決勝: Justin Gary vs Alexander Witt

更新日 Event Coverage on 2002年 5月 5日

By 平林和哉

ニースマスターズ決勝はともにマスターズ初参加となるプレイヤー同士の対決だ。

YMG の Justin Gary は、チームプロツアーニューヨークで Illuminati ( Alex Shvartsman 、 Zvi Mowshowitz )でのベスト 4 入賞、さらに大阪での活躍により得たプロポイントでのマスターズ出場である。

一方の Alexander Witt は Gravy Train 組のプロツアー常連であり、ゲートウェイからの勝ち上がりで初の決勝進出者となった。

Gary はカウンターオースで、現在のエクステンデッドのメタからいくと基本のデッキである。
ただメインからコントロールメタで用意されている《森の知恵/Sylvan Library》はなかなかにいかしている。

対する Witt は Super Grow 。
マスターズでは少数派であり、メタがオースなどのコントロールメタで Trix を選択しているプレイヤーが多いという幸運もあって勝ち上がってきたのだ。

カウンターオース対 Super Grow 。一昔前のメタゲームに戻ったかのような決勝戦となった。

Game 1

互いに《渦巻く知識/Brainstorm》で手札を整頓していく立ち上がり。

まずは Witt が《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を禁止)で仕掛ける。

Gary は《火薬樽/Powder Keg》を引いていないようで、続けて Witt は《冬の宝珠/Winter Orb》で Gary を追い込んでいく。
1 枚の《Force of Will》でかわされるが、もう 1 枚は通り、しかも《噴出/Gush》《目くらまし/Daze》ともっている Witt は非常に楽な状況だ。
一方苦しい Gary 。

さらには《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》が戦線に追加されるところで、 Gary はなんとか《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を《剣を鋤に/Swords to Ploshares》して《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を設置、一方的な展開を阻止することに成功する。

そして誓いで登場する《変異種/Morphling》。

青マナが 2 つしかないのを見て Witt は仕掛ける。
まず Gary のターン終了ステップに《剣を鋤に/Swords to Ploshares》、続けて 2 枚の《剣を鋤に/Swords to Ploshares》で《変異種/Morphling》を除去したのだ!

その過程で Gary のマナは拘束されてしまい、《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》は成長して Witt の場を圧倒的なものに変えてしまった。

そこで次に《ドルイドの誓い/Oath of Druids》で 2 体目の《変異種/Morphling》が姿を現す。

Gary は《変異種/Morphling》ですら止めることが困難になった《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》を《剣を鋤に/Swords to Ploshares》で除去する。
もちろん Witt は《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を起動-出てきたのは《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(《対抗呪文/Counterspell》)。

だがついに Gary の場には《火薬樽/Powder Keg》が登場、もちろん Witt は《Force of Will》するも、 Gary は残る手札を使用して《Force of Will》。
すでに置かれている《ドルイドの誓い/Oath of Druids》とともに場を完全に支配しようとしていた。

なんとかしなければならない Witt 、 この隙に《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》!

思わず Gary は禁止されているのを忘れて《対抗呪文/Counterspell》しようとしてみたり。

《変異種/Morphling》より巨大な《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》。
だが《ドルイドの誓い/Oath of Druids》から出てきた《スパイクの織り手/Spike Weaver》によって《変異種/Morphling》も 5/5 というモンスターに進化してしまい、 Witt は身動きが取れなくなってしまった。

だがここで Witt は三度《冬の宝珠/Winter Orb》をセット。

待っているだけでは負けてしまう Witt 、《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》をブロックさせてマナを拘束し、ある賭けに出る。

Witt はライフ 5 、Gary は土地をセットできなければ 2 マナしかないから《剣を鋤に/Swords to Ploshares》から《変異種/Morphling》を守ることができない・・・そして Gary は土地を引けなかったのだ。

一転して《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》を何とかしないと死んでしまう Gary 、とりあえず《ドルイドの誓い/Oath of Druids》で《スパイクの織り手/Spike Weaver》をライブラリーに戻して《森の知恵/Sylvan Library》でトップデッキを狙う。

ここで《剣を鋤に/Swords to Ploshares》をトップデッキ!

《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》を除去するが、すでに《変異種/Morphling》を失っている Gary は Witt の出してくる《熊人間/Werebear》を《スパイクの織り手/Spike Weaver》で防ぐのが精一杯。
とにかく《冬の宝珠/Winter Orb》を何とかしないと半ロック状態のままだし、《スパイクの織り手/Spike Weaver》が使えなくなった瞬間がどうしようもないのだ。

ところが。

《スパイクの織り手/Spike Weaver》が切れて一瞬空いた隙を《樹上の村/Treetop Village》のチャンプブロックでかわし、ついには 2 枚目の《ドルイドの誓い/Oath of Druids》をセット!

Gary 「これで俺は毎ターン《濃霧/Fog》できるようになった!《剣を鋤に/Swords to Ploshares》を使い切ってるからどうしようもないだろ。投了したらどうだ?」

Super Grow がライブラリーアウトで負けるなんて誰が思っただろうか?

Gary 1-0 Witt

Game 2

1 本目と同じく《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を禁止)するスタート。

続けて《熊人間/Werebear》《冬の宝珠/Winter Orb》と連打する Witt に対して、スレッショルドが防げると言いながら Witt に対して《ガイアの祝福/Gaea's Blessing》を使うくらいしかできない Gary 。

明らかに動きが悪い Gary を見て、最短でゲームを終わらせるために Witt が動く。

《噴出/Gush》で青と緑マナを出し、セット《Tropical Island》《熊人間/Werebear》から《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》をプレイ・・・

Gary 「白マナはどこだ?」

!? 《Tundra》をセットし忘れた Witt 、 2 枚目の《冬の宝珠/Winter Orb》を出してマナバーン。

しかも混乱してしまったのか《翻弄する魔道士/Meddling Mage》でアタックするのまで忘れてしまう。

だがこんなプレイをされても Gary の不利な状況は変わらなかった。
改めて登場した《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》は《剣を鋤に/Swords to Ploshares》するも、《冬の宝珠/Winter Orb》がある状況で手札から《スパイクの織り手/Spike Weaver》を出しているようでは勝負になるわけがない。

《樹上の村/Treetop Village》まで使って耐えようとするが、結局《増進+衰退/Wax,Wane》で Gary の戦線は崩壊してしまった。

Gary 1-1 Witt

Game 3

2 戦目のように手札が悪く《ドルイドの誓い/Oath of Druids》《火薬樽/Powder Keg》のどちらも引いていない Gary は、開始早々の《熊人間/Werebear》を《Force of Will》(《変異種/Morphling》をリムーブ)するスタート。

当然この機を逃したくない Witt 《噴出/Gush》《渦巻く知識/Brainstorm》でドローを進めるのだが、《冬の宝珠/Winter Orb》《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》など軽量クリーチャーを引かずにスローな立ち上がりになってしまう。

しかも《不毛の大地/Wasteland》で土地を壊されてしまいすることがない Witt 。
一方の Gary は《浄化の印章/Seal of Cleansing》で《冬の宝珠/Winter Orb》ににらみをきかせ、ついに《樹上の村/Treetop Village》で殴りだす。

《樹上の村/Treetop Village》にアタックされる Super Grow って何?

だがさすがにそんな事をされて黙っているわけではない。
《浄化の印章/Seal of Cleansing》を《増進+衰退/Wax,Wane》で破壊して《冬の宝珠/Winter Orb》をセット。
さらには《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《火薬樽/Powder Keg》を禁止して一気に畳み掛ける。

そこで Gary は《獣群の呼び声/Call of the Herd》。
《冬の宝珠/Winter Orb》があるためたいした脅威ではないのだが、 Witt はとにかく土地が無くて展開できない。

だが象トークンに殴り殺されそうなところで何とか 4 枚目の土地を引いてきてついに《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》が登場する。

待ってましたとばかり《剣を鋤に/Swords to Ploshares》を撃つが、これは《撃退/Foil》で防がれてしまい、またもや追い詰められる Gary 。

この瀬戸際で Gary はまたも《剣を鋤に/Swords to Ploshares》をトップデッキした!

だが抵抗できたのもここまで。
さすがに《冬の宝珠/Winter Orb》が出ている状況で手札が無ければどうしようもない。

連続で《剣を鋤に/Swords to Ploshares》をトップデッキできるわけも無く。

Gary 1-2 Witt

ついに Alexander Witt がゲートウェイ突破からのマスターズ優勝を成し遂げたのだ!

Final Result: Gary 1-2 Witt

Alexander Witt Wins! Congratulations to Alexander Witt , Masters Nice Champion!

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