決勝戦: 大塚 高太郎 vs. 藤田 修

更新日 Event Coverage on 2003年 6月 22日

By 百瀬和之

3日にわたる日本選手権にもついに幕が落ちる。

最後に生き残ったは京都の藤田修、愛知の大塚高太郎。
両者とも、すでに世界選手権の権利は確定。この決戦で両者が取り合うものは、各自が家に持って帰れる賞金の額、そして、何より日本選手権優勝というタイトルである。

大塚は去年の日本選手権、ベスト8で涙を呑んだ。そして、プレイヤー紹介で語られているように、藤田は筋金入りのシルバーコレクター。

両者ともに、念願のタイトル。勝ち取るのはどちらか。

Game1

ダイスロールの勝者は藤田。先手を選択。

藤田はマリガン無しで初手をキープ。大塚も土地4、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》《激動/Upheaval》《不可思議/Wonder》の手札をキープ。

藤田《沼/Swamp》を置いてエンド>
大塚《日を浴びるルートワラ》>
藤田《チェイナーの布告/Chainer's Edict》>

という滑り出しから、大塚が《物静かな思索/Quiet Speculation》。《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》《綿密な分析/Deep Analysis》2枚を墓地に。藤田は3マナで動かず、大塚は返されたターンに《綿密な分析》フラッシュバック。土地を置きターンを返すと、藤田はターンエンドに《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》サイクリングから、メインフェイズに《魔性の教示者/Diabolic Tutor》。

それに対し大塚は《ワームの咆哮》をフラッシュバック。6/6を投入するも、藤田、アップキープに《アンデッドの剣闘士》を回収しつつ、再度《チェイナーの布告》。
大塚は《汚染された三角州/Polluted Delta》を中継し、再度《綿密な分析》フラッシュバック。着々と手札を整えつつ、《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》を出し、8枚の手札から、ターンエンドに《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》マッドネス。

ここで藤田がセットランド、6マナから《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》!。

青緑にとって最悪のクリーチャーが光臨する。プレッシャーに絶えきれず、
ターンを返された大塚は、即《激動/Upheaval》。

土地は置けないものの、最速の展開にできるよう手札を整えつつ、ターンエンドには《日を浴びるルートワラ》をマッドネス。藤田も土地を置き、《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で《マーフォークの物あさり》を宣言。

これが大当たりで、2枚が落ちることになる。そして藤田も、相手に対抗しうる最高の展開を考えつつ、手札を7枚に整える。

大塚手札5枚と《日を浴びるルートワラ》。
藤田手札7枚と土地1枚の状態からデュエル再スタートとなる。

大塚は《日を浴びるルートワラ》で攻撃するが、1マナ圏はなにもなし。
何もせずに藤田が返したターンに、《汚染された三角州》起動から《野生の雑種犬/Wild Mongrel》。藤田、大塚のターンエンドに《アンデッドの剣闘士》をサイクリングするが、メインフェイズには何もせずにターンを返し、《日を浴びるルートワラ》をパンプして殴る。

大塚のターンエンドに《占骨術/Skeletal Scrying》X=2。これでライフが11。
藤田、メインフェイズの《強迫/Duress》は《堂々巡り/Circular Logic》されるものの、《燻し/Smother》で《野生の雑種犬》を排除。大塚は《ワームの咆哮》を引くが、1ターン遅い。

すでにディスカードする手段を失っているため、4マナを立てて相手に返す、そして、藤田は《アンデッドの剣闘士》を墓場から呼び戻し、そのままメインフェイズに場に出し、《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をフラッシュバック。

宣言は《堂々巡り》。そして、何もできない大塚に対し、次ターン《戦慄をなす者ヴィザラ》。
対抗手段を引き込めなかった大塚はすぐに投了を宣言した。

藤田-1 大塚-0

Game 2

大塚は先手を宣言。お互いにマリガンはないが、大塚のは土地が1枚の手札を強行。
《汚染された三角州》起動してからの《強迫》で《燻し》を落とし、返されたターンでの
気合の入った1stドロー・・・島。完璧。

《マーフォークの物あさり》を場に送り、依然として行動を起こさない藤田に対し、さらに土地を引いた上で、メインフェイズ《マーフォークの物あさり》起動から、《尊大なワーム/Arrogant Wurm》をディスカードし、マッドネス。

藤田の《チェイナーの布告》には《マーフォークの物あさり》を差し出し、《尊大なワーム》パンチから、《陰謀団式療法》。宣言は《戦慄をなす者ヴィザラ》で、なんと、藤田の手札から2枚の《戦慄をなす者ヴィザラ》が落とされることに。

そしてさらに《ゾンビの横行/Zombie Infestation》を追加。
《魔性の教示者/Diabolic Tutor》を撃ち、悩みながら、1枚のカードを手札に入れる。藤田のターンエンドには、残った2枚の手札を捨てて《ゾンビの横行》を起動。

捨てるのは《綿密な分析》《ワームの咆哮》と鬼の周り。

当然《ワームの咆哮》はメインフェイズにフラッシュバックし、
総攻撃で藤田のライフが10。ゾンビを犠牲をしての《陰謀団式療法》で藤田の《もぎとり/Mutilate》も叩き落し、一気に押しつぶしにかかる。

藤田は《チェイナーの布告》でせめてもの対抗を見せるが、6/6パンチで残り4。駄目押しに再度《綿密な分析p》フラッシュバックから《野生の雑種犬》を追加。しかも藤田のターンエンドにはゾンビ1体と《日を浴びるルートワラ》を出す準備が。藤田は6マナに到達するも、小考の後投了した。

大塚-1 藤田-1

Game 3

藤田は沼3枚に《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion》《戦慄をなす者ヴィザラ》と、重いながらも良好な初手をキープ。大塚も7枚でキープ。

藤田、第1,2ターンは動かず、後に《堂々巡り》を落とすためか、《陰謀団式療法/Cabal》
は温存し、先に動くは大塚。これが藤田には厳しい《たい肥/Compost》。大塚は次ターンには《ゾンビの横行》も追加。

しかし、藤田はじっと動かない。そして大塚も動かず、静かにターンエンド。

お互いの第5ターン。そして6マナ圏に突入し、最初に動いたのは藤田。

《ラクァタスのチャンピオン》をプレイするが、これまた手札を温存していた大塚が《ゾンビの横行》起動>ディスカードは《日を浴びるルートワラ》と《堂々巡り》で、ゾンビを出しつつも両方マッドネスで、カウンターしつつ手札を増やされる。

そして次の藤田のターン。《陰謀団の貴重品室》でマナを増強し、《陰謀団式療法》宣言は
堂々巡りから、本命の《戦慄をなす者ヴィザラ》の召還に成功。

俄然辛くなった大塚はこれに対し、ターンエンドに《ゾンビの横行》起動から、《尊大なワーム》で、クリーチャーの数を増やすことで対抗。

そして返されたメインフェイズには《強迫》で《魔性の教示者》を落とし、カードアドバンテージを稼ぎながら総攻撃。《尊大なワーム》が返り討ちにあうも、藤田のライフを10まで削り、さらに《野生の雑種犬》を追加。

そして藤田のメインフェイズ。殴り殺す気満々の相手に対し、10マナ近く余しての《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》。さすがに攻撃の手が止まる大塚は、
ここで《物静かな思索》。墓地に落とすのは《チェイナーの布告》に《綿密な分析》2枚。

《綿密な分析》2枚ともすぐにフラッシュバックし、殴り殺すのとは他の勝ち手段を模索する。ターンエンドに殺されるのは《野生の雑種犬》。

そして藤田ターン。引いてきたのは《もぎとり/Mutilate》だが、打つとせっかく展開した自分のクリーチャー陣も全滅し、全く意味がない。大量のマナに後押しされた《ナントゥーコの影》が大塚はこれをゾンビでチャンプブロック。

毎ターン2体のクリーチャーを削られることになる大塚は、ここで残された全部のクリーチャーでアタックし、2体が《戦慄をなす者ヴィザラ》に叩き殺された後、残った1体をコストに、《陰謀団式療法》フラッシュバック。

宣言の《燻し》を落とす。しかし、現在場には6マナで、土地を置いても《激動》からの《ゾンビの横行》ゾンビには1マナ足りない状態。大塚はここで長考し・・・土地をおいて
藤田にターンを返す。そして藤田のメインフェイズ。藤田は再度影を突撃させると、大塚は《ゾンビの横行》起動から《尊大なワーム》マッドネスと、2体のクリーチャーを並べ、《影》の攻撃にはワームを差し出す。

そして藤田長考。

墓地にある《陰謀団式療法》をフラッシュバックして、宣言《激動》といきたいところだが、それでクリーチャーを1体にしてしまうと、虎の子の《戦慄をなす者ヴィザラ》が、相手の墓地にある《チェイナーの布告》の餌食になり、しかもその過程において相手が《たい肥》でさらに手札をを増やすことに。

このパターンはおそらく負けなので、ターンを返すと、大塚は案の定《激動》から土地をセット。

《ゾンビの横行》を場に。14、5枚の手札から、どれを捨てて、《ゾンビの横行》を
起動するか大塚が考え始めたところで藤田は投了した。

大塚-2 藤田-1

Game 4

藤田、沼2、《陰謀団の貴重品室》《戦慄をなす者ヴィザラ》《燻し》《占骨術》《魔性の教示者》の手札をキープすると、大塚の1ターンの《強迫》で《占骨術》が落とされるスタート。そして今回も先に動いたのは大塚だった。

《物静かな思索》から《ワームの咆哮》《綿密な分析》2枚、藤田はさらに《燻し》を引き込むが、大塚はクリーチャーを出さない。《汚染された三角州》から《綿密な分析》をフラッシュバックし、《陰謀団式療法》。宣言は《魔性の教示者》で、2枚ある《燻し》が確認されることに。

藤田も、4マナ圏に突入したところでついに動く。《陰謀団式療法》で《堂々巡り》を宣言すると、そこには1枚の《堂々巡り》と《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》2枚、《日を浴びるルートワラ》《たい肥》と真緑。

しかし、たのむから森を引くなと、ターンを返すことしかできない。

大塚は《綿密な分析》を再度フラッシュバック。2枚目のドローでついに念願の森をゲット。《日を浴びるルートワラ》から《陰謀団式療法》フラッシュバックで《戦慄をなす者ヴィザラ》を落とす。

返された藤田のターンのドローは《魔性の教示者》だが、ここで考え込む藤田。

散々手札が破壊され、残されたリソースは3枚の沼に、《陰謀団の貴重品室》。そして手札の《燻し》2枚に《魔性の教示者》。考えた末、《魔性の教示者》をプレイする藤田。

ライブラリーを見ながら考え込み、数多い選択肢から《アンデッドの剣闘士》を選択。緑マナを追加できない大塚はとりあえず《たい肥》を出し、森を待つ。

そして藤田は《アンデッドの剣闘士》場に出し、《陰謀団式療法》フラッシュバック。確認済みの《幻影のケンタウロス》2枚を叩き落す。

確認された手札が、《尊大なワーム》ワーム以外、全部土地だった大塚は《ワームの咆哮》をフラッシュバック。予定調和的に《燻し》されるが、これで1枚のドローを得て、行動を起こせない藤田に対して《野生の雑種犬》犬を投入。

これまた予定調和的に飛んできた《燻し》スタックし、《尊大なワーム》をマッドネスで場に。そしてもちろん1枚トドロー。《たい肥》の強さが光る。

残されたリソースのほとんどを使い切った藤田。目の前に残るは4/4。

《もぎとり》は引いたが、これを撃っても、《たい肥》の分、損するだけなので、大塚が《尊大なワーム》で攻撃後、《マーフォークの物あさり》を追加されたところで発射。

その後、2、3ターンにわたって1対1交換が続くが、《たい肥》が強い。実は1対1交換じゃなくて0対1交換となっている。それでも粘る藤田。

しかし、ついに出てきた《ゾンビの横行》。藤田の顔がゆがむ。そして大塚、ここでなんと《物静かな思索》を対象藤田。

《チェイナーの布告》2枚と《陰謀団式療法》を藤田の墓地に落とし、3枚ドロー。そして6マナを倒し、一気に3枚のクリーチャーを追加。

次のターンには《幻影のケンタウロス》《尊大なワーム》も追加。

藤田は、大塚が3枚ドローすることと引き換えに、墓地に与えられた2枚の《チェイナーの布告》を、もともと持っていたものと合わせて、連射し、なんとかしのぎながら、唯一の延命策である《もぎとり》を引こうとする。

ここで何か引かなければ死ぬといったところで、引いてきたのは《ラクァタスのチャンピオン》。…苦笑しながらこれをだそうとすると、大塚が《堂々巡り》をチラリ。

笑いながらガクリと崩れ落ちた。

大塚高太郎-3 藤田修-1

大塚高太郎、日本選手権優勝!

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