準々決勝:森田雅彦 vs 佐々木佑介

更新日 Event Coverage on 2002年 2月 18日

By 真木孝一郎

見事福岡13回戦を勝ち抜いた八強。森田は昨年の日本選手権第三位や横浜グランプリでのベスト4入り等、安定した実績を残している。一方佐々木はジャッジをしつつも頑張っている仙台の若手。極秘情報によると、どうやら今回はるばる福岡の地に現れたのは、誕生日割引が使用できたりだったりなかったり…らしい。良かったねえ。

更なる余談。

このマッチが行われている横で、非常に不思議そうな顔をしながら土地カードを眺めている警備員の方が。そりゃ不思議だろうなぁ。

さて勝負の行方に戻ろう。

Game 1

佐々木が《敬愛される司祭/Beloved Chaplain(OD)》、森田が《 Werebear / 熊人間 》と共にデッキの特徴を現すかのようなスタート。佐々木のデッキは一枚の《炎の稲妻/Firebolt(OD)》を除けば白青のコントロールデッキ。一方森田は、黒緑の上質の生物を軸に黒赤の除去を織り交ぜた攻撃的なもの。

先手の佐々木、森田の熊に対して《麻痺の感触/Stupefying Touch(TO)》を使用する手があったが、先々のシステムクリーチャーが出るまで待つ構えを取る。その恩恵と言うと変だが、森田は熊の力を借り《飛びかかる虎/Springing Tiger(OD)》を召喚。先手を取る。

手札に《 Aven Flock / エイヴンの群れ 》しか生物を持たない佐々木は《綿密な分析/Deep Analysis(TO)》を使用し手札を補強する。

森田は更に《凶暴象/Rabid Elephant(OD)》を布陣に加え場をジャングルへと変貌させる。パオーン。ところで、熊と虎は何て鳴くんですかね?   

続けよう。だが、先の分析によって佐々木もがっちり体制第二段を引き当てている。プロテクション緑を持つ《樹上の歩哨/Treetop Sentinel(OD)》だ。
間髪いれず《病的な飢え/Morbid Hunger(OD)》をそれに叩き込む森田。
がっちり化計画早くもがっかり。
…かと思われたがフラッシュバックの分析により力強く二体目の司祭を引き当てる佐々木。がっちり再開。一方森田も《クローサの射手/Krosan Archer(OD)》でがっちりに貢献。 佐々木が場に《秘教の盲信者/Mystic Zealot(OD)》を追加すると、森田は《はるかなる放浪/Far Wanderings(TO)》を使用し場に七枚目の土地を置く。熊を合わせると墓地に落ちた飢えのフラッシュバックまで後一マナ。

佐々木は、そのターン終了時と自身のターンで仲介人の能力を使用。一気にスレッショルドまで持ち込む。これにより、盲信者と新たに召喚した《神秘の使い魔/Mystic Familiar(TO)》は更なる力を手に入れる。

次のターン、森田は土地をセットし司祭の片割れを除去する。だが、聳え立つブロッカー陣。攻撃するまでには至らない。何か打開手段を引き当てたいところだ。

ここから佐々木は生き残った司祭をもって、一点ずつのダメージクロックを開始。残りライブラリーの枚数を考えると飛行生物を使用したいところであるが、射手と《魂の災い魔/Soul Scourge(TO)》がそれを許さない。

整理しよう。この時点でライフが 森田 23 佐々木 11。枚数を考えると1点ずつでは全く間に合わない状況だ。

森田が《薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat(OD)》、佐々木が《尊い癒し手/Hallowed Healer(OD)》を場に補充。場には特に影響がなく、この間も司祭がこつこつん。  お互いの陣容が厚みを増していく。

再整理。ライブラリーは佐々木が4枚、森田が11枚。佐々木はようやくここで森田のライブラリー狙いに出る。エンドに仲介人を使用。アンタップし、佐々木が一枚引いた段階から何事もなく仲介人が捲り続けた場合のライブラリー推移は以下の通り。 佐々木 森田 3 9 8 森田引く 6 仲介人 2 佐々木引く 5 森田引く 3 仲介人 1 佐々木引く 2 森田引く 0 仲介人 0 アップキープで仲介人万歳!

何事もなければね…

ついに森田が動いた。まず、《最後の儀式/Last Rites(OD)》。熊と《クローサの修復者/Krosan Restorer(TO)》を考慮に入れると森田には10マナが残されている。この時佐々木の手札には土地が二枚と《考え直し/Second Thoughts(OD)》が二枚、そして残る一枚が《堂々巡り/Circular Logic(TO)》。既に佐々木の墓地には10枚のカードが有り、前面にはサクリファイス可能な土地が。最早ライブラリー枚数に余裕が無いことを考えれば考え直しは無いも同然だ。

佐々木は悩んだ。

勿論これをカウンターすることも可能であるが、そうした場合その後襲いくる除去呪文への対処能力は皆無である。ここはあえて10マナを払わせることでこのターンを無難に過ごし、時を進めたほうがいいのではないか。

佐々木は決断した。

森田は一枚カードを捨て、佐々木の役立たずな手札を確認する。一応ルールなので、考え直しを捨て去る。マナの無くなった森田がターンを終了する。仲介人が起動し森田の残りライブラリーが6枚に。

佐々木に残された最大ターン数は現在のこれを合わせて3。手札を確認された佐々木は意を決する。ちょっと違う方向に。《非物質化/Dematerialize(OD)》をフラッシュバックで使用し、《魂の災い魔/Soul Scourge(TO)》を森田の手札に戻す。

飛行生物突進!  怒涛の攻撃。

なにしろヒーラー以外にサポート要素が無いことはばれてしまったのだ。、仲介人が死亡した場合の勝ち筋を用意せねば。おそらくそんな思考が展開されたのであろう。だが、このどっちつかずの行動が手痛い結果を。

森田が満を持した《降り注ぐ塊炭/Shower of Coals(OD)》! 仲介人を含む3体に対して容赦の無い4点が降りかかる。しかも、敵軍を防ぐべき空軍は攻撃を終えまだ帰路の途中だ。だが、まだ全軍突撃を食らってもライフに若干の余裕がある佐々木。勿論、蜘蛛の糸である仲介人に対してヒーラーの能力を起動、せずに使い魔を救出する。

勝利の方程式を惜しいところで解きそこなった佐々木。次ターン、《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams(TO)》によって回収された火力でこんがり。

森田 1 - 佐々木 0

Game 2

なんとかイーブンに持ち込もうと意気込む佐々木が、《巡視犬/Patrol Hound(OD)》使い魔と連打。一方、森田は召喚できるクリーチャーを引き当てられず、その攻撃を受け続ける。佐々木はそれを尻目に《尊い癒し手/Hallowed Healer(OD)》までをもキャスト。ゲームは一方的になるかに見えた。

だが、この時森田の場には森沼山が各一枚に《森林地の廃墟/Timberland Ruins(OD)》そして手札には《降り注ぐ塊炭/Shower of Coals(OD)》。そう、土地をもう一枚引きさえすれば佐々木の眼前に並ぶ三体を一斉に除去可能な態勢が整っていたのである。

お膳立ては完璧。まーかせて。
だが、その一枚が引けないのがマジック。そのターンも次のターンも土地を引けない森田。その間も、全く恐れを知らない佐々木は全クリーチャーで攻撃をしかける。通常ヒーラーを立たせておくのが無難な線ではあるが、佐々木は拙攻を良しとはしなかった。そして土地を引けない森田のライフに深く突き刺さった。
18、15、12、8、4。

実はこの間佐々木も後続を引けないでいる。が、そんなことより土地も生物も除去も引き当てられない森田のほうが問題は切実だ。なにしろ、次に何か引き当てないとせっかくの一本目が無になってしまうのだ。  頼む!  土地!!

場から全生物が一掃。そして、森田の逆襲が始まる。先陣を務め《凶暴象/Rabid Elephant(OD)》がまずは一撃。 17 - 4

ようやく佐々木も《綿密な分析/Deep Analysis(TO)》を引き当てる。一枚、二枚。なにしろ森田の残りライフは僅か4。ちょっとでも均衡を崩せばその瞬間に死が訪れてしまう。  よっしゃ引いた!。力強く司祭を引き当てそのまま召喚する。だが、これにはすぐさま《病的な飢え/Morbid Hunger(OD)》。そのままパオン。 14 - 7

が、続けて佐々木の願いに引きが答える。《樹上の歩哨/Treetop Sentinel(OD)》!プロテクション緑で有り仮に森田が《クローサの射手/Krosan Archer(OD)》を引き当てようとも無駄無駄無駄。
もう一枚の飢えが森田の手札から。あっさりと。かなりいい愕然っぷりの佐々木。そしてパオン。 11 - 10

まだだ、まだ。ライフを3点支払い更なるカードを。ずばり土地。ライフも落ち着いてきた森田は《巣立つインプ/Fledgling Imp(OD)》を追加召喚。パパオーン、と思いきやこれは除去される。 8 - 10

再び何も引けない佐々木。それに対して今度はインプが襲い掛かる。 6 - 10

ようやく、本当にようやく《美徳の巡礼者/Pilgrim of Virtue(OD)》を引き当てる佐々木。その上空からインプが襲う。さすがにまだ巡礼者でプリベントするわけにもいかず、これを受ける。 4 - 10

遅まきながら仲介人を引き当てる佐々木。まだなんとかなるかも!
…わきゃないな。

森田 2 - 佐々木 0

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