるとそれを場に送り出す。

 池田はそれに《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》で答え、パンプした影で襲い掛かる。

 池田は続けて二体目の影を召喚。藤田は必死に強制を起動し、なんとかワームを墓地へ
送りつつ一体をバウンス。

 池田は悩んだ後に、影で攻撃しワームと壮絶な相打ちを行う。藤田は次のターンをそのまま返す。ここから黒コンのパワーを見せ付けはじめる。

 まずは《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》。対応して藤田が強制を廻すが対処手段が無く、全ての手札を捨てられてします。準備は完了した。墓地も大量にある。ならば次は...。

 池田が満を持してキャストする。そう《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》!

 だが、これは藤田が《堂々巡り/Circular Logic(TO)》! まだまだゲームを終わらせない。しかも、これによりカウンターを行いながら更なるカードを入手している。

 だが、黒コン恐るべし。池田は藤田に対し再びヘドロ。強制もなんら解決手段をもたらさず再び藤田の手札が0へ。池田はここぞと影を召喚。

 藤田がドロー。見事《説得/Persuasion(OD)》を引き当て、すぐさま影に装着しコントロールを奪う。もっともすぐさま豊富な手札を持つ池田によって除去されてしまうのだが。やはり手札の差はいかんともしがたい。池田はそのまま《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》を使用し1枚のカードを入手する。

 ターンが帰ってくると池田は《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion(TO)》を召喚。これが場に出てしまい、藤田のライフが一気に10までごそりと。残されたターンは僅か2。

 攻撃を行うと、藤田は一旦これを《霊気の噴出/AEther Burst(OD)》でバウンス。

 「バースト 4 枚目だよね?」池田が確認する。

 非常に面白い一言である。藤田が否と即答するようなら、既に藤田は残り1枚の存在を知っている、つまり手札にある確率が高い。単なる確認の一言を装った高度な台詞だ。確認時のさりげなさもほぼ完璧。

 藤田は墓地を確認してからこれに「まだ一枚ある」と返答。

 見事な返し方だ。選択肢には

 即答で「まだある」
 墓地を確認して「まだある」
 墓地を確認してから手札を見て「まだある」

 などがあるが、比較的相手に与える情報が少ない手である。

 いや、本当にそこまで考えていたかどうかは知らないんだけど。

 この後池田が、先ほど教示者で確保してあった《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》を7枚で使用しゲームオーバー。

 藤田 0 - 池田 1

 ■サイドボーディング

 藤田

  - 4 《呪文散らしのケンタウルス/Spellbane Centaur(OD)》
  - 1 《霊気の噴出/AEther Burst(OD)》
  - 1 《思考を貪るもの/Thought Devourer(OD)》

  + 3 《ナントゥーコの病木刈り/Nantuko Blightcutter(TO)》
  + 1 《熊の谷/Bearscape(OD)》
  + 2 《全面否定/Fervent Denial(OD)》

 池田
  - 1 《無垢の血/Innocent Blood(OD)》
  - 2 《よろめく大群/Shambling Swarm(TO)》
  - 1 《精神ヘドロ/Mind Sludge(TO)》
  - 1 《もぎとり/Mutilate(TO)》
  - 1 《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》
  - 1 《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion(TO)》
  - 1 《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》

  + 4 《恐ろしい死/Ghastly Demise(OD)》
  + 4 《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》

Game 2

 まずは一本勝たねばならない藤田。雑種犬を召喚する。これに対し池田が《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》を召喚するとレスポンスで藤田が《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》をマッドネスで場に出す。見せた手札が

 《島/Island
 《堂々巡り/Circular Logic(TO)》 ×3!

 必然的に堂々巡りを一枚選択する。次ターン藤田が二体で攻撃し池田 15。

 池田は《腐臭の地/Rancid Earth(TO)》を緑マナに使用し、堂々巡りを誘う、もしくは誘ったようにみせかける。なんとか除去に対してカウンターを取っておきたい藤田はこれを通す。悪鬼が殴って藤田が19、その返しの攻撃で池田が 12。ちなみに、藤田はこのターン土地を置いていない。

 再び腐臭。対象はたった二枚の島の片割れ。

 藤田はじっくり考えてから腹をくくる。壊れるなら壊れてしまえ。更に二体の獣が池田を襲い、残りが早くも 9 。

 ここで池田が二体目の悪鬼。島が一つしかない藤田はまずこれを通す。手札から森を引かれた場合を考え雑種犬を選択する。

 続けて《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》。《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TO)》を利用した池田にはまだ沼が二枚アンタップで残っている。藤田はこれを甘んじて受けることにし、ルートワラを墓地へ。

 犬が一噛み。池田が 7 へ。

 池田が沼を二つタップし、影を召喚する。まだ池田の場には沼x3、貴重品室x1が残っている。藤田はここで思い切った手に、最早あれが出てしまってはダメージが通らないと、他の全てのカードを犬のパンプに使用してから堂々巡り。

 なんとかカウンターには成功した。だが土地一枚、手札0、犬1。さすがにこの状況では最早奇跡以外に頼るものは無い。

 奇跡は起こらなかった。
 
 池田がベスト8に向け力強く前進。

 藤田 0 - 池田 2

Final Result:池田剛 wins 2-0 藤田剛史

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