斎藤友晴に失格裁定

更新日 Event Coverage on 2015年 9月 2日

By Keita Mori

 グランプリ神戸において、斎藤友晴選手が Disqualification without Prize (=受賞資格も失う失格)処分となりました。以下にヘッドジャッジのアナウンスメントを掲載します。

「 斎藤さんは先日の 2001 APAC で「161 不正行為-賄賂や共謀」により、受賞資格も失う失格を受けていますが、この件については、DCI本部よりAPACの件についての最終処分が出ていません。彼にとって「執行猶予期間」ともいえるこの状況の中で、今回の出来事は起こりました。
 
 GP 神戸初日の第 3 回戦で斎藤さんは 1-1 で迎えた 3 本目、押されていた状況で、自分のライブラリーの枚数を数え、対戦者に自分のライブラリーに差し出し、対戦者はその行為に不思議に思いながらも斎藤さんのデッキをカットしました。そこで、斎藤さんは彼のそのライブラリーのカットについて、ジャッジにクレームを申し出しました。
 その行為について、彼へのインタビューで、斎藤さんは自ら「クレームをつける事で勝利に結びつくかもしれない」と正直に証言をいたしました。

 この行為は、ペナルティガイドライン「152 スポーツマン精神に反する行為-大きな違反」と私は判断をしました。斎藤さんはルールの理解度の不備により、2001 APACでマジック:ザ・ギャザリングのゲームの精神を破る行為をしたばかりであり、今回の行為もルールの理解度の不備からくる同類の違反と判断しました。
 短期間で同じ行為を繰り返した事について見逃す事はできないと判断し、よって、私は斎藤さんに受賞資格も失う失格を決定いたしました。

 なお、このインタビューにおいては、斉藤さんからの正直な証言をはじめとして、多くの方の証言を得る事により、公正に行われました。皆様のご協力に感謝いたします。

-国光優之 」

 今回の事件は APAC の傷跡癒えぬまに、というか最終的なペナルティー委員会からの出場停止処分の下る前の「再犯」ともいうべき事態となってしまったわけでした。

 良い意味での「厳格な」ジャッジングの在り方や、様々な教訓とすべき諸事例などが取りざたされている昨今ということもあって、国光氏は大会開始前のアナウンスの段階で「不正行為には断固たる処分をくだし、失格を含む重い処分を出すことも恐れない」という今回のグランプリ運営方針を宣言しておりました。

 今回の国光氏のアナウンスメントに関して注釈を加えることが許されるなら、それは事件の状況説明くらいのものでしょう。斎藤選手は劣勢で、本人曰くでも「次のターンに特定のカードを引くしかない」という状況であったそうです。そして、斎藤選手はデッキを数えるために自分のデッキ 10 枚ずつのいくつかの束にして場に並べ、それを「故意ではないが本来とは異なる順番で」積みなおしてしまい、それをいきおいよく対戦相手の目前に差し出しました。そして、対戦相手はデッキを差し出されるがままにカットしてしまったということです。そして、本人も認めているとおり、斎藤選手は「劣勢なから対戦相手のミスプレイに対する裁定によって状況が好転するかもしれない」という意図のもとにジャッジを呼んだのです。

 国光氏が強調しているのはまさに斎藤選手のアンスポーツマンライクな精神性についてです。
 そして・・・悪いことに、斎藤選手はまさにその「スポーツマンシップに関する問題での失格処分」を APAC で与えられた矢先のことでもあったのです。

 ペナルティーとはゲームに公正さを保つだけではなく、まさにプレイヤーを教化するという意味合いも色濃く含んでいるわけです。残念ながら、斎藤選手は APAC での事件を教訓として活かせなかったのでした。

最終的な処断に関しては、今回のレポートをもとにして DCI ペナルティー委員会による厳正かつ構成な調査を待ってからということになります。

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