Phoenix Foundation: Kai Budde, Marco Blume, and Dirk Baberowski
Budde は幾多の魅力的なオファーを断って、プロツアーサーキットをしばらく離れていた二人の旧友をプロツアーでともに戦うチームメイトとして選択し、これは多くのプレイヤーを驚かせたものだった。しかし、 Blume 、 Baberowski はプロツアーニューヨークチャンピオンという形で周囲の雑音を一喝し、今やその声望は確固たるものとなった。
ところで、Budde の戦績を思い出していただきたい。 6 度の Grandprix タイトル、2 度の Player of the Year (MVP)。そして、何より 5 つの Pro Tour タイトルを保持し、さらには Invitationalチャンピオンとしてオリジナルカードのデザイン権をも獲得している。しかし、いまだにマスターズ・シリーズでは勝ち星に恵まれていないのだ。ここ大阪では、German Juggernaut がその戦歴をより完璧なものへとすることになるのだろうか?
Les Plus Class: Nicolas Oliveri, Gabriel Nassif, Amiel Tenenbaum
プロツアーニューヨーク準優勝のときはダークホースだったフランスのチームだ。ちなみに、Amiel Tenenbaum は Rookie of the Year レース暫定首位の座を同じフランス人プレイヤーである Farid Meraghni によって奪われてしまっただけに、このマスターズを追走への足がかりとしたいところだろう。
Panzer Hunter: 石田格、百瀬和之、安藤玲二
Ryan Fuller が出場停止ペナルティの執行中であり、いわゆるマスターズ東京チャンピオン枠が「繰り下がり」となった。はたして、日本が誇るチーム戦のスペシャリストたちは今度こそ栄冠を勝ち取れるのだろうか?
おそらく、石田・安藤の師弟コンビが上り調子なだけに、百瀬がキーマンとなるだろう。・・・あなたはあの《サーボの命令/Tsabo's Decree》を覚えているだろうか?
www.star-maker.nl/lap: Jelger Wiegersma, Victor van den Broek, Frank Karsten
オランダの強豪チームが桁違いのレーティングによって招待された。チームメンバーの Jelger Wiegersma は今シーズン絶好調で、Extended シーズンを通じて世界屈指の「Oath」使いという声望を獲得したほどだ。そう、プロツアー・ニューオリンズ(開幕戦)とグランプリ・リスボン(最終戦)で見事に決勝ラウンド進出を果たしているのが彼である。
Your Move Games: Darwin Kastle, Robert Dougherty, David Humpherys
Your Move Games は、実に充実したシーズンを送っている。ただでさえ定評あるチームの総合力は、「Benzo」によるニューオリンズの席巻と、それに続く「Wild Zombies」の活躍によって上書きされたものだった。構築戦線での活躍が著しい彼らであるが、その真価はもちろんチームリミテッドでこそ発揮されるものである。そう、彼らこそが初代チーム戦チャンピオンなのだから。
Team Outland: Nicolai Herzog, Bjørn Jocumsen, Eivind Nitter
いままでスポットライトとは縁のない存在だったが、Nitter と Herzog という二人の欧州王者を擁するこのノルウェー選抜チームを侮るわけにはいかないだろう。ノルウェー、フランス、ドイツは欧州最強国の座をかけて激しいデッドヒートを繰り広げているだけに、Les Plus Class や Phoenix Foundation とのマッチアップが実に楽しみだ。
Slay-Pillage-Massacre: Scott McCord, Jonathan Sonne, Eric Ziegler
レーティングによる最後の参戦枠を勝ち取ったのがこの Slay-Pillage-Massacreだ。ニューヨークのニュートラル・グラウンドを拠点とする彼らは、いうなれば今大会のダークホースだろう。もちろん、彼らに言わせれば「それも今日までのこと」なのだろうが。
Metagames:Wilfried Ranque, Raphael Levy, Franck Kanu
熾烈な Gateway (4回戦しかなかったことはさておき)を勝ち上がったのが、マスターズで二組目となるフランス人チームであるこのMetagamesだ。Laphael Levy 率いるこのチームはチームフォーマットにおける安定した実力で知られており、実際に今シーズンのニューヨークでも最後の最後まで決勝ラウンド進出ラインでの奮闘を見せたものだった。結局、ニューヨークでは Top 4 には勝ち残れなかった彼らだったが、遠く大阪の地で溜飲を下げるかたちとなったわけだ。