去年のマスターズ東京に引き続き決勝の席に戻ってきた Panzer Hunters。
対するは "German Juggernaut" Kai Budde 率いる プロツアーニューヨークチャンピオンチーム Phoenix Foundation。
そして Panzer Hunters の司令塔たる石田格と、初めて出たプロツアーを優勝したことのある Dirk Baberowski。
石田が白青タッチ黒-白青といっても《遊牧の民の長ピアナ/Pianna, Nomad Captain》《聖餐式/Divine Sacrament》に裏打ちされたビートダウン構成で、メインに《義務の領域/Sphere of Duty》が投入されている。
対する Baberowski は青緑で《踏み荒らし/Overrun》に 《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》がなんと 3 体!《グレイブディガー/Gravedigger》対策に《地の封印/Ground Seal》が投入されているのが面白いところか。
Game 1
コインフリップの結果、石田の先攻。
初手は土地が 3 枚に《神秘の使い魔/Mystic Familiar》《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》と軽快な滑り出しが期待できそうなものだ。一方の Baberowski はテイクマリガン。
石田の《信仰の証/Testament of Faith》《神秘の使い魔》《セファリッドの物あさり》という猛ラッシュスタート。
Baberowski は事故スタートのうえ、最初に出せたクリーチャーが《思考をかじるもの/Thought Nibbler》とちょっと恥ずかしい。
石田は《気病み/Hypochondria》《大洪水/Deluge》《不快な夢/Sickening Dreams》とトリック満載な手札なのだが、いかんせん決め手にかけている。このもたつきはどうなのか?
石田:《信仰の証/Testament of Faith》《気病み/Hypochondria》、Baberowski《クローサの射手/Krosan Archer》とがっちりして微妙になる。
だが《セファリッドの物あさり》を回していて早々に 2 体目の《グレイブディガー》を手に入れた。
Baberowski の戦線が伸び切ったところで X = 3 の《不快な夢》。スレッショルドした《神秘の使い魔》、2 体目の《グレイブディガー》で場を再構築していく。
その後は 2 体の《神秘の使い魔》が Bebrowski のライフを削りきった。
石田 1 - 0 Baberowski
Game 2
Baberowski が《リスのお喋り/Chatter of the Squirrel》、石田《秘教の改悛者/Mystic Penitent》-Baberowski 《縄抜け名人/Escape Artist》、石田《幻影の仔/Phantom Whelp》-Baberowski《精励する農場労働者/Diligent Farmhand》、石田《遊牧の民の長ピアナ》-Baberowski 《ナントゥーコの信奉者》、石田《珊瑚の網/Coral Net》と序盤から激しい展開。
だが忙しいのもそこまで。石田は《ナントゥーコの信奉者》が邪魔だし、Baberowski は《遊牧の民の長ピアナ》による殴り返しが危険なため思い切った動きが出来ずにいる。
さらには Baberowski の場に《クローサの射手》が姿を現し、石田の攻勢は止まってしまった。とはいっても Baberowski も《縄抜け名人》で攻撃を続けるばかりでゆるやかな展開だ。
Baberowski は墓地に《励まし/Embolden》があり少しずつクリーチャーを展開するが、石田は本当に大量の土地を引き続けた末にようやく《セファリッドの物あさり》にたどり着く。
《セファリッドの物あさり》を出されたため動かなくてはならない Baberowski だが、石田の《不快な夢》を警戒してか展開を思い悩んでいる様子。その直後に石田は件の《不快な夢》を引いてのフルアタック。
Baberowski はこのブロックに相当悩む。結局順当にブロックしての《励まし》を使うことになるのだが、ここでもまた《不快な夢》の影がちらつき苦悩する Baberowski。
当然ここでは《不快な夢》が炸裂し、これで石田の場がスレッショルドした《神秘の使い魔》と手札に帰ってきて再召喚した《幻影の仔》。これで Baberowski が展開できなければ勝ちが決まる!
しかし残念なことに返しで《思考をかじるもの》《クローサの射手》としっかり止められてしまう。
さらには Baberowski の場に《ナントゥーコの信奉者》が登場するに至って若干石田の方が不利になったところで、石田が土地ばかり引き続ける。そのまま《思考をかじるもの》《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》によって勝負はついた。
石田 1 - 1 Baberowski
Game 3
石田は先攻ということで防御的な《義務の領域》をサイドアウトして、《非物質化/Dematerialize》をサイドイン。
この時点で安藤玲二が勝ち、百瀬和之が Kai Budde に敗れたため、これが実質的なマスターズ最後の勝負となる。
Baberowski の《リスのお喋り》スタート。
《神秘の使い魔》《集魂者/Soulcatcher》と展開するが、全くもって土地ばかりを引き続ける石田。
Baberowski も土地が止まっていて《クローサの報復者/Krosan Avenger》《ハイドロモルフの守護者/Hydromorph Guardian》といったものぐらいの展開なのに、石田は本当に《幻影の仔》くらいしかすることがない。
Baberowski は《強制/Compulsion》をも展開して選択肢は色々あるというのに、石田ドロー《グレイブディガー》。でも《地の封印》あるんだよね。デッキの一番弱いところから引いている感じだ。
前 2 デュエルでのキーになった《不快な夢》をトップデッキしてきて場を一掃してはみるものの、、、さすがの石田もどうすることもできなかった。
石田 1 - 2 Baberowski
Baberowski や Budde が言うには《飛びかかる虎/Springing Tiger》と《クローサの射手》の選択で Baberowski に《クローサの射手》を流したのが Panzer Hunters のドラフトミスだという。つまりは《踏み荒らし》を持っているといっても重めのデッキであり、運良くもう 1 体の《クローサの射手》を確保できたとはいえ石田の飛行クリーチャーを止める術が限られているということなのだろう。
実際《神秘の使い魔》が《クローサの射手》に止められているのも敗因の一つではあるのだが、、、
Finals Result:Phoenix Foundation Wins!
Congratulations Phoenix Foundation are Masters Osaka Champions !