日本勢のデッキ分布

更新日 Event Coverage

By 松井健治

プロツアー。 それは世界各国の予選やグランプリを勝ち抜いた者、そしてレーティングやプロツアーポイントでの招待を受けた者だけが参加できるプレミアムトーナメント。
上記の様な参加条件から、プロツアーに参加する人々は皆、一筋縄ではいかない者達ばかりであるのは容易に想像できる。
だがプロツアーは一般的に海外で行われるため、遠征費当で参加できなかった日本人プレイヤーも多くいたのだが今回のプロツアーは日本開催である。
世界選手権が行われた日本で、とうとう、あるいは、ようやっとプロツアーも実現したのである。

この時期、いつも気になるには他人のデッキの内容。
全体的に会場を見渡したが驚くほどのデッキタイプはなく、日本勢が製作し、想像していたようなデッキがほとんどであった。
この記事を書いている私が知らなかったことと言えば《過ぎたる実り》の事ぐらいであろうか。
赤緑で青を完全にいじめ倒すには確かに最適のカードと思われる。

… 98 年世界選手権。
2 日間を好成績でクリアし 3 日目のテンペスト限定構築を乗り切ったら悲願のベスト 8 の目が見えた中村聡。
中村はテンペスト限定構築で NWO を選択していた。
そこでは世界的に有名であったが日本人の知らない”メタ NWO ”カード《落とし格子》の罠が待ち構えていた。
3 日目の結果は 0 勝 5 敗 1 分け。 残念ながら日本人初のベスト 8 入りは夢と終ったものだった。

時代は変わり、現在 2001 年 3 月。
日本のマジック界もインターネットが普及し、最近マジックをはじめられたばかりの様な方でさえ、世界を制したデッキのレシピを簡単に見つけられるようになった今日、今の日本に世界との情報の壁が薄くなったと言っても過言ではないだろう。
後は個々のレベルの問題でもあるが、最近の日本勢の世界的な大会での活躍も目覚しいものがあり、日本人がPT等のベスト 8 に入るのも遠くはないと語る海外プレイヤーもいる。
このホームである日本で行われるPT東京、是非日本勢に有終の美を飾ってもらいたい。 これは日本のマジックプレイヤーの総意であると確信している。

デッキ分布図

・カウンターシャンブラー

青黒のカウンター&手札破壊デッキで、Void / 虚空 をメタゲームに取り入れた構成で、《アーボーグンのシャンブラー》がメイン、サイドに投入されている。
製作者である藤田(剛史)のコメントによると「チュウ(《貪欲なるネズミ》の意) is God!」

使用プレイヤー

藤田剛史,山田努,日高歩,小野田道久,堂山剛志

・白青緑フェレダグリフ

こちらも Void メタデッキの一つで《ガリーナの騎士》、《万物の声》、《探索するフェレダグリフ》などのプロテクションクリーチャーで固め《翻弄する魔道師》で対戦相手の使用する危険なカードを封殺するデッキ。
《アルマジロの外套》を使いパワーで押し切ることも出来るが、カード事態は貧弱なものが多いので相手に圧倒されっぱなしで負けることもしばしば。

使用プレイヤー

平林和哉,板谷栄作,塚本俊樹,村上祐樹,山本奈生,久保忠義,中村陽一

・赤黒 Void

赤黒のマルチカラーカード《虚空》と《火葬のゾンビ》を使った今回の大会で一番多いであろうと考えられていたデッキの一つ。
上記のカードの他に《ウルザの激怒》、《ギトゥの火》、《終止》等の除去に《スキジック》、《ファイレクシアの盾持ち》、《燃え立つ死霊》で構成される。
序盤の 2 マナ域のクリーチャ選択に幅があり、《貪欲なネズミ》、《夜景学院の使い魔》、《シヴのゾンビ》、《憎悪の織り手》などさまざまだが前者の 2 枚のカードを採用しているプレイヤーは多い。

使用プレイヤー

東野将幸,川崎浩史,中村和博,笹沼希世志,笹川友秀,八朔人平,塩津龍馬,藤田憲一

・赤緑ステロイド

《カヴーのタイタン》、《ヤヴィマヤの蛮族》、《疾風のマングース》、《荊景学院の使い魔》などの多くの 2 マナ域カードを使いスピードで相手を圧倒し、《ウルザの激怒》や《ギトゥの火》の後押しで止めを刺す。
カウンターデッキに圧倒的な勝率を誇る。

使用プレイヤー

黒田正城,池田剛,藤野公裕,井川好洋

・赤緑黒ステロイド~Chikara Special~

林智加良氏作成の赤緑のビートダウンに《雷景学院の戦闘魔道師》の黒のキッカー能力を使えるようにし、《ヨーグモスの行動計画》にまで手を広げている。
サイドには《虚空》や《終止》など黒の恩恵を受けたカードが投入されており、同系ステロイドなどへの耐性も向上している。

使用プレイヤー

林智加良,森勝洋,丸山智寛

・赤緑タッチ黒 林氏の作成したデッキではないが、赤緑に黒を足したという点では同じ。
除去カードが普通の赤緑より増えているような点も同じでは大であろうか。

使用プレイヤー

渡辺仁人,小倉陵

・カウンターバーン

これも林氏制作の黒青赤のカウンターとバーンカードを使い、《ヨーグモスの行動計画》で使い終わったバーンカードを再利用し相手を倒す。
今回の佐野氏のデッキはこの林氏謹製のデッキに独自のチューンを加えたもの。
ちなみに佐野氏はかの有名な Finals 2000 を席巻した”Opt Blue”の製作者でもある。

使用プレイヤー

佐野文彦,岡田渉

・ 5 色集団監禁

5 色というこの環境の存在ををもっとも表現しているデッキ。
5 色で生かされるカード達、《集団監禁》、《俗世の相談》、《世界の荒廃》で対戦相手をコントロールし、もちろん 5 色デッキでは欠かせない優秀圧縮カード《砕土》もデッキに含まれる。
その他の細かいカードは人それぞれで、今回中村聡氏は《ドラコ》をエンドクリーチャーとして採用した。
他には《探索するフェレダグリフ》や各種ドラゴンなどがデッキに含まれる場合が多い。

使用プレイヤー

中村聡

・その他

小宮忠義:Void Touch 青 浅原晃:白青黒カウンタードロマー

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